今回は、本格的な中華料理をご家庭で楽しめる、陳建太郎さんの「五目春巻」のレシピをご紹介します。春巻は中華料理の定番ですが、お家で作ると中身が破れてしまったり、皮がベチャッとしてしまったりと、意外と難しく感じる方も多いのではないでしょうか。
この陳建太郎さん直伝のレシピでは、外はカリッと、中はとろりとした極上の五目春巻を失敗なく作るためのポイントがふんだんに盛り込まれています。
豚ロース肉の旨味と、キャベツ、たけのこ、ピーマン、干ししいたけといったたっぷりの野菜の食感が合わさり、一口食べればオイスターソースやチキンスープの濃厚な味わいが口いっぱいに広がります。具材の切り方を細切りで揃えることで、口当たりが良くなり、あんの一体感も増します。
具材を炒めてスープで煮込み、しっかりととろみをつけることで、具材の旨味を逃さず閉じ込めるのが美味しさの秘訣です。ご家庭のフライパンで揚げる際にも、皮の巻き方や油の温度調整など、プロならではの細やかな工夫が光るこのレシピ。
普段のおかずとしてはもちろん、特別なおもてなしの日や、お酒のおつまみとしても大活躍すること間違いありません。ぜひこの機会に、陳建太郎さんのレシピで、感動的な美味しさの五目春巻に挑戦してみてください。
【陳建太郎さんのレシピ】五目春巻の作り方
Course: 主菜Cuisine: 中華5
servings30
minutes15
minutes220
kcal45
minutes今回は、本格的な中華料理をご家庭で楽しめる、陳建太郎さんの「五目春巻」のレシピをご紹介します。春巻は中華料理の定番ですが、お家で作ると中身が破れてしまったり、皮がベチャッとしてしまったりと、意外と難しく感じる方も多いのではないでしょうか。
材料
春巻の皮 10枚
豚ロース肉(薄切り) 120g
キャベツ 1/8コ(150g)
ゆでたけのこ 80g
ピーマン(ヘタと種を除く) 1コ
干ししいたけ 2枚(10g)(ヒタヒタの水に一晩つけて戻し、軸を除く。生しいたけでもよい。)
水溶きかたくり粉 大さじ3~3+1/2(かたくり粉を同量の水で溶いたもの。)
練りがらし 適量
サラダ油 少々
ごま油 小さじ1
小麦粉 大さじ3
揚げ油
【A】
酒 大さじ1/2
水溶きかたくり粉 小さじ1(かたくり粉を同量の水で溶いたもの。)
しょうゆ 小さじ1/2
塩 少々
こしょう 少々
【B】
チキンスープ カップ1+1/2(顆粒(かりゅう)チキンスープの素(もと)〈中華風〉を表示どおりに湯カップ1+1/2で溶いたものでもよい。)
酒 大さじ1
しょうゆ 大さじ1
砂糖 大さじ1/2
オイスターソース 大さじ1/2
ラード 小さじ1/2(あれば。)
こしょう 少々
作り方
- キャベツは6~7cm長さ、4~5mm幅の細切りにする。たけのこ、ピーマン、しいたけは5~6cm長さ、3~4mm幅の細切りにする。豚肉は3~4mm幅の細切りにし、【A】をもみ込んで下味をつける。
- ポイント
- 野菜も肉も、食べやすい細切りに。
- フライパンにサラダ油少々を中火で熱し、 1 の豚肉を炒める。色が変わったら、たけのこ、しいたけ、キャベツを順に加え、しんなりするまで炒める。ピーマンを加えてサッと炒め、【B】を加えて1~2分間煮る。
- ポイント
- 具を順に炒めてスープで煮る。
- 火を止めて水溶きかたくり粉を回し入れ、手早く混ぜる。再び中火にかけ、玉じゃくしやへらで混ぜて、鍋底が見えるくらいにとろみがついたら火を止める。ごま油を回しかけ、香りをつける。
- ポイント
- 中華丼のあんよりも堅めのとろみで具をまとめる。多めの水溶きかたくり粉で、堅めのあんに。
- 3 をバットに広げ、完全に冷ます。急ぐときは、バットを氷水に当てて冷ますとよい。
- ポイント
- あんが熱いと皮がふやけて破れるので、完全に冷ます。
- 小麦粉大さじ3を水大さじ2で溶き、のりをつくる。まな板に、春巻の皮をひし形になるようにして、4枚ほどずらして重ねて置く。いちばん上の皮の中央より少し手前に、 4 の1/10量をのせる。
- ポイント
- 皮を数枚重ねておくと、効率よく包める。
- 手前から皮をピッタリとかぶせ、ひと巻きしたら左右を押さえて中の空気を抜く。
- ポイント
- 巻きはじめは空気を抜きながら、きっちりと。揚げている間に皮からあんが出ないように、ひと巻き目はきっちりと巻く。
- 左右の皮を内側へ折りたたみ、あとは向こう側へふんわりと巻いて、2辺の端をのりづけしてとめる。残り9本も同様に巻く。
- ポイント
- 外側は、皮の層がくっつきすぎないように(横から指先が入るくらい)ふんわり巻くと、カリッと揚がる。
- フライパンに揚げ油を3~4cm深さまで入れて中火にかけ、170℃に熱する。 7 を入れ、油をすくって回しかけながら3~4分間揚げる。
- ポイント
- フライパンに入りきらなければ、2回に分けて揚げる。なるべく触らず、油を回しかけて揚げる。
- 火をやや強めて油の温度を180~190℃に上げ、さらに1分間ほど揚げる。カリッとしたら紙タオルを敷いたバットに立てかけて、油をきる。器に盛り、練りがらしを添える。
- ポイント
- 高温で油ぎれよく、カリッと仕上げる。
メモ
- 陳建太郎さんのレシピ (五目春巻)
五目春巻を美味しく作る3つの極意
あんの硬さと完全に冷ます工程が破れを防ぐ
五目春巻を揚げる際に皮が破れてしまう失敗を防ぐための最大のポイントは、中のあんの仕上げ方にあります。具材を炒めた後、中華丼のあんよりも堅めのとろみをつけることが重要です。多めの水溶きかたくり粉を使ってしっかりと具をまとめることで、揚げている最中に水分が漏れ出るのを防ぎます。
さらに、完成したあんはバットに広げて「完全に冷ます」ことが不可欠です。熱いままのあんを包むと、蒸気と熱で皮がふやけてしまい、破れる原因になります。時間がない時はバットを氷水に当ててでも、必ず冷ましきってから包む工程に進みましょう。
「きっちり」と「ふんわり」のメリハリをつけた包み方
外はカリッと、中は詰まった春巻に仕上げるためには、皮の巻き方にもプロならではのコツがあります。最初に手前から皮をひと巻きする際は、中の空気をしっかり抜きながら「きっちりと」巻くのがポイントです。これにより、揚げている最中に空気が膨張して破れたり、あんが漏れ出たりするのを防ぐことができます。
一方で、左右を折りたたんでから最後まで巻く外側の部分は、皮の層がくっつきすぎないように「ふんわりと」巻くのが極意です。横から指先が少し入るくらいの余裕を持たせることで、油の中で皮の層の間に熱が伝わり、サクサクでカリッとした食感に揚がります。
2段階の温度設定でカリッと油切れよく仕上げる
春巻の揚げ方は、温度を変えて2段階で揚げるのが理想的な仕上がりの秘訣です。最初はフライパンに3〜4cm深さの油を入れ、170℃の中火で3〜4分間揚げます。このとき、なるべく触らずに油をすくって回しかけながら揚げることで、ムラなく全体に火を通します。
フライパンに一度に入りきらない場合は、無理に詰め込まず2回に分けて揚げることも大切です。中まで温まり全体が色づいてきたら、最後に火をやや強めて油の温度を180〜190℃に上げ、さらに1分間ほど揚げます。
最後に高温でサッと揚げることで、皮の表面がカリッと仕上がり、同時に油切れも良くなって脂っこさを感じさせない絶品の春巻が完成します。
最高のペアリング:料理を引き立てる飲み物
陳建太郎さんの五目春巻には、コクのある旨味と揚げ物の油をすっきりと流してくれるようなお酒のペアリングがおすすめです。ワインを合わせるなら、スパークリングワインがイチオシです。特にスペインのカヴァや、キリッとした酸味のあるイタリアのプロセッコなどは、春巻のパリッとした皮の食感と相性抜群。
炭酸が口の中をリフレッシュさせ、オイスターソースや豚肉の濃厚な旨味を引き立ててくれます。また、白ワインであれば、少し果実味がありつつも酸味のしっかりしたリースリングやソーヴィニヨン・ブランを合わせると、野菜の甘みやごま油の香ばしさと美しく調和します。
ビールなら、軽めのピルスナーはもちろん、少しコクのあるペールエールも、春巻のしっかりとした味付けによく合います。中華料理定番の紹興酒をストレートやロックで合わせれば、干ししいたけやたけのこの風味と深く寄り添い、より本格的なディナータイムを演出できるでしょう。
熱々の春巻に練りがらしを添えて、ぜひお好みの一杯とともにお楽しみください。
保存テクニックと温め直し方
五目春巻は、できれば揚げたてのカリッとした食感を味わうのが一番ですが、余ってしまった場合の保存方法にもコツがあります。揚げた後の春巻を保存する場合は、完全に粗熱を取ってからラップでふんわりと包み、冷蔵庫で保存してください。
翌日食べる際は、電子レンジで軽く温めて中まで熱を通した後、オーブントースターやフライパンで表面をカリッと焼き直すと、食感が復活します。また、揚げる前の状態で保存する場合は、皮で包んだものを一つずつラップで丁寧に包み、保存用袋に入れて冷凍するのがおすすめです。
冷凍した春巻は解凍せず、凍ったまま低温の油からじっくりと揚げ始めることで、破れずにサクッと仕上げることができます。
このレシピのまとめと栄養のポイント
ここまで、陳建太郎さんのレシピによる「五目春巻」の作り方をご紹介しました。たっぷりの野菜と豚肉を使用し、チキンスープやオイスターソースでしっかりと味付けをしたあんは、一口噛むごとに豊かな旨味があふれ出します。このレシピの素晴らしさは、何といっても「失敗しにくい工夫」が随所に散りばめられている点です。
堅めのとろみをつけてあんを完全に冷ますこと、包む際に内側はきっちり、外側はふんわりと巻くこと、そして170℃から190℃へと温度を上げて揚げること。これらのプロの技をご家庭で実践するだけで、まるでお店で食べるような、外はサクサク、中はとろりとした極上の五目春巻が完成します。
手順通りに進めれば、料理初心者の方でも本格的な味わいを再現できます。夕食のメインディッシュとしてはもちろん、お酒のお供やお弁当のおかずとしても喜ばれる一品です。ぜひこの陳建太郎さんのレシピを参考にして、ご自宅で絶品の中華料理をお楽しみください。
