フレンチの巨匠、三國清三さんによる極上の「ハンバーグ」のレシピをご紹介します。ハンバーグは家庭料理の定番ですが、いざ作ってみると「パサパサになってしまう」「焼いている途中で肉汁が流れ出てしまう」「形が崩れて割れてしまう」といった悩みを抱える方も多いのではないでしょうか。
三國清三さんのレシピは、そうした家庭での失敗を防ぎ、誰でもふっくらとジューシーなお店のようなハンバーグを作ることができる素晴らしいテクニックが詰まっています。このレシピの大きな特徴は、たまねぎを炒めずに生のまま生地に混ぜ込むこと、そして多めのパン粉にしっかりと牛乳を含ませてつなぎにすることです。
これにより、肉の旨みと肉汁がしっかりと内側に閉じ込められ、驚くほどふっくらとした食感に仕上がります。また、付け合わせの冷凍さやいんげんを同じフライパンで調理することで、その水分を利用して蒸し焼きにするという無駄のないプロの工夫も取り入れられています。
特別な材料を用意しなくても、スーパーで手に入る合いびき肉やいつもの調味料だけで、食卓がパッと華やぐ本格的なメインディッシュが完成します。ご家族もきっと喜んでくれる、三國清三さん直伝の特別なハンバーグをぜひご自宅で再現してみてください。
【三國清三さんのレシピ】ハンバーグの作り方
Course: 主菜Cuisine: 洋食2
servings15
minutes15
minutes550
kcal30
minutesフレンチの巨匠、三國清三さんによる極上の「ハンバーグ」のレシピをご紹介します。ハンバーグは家庭料理の定番ですが、いざ作ってみると「パサパサになってしまう」「焼いている途中で肉汁が流れ出てしまう」「形が崩れて割れてしまう」といった悩みを抱える方も多いのではないでしょうか。
材料
合いびき肉 200g
たまねぎ 1/4コ(70g)
卵 1コ
パン粉 20g
牛乳 大さじ2
ナツメグパウダー 少々
さやいんげん(冷凍) 100~150g
塩
こしょう
オリーブ油
【ソース】
トマトケチャップ 大さじ3
みりん 大さじ3
中濃ソース 大さじ1
しょうゆ 小さじ1
バター(食塩不使用) 10g
作り方
- たまねぎは粗みじん切りにする。パン粉と牛乳を混ぜ合わせる。
- ポイント
- 牛乳でパン粉を湿らせておくことで、肉のつなぎとしてまとまりやすくなる。
- ボウルにひき肉、卵、 1 のたまねぎ、パン粉、塩2つまみ、こしょう少々、ナツメグを入れて(その1)、しっかりと混ぜ合わせる(その2)。
- ポイント
- ◆マネしたい!その1◆ <生のたまねぎ&パン粉が決め手!> たまねぎは炒めず生のまま入れると、たまねぎの水分でジューシーに。たまねぎの苦みも味のアクセントになる。また多めのパン粉が肉汁を抱え込み、ふっくらとした食感に仕上がる。 ◆マネしたい!その2◆ <しっかりと練る!> 練ることで空気が入って軽い食感に。肉どうしがしっかり密着しているので、焼くときも表面が割れにくく、上下を返してもくずれにくい。
- 手にオリーブ油少々を塗り、両手でキャッチボールをするように肉ダネを半量ずつだ円形に丸める。肉ダネがゆるい場合は、丸めたあと冷蔵庫で30分間程度冷やす。
- ポイント
- 油を塗った手で成形することで、表面がなめらかになり焼いたときに亀裂ができにくい。また手の熱で肉の脂が溶けるので、冷蔵庫で冷やすと形がくずれずきれいに焼ける。
- フライパンにオリーブ油大さじ1を中火で熱し、フライパンが温まったら 3 を並べて焼く(その3)。時々上下を返しながら両面に焼き色をつける。ふたをして弱火にし、5分間蒸し焼きにする。
- ポイント
- こまめに上下を返しながら焼くことで焦げつきにくくなり、全体に均一に焼き色がつく。 ◆マネしたい!その3◆ <フライパンの側面を利用!> 側面のカーブに沿わせるようにして焼くと、形もきれいなまま焼き色がつく。
- フライパンのあいているところにさやいんげんを加え、軽く炒める。再びふたをして、5分間蒸し焼きにする。
- ポイント
- 冷凍さやいんげんが溶けるときに出る水分が蒸気となり、ハンバーグがふっくらと仕上がる。
- ハンバーグに竹串を刺し、10数えて竹串を抜く。透明な肉汁が出てきたらハンバーグの中まで火が通っている(その4)。ハンバーグといんげんを器に盛る。同じフライパンにバター以外のソースの材料を入れて弱火にかける。とろみがついてきたら火を止め、バターを加えて溶かし、ハンバーグにかける。
- ポイント
- ◆マネしたい!その4◆ <竹串を刺して火の通りを確認!> 中まで火が通っていると、竹串を抜いたときにジュワッと透明な肉汁があふれる。
メモ
- 三國清三さんのレシピ (ハンバーグ)
ハンバーグを美味しく作る3つの極意
生のたまねぎとたっぷりのパン粉でジューシーに仕上げる
ハンバーグを作る際、たまねぎをあらかじめ炒めて冷ます工程が一般的ですが、このレシピでは粗みじん切りにした生のたまねぎをそのままひき肉に混ぜ合わせます。生のまま加えることで、加熱中にたまねぎから出る水分が肉の中に留まり、驚くほどジューシーな仕上がりになります。
また、たまねぎ本来の自然な苦みが肉の旨味を引き立てる絶妙な味のアクセントになります。さらに、あらかじめ牛乳でしっかりと湿らせた多めのパン粉を加えることで、肉汁をスポンジのようにしっかりと抱え込み、加熱しても肉が硬くならず、ふっくらとやわらかな食感を実現します。
しっかりと練り込み、オリーブ油を塗った手で成形する
ボウルに材料をすべて入れたら、粘り気が出るまでしっかりと練り合わせることが重要です。十分に練ることで生地に空気が適度に入り込み、焼き上がりが軽い食感になります。また、肉の組織同士がしっかりと密着するため、焼いている途中で表面が割れにくく、フライパンで上下を返す際にも崩れません。
成形する際は、手に少量のオリーブ油を塗ってから両手でキャッチボールをするように空気を抜きながらだ円形に丸めます。油を塗ることで表面がなめらかにコーティングされ、焼いたときの亀裂を防ぎ肉汁の流出をブロックします。
もし肉ダネがゆるく感じた場合は、成形後に冷蔵庫で30分ほど冷やすと手の熱で溶けた脂が固まり、よりきれいに焼けます。
冷凍いんげんの水分を活かして蒸し焼きにする
フライパンの側面のカーブに沿わせてハンバーグの形を保ちながら両面にきれいな焼き色をつけたあと、ふたをして弱火で5分間蒸し焼きにし、その後にフライパンの空いているスペースへ冷凍さやいんげんを加えるのがこのレシピの賢いポイントです。いんげんを軽く炒めてから再びふたをしてさらに5分間蒸し焼きにします。
このとき、冷凍さやいんげんが解凍される際に出る水分がフライパン内に蒸気を充満させます。この水蒸気によってハンバーグがふっくらと中まで火が通ります。焼き上がりは、中心に竹串を刺して10秒数えてから抜き、透明な肉汁があふれ出てくれば完璧な仕上がりのサインです。
最高のペアリング:料理を引き立てる飲み物
三國清三さんのふっくらジューシーなハンバーグには、果実味が豊かで程よいタンニンを持つ赤ワインがよく合います。特におすすめなのは、フランス・ローヌ地方の「コート・デュ・ローヌ」や、ボルドー地方の「メルロー」を主体とした赤ワインです。
ケチャップ、中濃ソース、みりん、そして仕上げのバターで作るコクと甘みのある特製ソースは、メルローの持つ丸みのある果実の甘やかさや、穏やかな酸味と見事に調和し、肉の旨味をさらに引き立ててくれます。
また、日常の食卓であれば、少し冷やした日本の「マスカット・ベーリーA」を使用した軽快な赤ワインも、みりんやしょうゆといった和の調味料が含まれたソースと相性が抜群です。
ワイン以外でお茶を合わせる場合は、さっぱりとした黒烏龍茶や香ばしいほうじ茶を用意すると、バターの効いたソースや肉の脂をすっきりと流してくれ、最後まで美味しくハンバーグを楽しむことができます。
保存テクニックと温め直し方
粗熱がしっかり取れてから、ハンバーグをひとつずつラップでぴったりと包み、空気に触れないように密閉できる保存容器やジッパー付きの保存袋に入れて冷蔵庫で保存します。冷蔵の場合は約2〜3日以内に食べ切るようにしてください。
長期保存したい場合は、焼いた後にソースをかける前の状態で冷凍保存するのがおすすめです。ラップで包んだハンバーグを冷凍庫に入れれば約1ヶ月ほど保存可能です。食べる際は、電子レンジで中心部までしっかりと温め直してからお召し上がりください。
このレシピのまとめと栄養のポイント
今回は、三國清三さんによるふっくらとジューシーな「ハンバーグ」の作り方をご紹介しました。
スーパーで手軽に買える合いびき肉やいつもの調味料を使いながらも、生のたまねぎを混ぜ込むことや、たっぷりのパン粉を使うこと、そしてしっかりと練って空気を入れ込むといったプロならではの緻密な工夫が随所に散りばめられています。
また、付け合わせの冷凍さやいんげんから出る水分を巧みに利用して蒸し焼きにするテクニックは、家庭でもすぐに真似できる素晴らしいポイントです。
焼き上がりにあふれ出る透明な肉汁と、みりんやしょうゆ、バターを効かせたコク深い特製ソースの相性は抜群で、一口食べればご家庭がまるで洋食レストランになったかのような満足感を味わえます。今夜のメインディッシュに、ぜひこの特別なレシピを取り入れてみてください。
