斉藤辰夫さんのレシピをご紹介します。七福煮は、鶏もも肉や干ししいたけ、ごぼう、にんじん、ゆでたけのこ、れんこん、こんにゃくといった豊かな食材をたっぷりと使い、それぞれの食材が持つ縁起の良さを楽しみながら作ることができる伝統的な煮物料理です。
底に昆布を敷いて野菜を種類ごとにブロック状に並べ、厚手の紙タオルを使って丁寧に落としぶたをしながら弱火で約30分間じっくりと煮込むことで、素材本来の旨味をしっかりと引き出します。さらに鶏肉の旨味や削り節の上質なだしが全体の味わいを深くまとめ上げ、一口ごとに心温まる優しい美味しさを堪能できます。
彩り豊かな絹さやや柚子の皮、さまざまな衣をまとわせることで、見た目にも華やかで食卓をパッと明るく彩る一品に仕上がります。特別な日の食卓はもちろん、じっくりと料理に向き合いたい休日にもぴったりの味わいを、ぜひご家庭で丁寧にお楽しみください。
【斉藤辰夫さんのレシピ】七福煮の作り方
Course: 主菜Cuisine: 和食4
servings25
minutes45
minutes280
kcal70
minutes斉藤辰夫さんのレシピをご紹介します。七福煮は、鶏もも肉や干ししいたけ、ごぼう、にんじん、ゆでたけのこ、れんこん、こんにゃくといった豊かな食材をたっぷりと使い、それぞれの食材が持つ縁起の良さを楽しみながら作ることができる伝統的な煮物料理です。
材料
鶏もも肉 1枚
干ししいたけ 8枚
ごぼう 1/2本(80g)
にんじん 1/2本
ゆでたけのこ(小) 4本(250g)
れんこん 1/2節(80g)
こんにゃく 1/2枚(150g)
絹さや 適量
柚子の皮 適量
白ごま 適量
青のり粉 適量
削り節(粉) 適量
一味とうがらし 適量
サラダ油
塩
【煮汁】
昆布(5cm角) 1枚
削り節 15g
【A】
水 カップ4
酒 カップ1/2
【B】
砂糖 大さじ3
みりん 大さじ3
しょうゆ 大さじ3
うす口しょうゆ 大さじ3
作り方
- 干ししいたけは水につけて戻し、軸を除く。
- ごぼうは皮をこすって洗い、7mm幅の斜め切りにして水にさらし、水けをきる。にんじんは7mm厚さの輪切りにし、梅型で抜く。たけのこは根元を輪切りにし、穂先は四つ割りにする。れんこんは7mm幅の半月形に切る。こんにゃくは両面に2mm幅の切り目を格子状に入れ、2cm角に切る。
- ポイント
- ごぼうは笹、にんじんは梅、たけのこは竹、しいたけは松かさ、こんにゃくは宝箱に見立てて。「先を見通す」れんこんは、縁起がよいといわれる。
- 鶏肉は一口大に切り、サラダ油少々を中火で熱したフライパンで両面をこんがりと焼く。
- ポイント
- 鶏肉は福を「とり込む」。フライパンで表面をこんがり焼くと香ばしくなり、余分な脂や臭みが落とせる。
- 昆布に数か所切り目を入れて鍋に敷き、 1 、 2 をのせ、【A】を加えて中火にかける。沸騰したらアクを取り、【B】を加え、厚手の紙タオルで落としぶたをして削り節をのせる。弱火にして約30分間、時々アクを取りながら煮る。
- ポイント
- 底に昆布を敷いた鍋に野菜をのせる。種類ごとブロック状に並べると、あとで仕分けやすい。厚手の紙タオル(不織布タイプ)を落としぶたにし、その上に、同じく厚手の紙タオルで包んだ削り節をのせると、煮ている間にだしが出る。
- 紙タオルの下に 3 の鶏肉を加え、さらに10分間煮る。紙タオルを削り節ごと持ち上げ、煮汁を絞る。火から下ろし、そのまま冷ます。
- 絹さやは筋を除き、サッと塩ゆでして水にとり、水けをきる。柚子の皮は1cm四方に切る。
- 5 の具の汁けをきって取り出し、ごぼうに白ごま、にんじんに青のり粉、たけのこに削り節(粉)をまぶし、こんにゃくに一味とうがらしをふる。彩りよく器に盛り、 6 の絹さやと柚子の皮を飾る。
- ポイント
- かつおの削り節は「勝つ」、ごまは「栄養豊か」、青のり粉はもえ出る「新芽」を表す。まぶす衣も縁起よく。
メモ
- 斉藤辰夫さんのレシピ (七福煮)
七福煮を美味しく作る3つの極意
昆布を敷いた鍋への食材の並べ方と落としぶたの活用
底に数か所切り目を入れた昆布を敷き、その上に下ごしらえをした野菜を種類ごとにブロック状に並べて水と酒を加えます。沸騰したらアクを取り、砂糖、みりん、しょうゆ、うす口しょうゆを加え、厚手の紙タオル(不織布タイプ)で落としぶたをします。
さらにその上に同じく厚手の紙タオルで包んだ削り節をのせることで、煮ている間に素材へ均一に熱が通り、かつおの上品なだしが自然にしみ込んでいきます。弱火で約30分間、時々アクを取りながらじっくりと煮ることで、それぞれの食材に味がしっかりと染み込みます。
鶏肉を加えるタイミングと仕上げの工程
サラダ油少々を中火で熱したフライパンで、一口大に切った鶏もも肉の両面をこんがりと焼き色がつくまで香ばしく焼きます。表面を焼くことで余分な脂や臭みがしっかりと落とされ、煮汁が濁りにくくなります。野菜を約30分間煮込んだ後、紙タオルの下にこの鶏肉を加え、さらに10分間煮込みます。
その後、紙タオルを削り節ごと持ち上げて煮汁を絞り、火から下ろしてそのまま冷ますことで、旨味が具材の芯までしっかりと浸透し、冷めていく過程で味がぐっと馴染みます。
仕上げの衣と彩りによる演出
煮上がった具材の汁けをきって取り出し、それぞれの食材に合った衣をまとわせます。ごぼうには白ごま、にんじんには青のり粉、たけのこには削り節(粉)をまぶし、こんにゃくには一味とうがらしをふります。
かつおの削り節は勝つ、ごまは栄養豊か、青のり粉はもえ出る新芽を表すなど、縁起の良い意味を込めて丁寧に仕上げます。最後にサッと塩ゆでして水けをきった絹さやと、1cm四方に切った柚子の皮を彩りよく飾り付けることで、見た目の美しさと爽やかな香りが引き立ちます。
最高のペアリング:料理を引き立てる飲み物
斉藤辰夫さんの七福煮には、すっきりとキレの良い冷酒や、豊かな旨味を引き立てるぬる燗の日本酒がよく合います。根菜や鶏肉の優しい旨味が詰まった煮物の味わいに、お米のふくよかな香りが調和します。
また、ワインを合わせる場合は、果実味が豊かで穏やかな酸味を持つ軽やかな赤ワインや、樽香の少ないすっきりとした白ワインを少し冷やして合わせると、醤油やみりんの甘辛い風味と心地よくマッチします。
保存テクニックと温め直し方
作った七福煮は、保存容器に入れて冷蔵庫で保存する場合は2〜3日以内にお召し上がりください。食べる際には、鍋に移して温め直すことで風味が一層引き立ちます。長期間保存したい場合は、汁けを軽くきってから小分けにして冷凍保存用の密閉袋に入れ、約2週間を目安に使い切ることをおすすめします。
このレシピのまとめと栄養のポイント
斉藤辰夫さんのレシピによる七福煮は、鶏もも肉とたっぷりの根菜、こんにゃくを丁寧に煮込んだ、味わい深く縁起の良い伝統的な煮物料理です。干ししいたけの戻し汁や昆布、削り節から取れる極上のだしを活かし、厚手の紙タオルを使った落としぶたの工夫によって、素材の持ち味を損なわずにじっくりと味を含ませます。
フライパンで香ばしく焼いた鶏肉のコクが加わることで、全体の味わいに奥行きが生まれます。さらに、ごぼうの白ごま、にんじんの青のり粉、たけのこの削り節粉、こんにゃくの一味とうがらしなど、食材ごとに異なる衣をまとわせることで、見た目の美しさだけでなく、食べる楽しさも倍増します。
絹さやと柚子の皮のアクセントが爽やかに香る、心も体も満たされる贅沢な一品です。
