フランス料理界の巨匠、三國清三さんのレシピをご紹介します。今回は、フレンチの技法を取り入れた「三國流チキン南蛮」です。一般的なチキン南蛮とは一味違う、上品で奥深い味わいが特徴のレシピとなっています。
鶏むね肉はパサつきやすいというイメージをお持ちの方も多いかもしれませんが、このレシピではフランス料理の下ごしらえでよく使われる「ソミュール液(塩と砂糖のベース)」を使用することで、驚くほど柔らかく、ジューシーな仕上がりになります。
また、南蛮だれにはホワイトバルサミコ酢を用い、まろやかな酸味と豊かな香りをプラス。トマトケチャップを効かせた特製タルタルソースとの相性も抜群です。家庭にある身近な材料を少し工夫するだけで、まるでレストランのような本格的な一皿が完成します。
特別な日のディナーや、おもてなし料理としても大活躍間違いなしの三國清三さん直伝のレシピ、ぜひご家庭で挑戦してみてください。
【三國清三さんのレシピ】三國流チキン南蛮の作り方
Course: 主菜Cuisine: 洋食2
servings20
minutes10
minutes570
kcal30
minutesフランス料理界の巨匠、三國清三さんのレシピをご紹介します。今回は、フレンチの技法を取り入れた「三國流チキン南蛮」です。一般的なチキン南蛮とは一味違う、上品で奥深い味わいが特徴のレシピとなっています。
材料
鶏むね肉 1枚(300g)
パセリ(茎は除く) 1枝分
小麦粉
揚げ油
塩
【ソミュール液】
水 カップ1/4
塩 小さじ1
てんさい糖 小さじ1(または砂糖。)
【南蛮だれ】
ホワイトバルサミコ酢 大さじ1+2/3(白ぶどうからつくられるまろやかなバルサミコ酢。なければ、同量の酢と砂糖少々で代用してもよい。)
しょうゆ 大さじ1
七味とうがらし 1つまみ
【タルタルソース】
マヨネーズ 60g
トマトケチャップ 30g
ゆで卵(固ゆで/粗みじん切り) 1コ分
たまねぎ(みじん切り) 大さじ2
【A】
溶き卵 1コ分
オリーブ油 小さじ1
作り方
- 【ソミュール液】、【南蛮だれ】は、それぞれバットなどに混ぜ合わせる。【タルタルソース】はゆで卵がくずれ過ぎないよう、軽く合わせておく。
- 鶏肉は皮を除き、繊維に沿って1cm厚さのそぎ切りにする(約6等分)。【ソミュール液】につけてよくもみ込み、表面に貼りつけるようにラップをし、冷蔵庫に15分間ほどおく。
- ポイント
- 水に塩と砂糖を溶かした【ソミュール液】に鶏肉をつけるとくさみが取れ、柔らかくなる。【ソミュール液】はフランス料理では肉や魚介の下ごしらえによく使う。
- 鶏肉の汁けを拭き取って小麦粉を薄くまぶし、混ぜ合わせた【A】にくぐらせて衣をつける。
- 揚げ油を140~150℃に熱し、パセリをちぎり入れ、サッと素揚げして塩少々をふる。 3 の鶏肉を入れ、衣が固まったら火を強め、色づくまで計5〜6分間揚げる。
- ポイント
- 最初は低温で煮るようにじっくり揚げ、最後に170℃くらいまで温度を上げてこんがりさせると肉が堅くならない。
- 鶏肉が熱いうちに【南蛮だれ】につけ、サッとからめる。器に【タルタルソース】を敷いて鶏肉を盛り、揚げたパセリを添える。
メモ
- 三國清三さんのレシピ (三國流チキン南蛮)
三國流チキン南蛮を美味しく作る3つの極意
ソミュール液で鶏むね肉を柔らかくジューシーに
このレシピの最大のポイントは、フランス料理で肉や魚介の下ごしらえによく用いられる「ソミュール液」を使用することです。水に塩とてんさい糖(または砂糖)を溶かしたソミュール液に、繊維に沿ってそぎ切りにした鶏むね肉を15分間ほど漬け込みます。
このひと手間を加えることで、鶏肉のくさみが取れるだけでなく、保水性が高まり、加熱してもパサつかず、驚くほどしっとりと柔らかい食感に仕上がります。漬け込む際は、表面にぴったりとラップを密着させて冷蔵庫で休ませるのがコツです。
低温からじっくり揚げて肉の硬化を防ぐ
鶏むね肉を揚げる際の温度管理も、柔らかく仕上げるための重要なポイントです。最初は140~150℃という比較的低めの温度の揚げ油に入れ、煮るようにじっくりと火を通していきます。衣がしっかりと固まってきたら火を強め、最後に170℃くらいまで温度を上げて、色づくまで計5〜6分間揚げます。
最初から高温で急激に加熱するとお肉のタンパク質が急激に収縮して硬くなってしまいますが、この段階的な温度調整により、外はサクッと、中はふっくらとした食感を実現できます。
ホワイトバルサミコ酢を使った上品な南蛮だれ
三國流のチキン南蛮を特徴づけるのが、南蛮だれに使用する「ホワイトバルサミコ酢」です。白ぶどうから作られるホワイトバルサミコ酢は、一般的な穀物酢や米酢に比べてツンとした刺激が少なく、非常にまろやかな酸味とフルーティーな甘みが特徴です。
このお酢にしょうゆと一つまみの七味唐辛子を合わせることで、奥深く上品な味わいのたれが完成します。揚げたての熱いうちに鶏肉をこのたれにサッと絡めることで、味がしっかりと馴染み、タルタルソースのコクと絶妙なハーモニーを奏でます。
最高のペアリング:料理を引き立てる飲み物
三國清三さんの「三國流チキン南蛮」には、爽やかさと程よいコクを併せ持つ白ワインがよく合います。特におすすめなのが、フランス・ロワール地方の「ソーヴィニヨン・ブラン」や、樽香の強すぎないブルゴーニュ地方の「シャルドネ」です。
南蛮だれに使用されているホワイトバルサミコ酢のフルーティーな酸味と、ソーヴィニヨン・ブランの柑橘系やハーブの香りが美しく調和し、料理の味わいを一層引き立てます。また、マヨネーズとトマトケチャップを合わせたコクのあるタルタルソースには、果実味がしっかりとした白ワインがぴったりです。
もし赤ワインを合わせたい場合は、タンニンが少なくフルーティーな「ピノ・ノワール」を少し冷やしていただくと、鶏肉の繊細な旨味を邪魔することなく、心地よいマリアージュをお楽しみいただけます。休日のランチやディナーに、ぜひワインと共にお召し上がりください。
保存テクニックと温め直し方
チキン南蛮は出来立てのサクサク感とジューシーさを味わうのが一番ですが、余った場合は冷蔵保存が可能です。保存する際は、鶏肉とタルタルソースは別々の密閉容器に入れて冷蔵庫で保管してください。鶏肉は南蛮だれに絡めた状態で2〜3日程度保存できます。
温め直す際は、電子レンジで軽く加熱したあと、オーブントースターで表面をサッと焼くと、衣の食感が少し復活して美味しくいただけます。タルタルソースは傷みやすいため、翌日中には食べ切るようにしてください。
このレシピのまとめと栄養のポイント
今回は、フランス料理の技法が光る、三國清三さん直伝の「三國流チキン南蛮」をご紹介しました。鶏むね肉をソミュール液に漬け込むことでパサつきを抑え、しっとり柔らかく仕上げるプロの技術は、ご家庭での料理をワンランクアップさせてくれます。
低温からじっくりと揚げていく温度管理や、ホワイトバルサミコ酢を使ったまろやかで上品な南蛮だれ、そしてトマトケチャップでコクを出した特製タルタルソースなど、随所に美味しさを引き出す工夫が散りばめられています。一見難しそうに見えるフレンチの要素も、身近な食材を使って実践できるのがこのレシピの魅力です。
普段の食卓はもちろん、少し特別な日のおかずとしても喜ばれる一品ですので、ぜひ手順を参考にしながら作ってみてください。
