今回は、フランス料理界の巨匠、三國清三さんのレシピ「豚肉のミニッツステーキ しょうゆバターソース」をご紹介します。フレンチの本格的な技法を家庭でも再現しやすいように落とし込んだ、まさに珠玉のひと皿です。
厚切りの豚カツ用ロース肉をそのまま焼くのではなく、たたいて薄く伸ばすことで、短時間でさっと焼き上げる「ミニッツステーキ」に仕立てるのがこのレシピの最大の魅力です。忙しい日の夕食でも、あっという間にメインディッシュが完成します。
さらに、切り分けた脂身を捨てずにじっくりと火にかけて自家製のラードを取り出し、そのうまみあふれる脂でお肉や付け合わせの野菜を香ばしく焼き上げます。カリカリになった脂身は最後に極上のトッピングへと変貌し、食材を一切無駄にしません。
そして味の決め手となるのは、焦がしバターの芳醇な香りとしょうゆのコク、レモンの酸味が絶妙に調和した特製ソース。フライパンに残った肉汁も余さずソースに加えることで、レストランのような奥深い味わいが生まれます。
プロの技術と家庭の手軽さが融合した、三國清三さん直伝の極上ステーキをぜひご自宅で体験してみてください。
【三國清三さんのレシピ】豚肉のミニッツステーキ しょうゆバターソースの作り方
Course: 主菜Cuisine: 洋食2
servings10
minutes10
minutes465
kcal20
minutes今回は、フランス料理界の巨匠、三國清三さんのレシピ「豚肉のミニッツステーキ しょうゆバターソース」をご紹介します。フレンチの本格的な技法を家庭でも再現しやすいように落とし込んだ、まさに珠玉のひと皿です。
材料
豚ロース肉(豚カツ用) 2枚(280g)
ミックス野菜(冷凍) 120g
パセリ(粗みじん切り) 適量
白こしょう(粗びき) 少々
塩
【しょうゆバターソース】
バター(食塩不使用) 25g
レモン汁 小さじ1
しょうゆ 小さじ1
作り方
- 豚肉は脂身と赤身に切り分け、脂身は1cm角に切る。赤身はラップをかぶせ、小さめの鍋などでたたいて薄くのばす。脂身と赤身の間に数か所切り込みを入れて筋を切り、両面に塩少々と白こしょうをふる。
- ポイント
- 《豚肉はたたいて薄くのばす》 5mm厚さにたたいてのばすと短時間で火が通り、柔らかくジューシーに仕上がります。
- フライパンに 1 の脂身を入れ、強めの中火にかけて脂を溶かす。じっくり焼いてカリカリになったら赤身を入れ、約2分間、こんがりと色づくまで焼く。上下を返してさらに2分間焼き、赤身をバットに取り出す。
- ポイント
- 《脂身で焼いてうまみアップ!》 焼き油は脂身で。肉と野菜にコクがつき、最後はトッピングとして食べられます。
- 2 のフライパンにミックス野菜を凍ったまま入れ、約2分間炒める。野菜とカリカリになった脂身を 2 のバットに取り出す。
- 【しょうゆバターソース】をつくる。 3 のフライパンにバターを中火で熱して 2 のバットにしみ出た肉汁を加え、薄茶色に色づくまで火を通す。残りのソースの材料を加えてサッと混ぜ、火を止める。
- ポイント
- 《コクのあるソースで料理を盛り上げる》 へーゼルナッツのような薄茶色を目指してバターを焦がし、ソースに香ばしさとうまみを!
- 器に 2 のステーキを盛り、 3 のミックス野菜とカリカリの脂身を添える。 4 のソースを回しかけ、パセリを散らす。
メモ
- 三國清三さんのレシピ (豚肉のミニッツステーキ しょうゆバターソース)
豚肉のミニッツステーキ しょうゆバターソースを美味しく作る3つの極意
豚肉を5mm厚さにたたいて薄くのばす
このレシピの最も重要なポイントは、豚ロース肉の赤身を小さめの鍋などでたたき、5mmの厚さになるまで薄くのばすことです。厚みのあるお肉をそのまま焼くと火入れが難しく、パサついたり硬くなったりしがちですが、薄くのばすことで「ミニッツステーキ」の名前の通り、短時間で一気に火を通すことが可能になります。
熱が均一にすばやく伝わるため、外は香ばしく、中は驚くほど柔らかくジューシーな食感に仕上がります。また、たたくことで肉の繊維が適度にほぐれ、口当たりがよくなるというメリットもあります。調理時間を短縮しつつ、お肉の美味しさを最大限に引き出す、まさに一石二鳥の素晴らしいテクニックです。
切り分けた脂身から焼き油を抽出する
豚ロース肉の脂身と赤身をあらかじめ切り分け、1cm角に切った脂身からじっくりと脂を溶かし出して焼き油として活用するのも、このレシピならではの大きな特徴です。
市販のサラダ油などを使うのではなく、豚肉自身の脂を活用してお肉を焼くことで、素材が持つ本来の甘みと強いうまみが赤身肉にしっかりとコーティングされ、格段にコクのある味わいに仕上がります。
さらに、そのうまみをたっぷり含んだ脂で付け合わせの冷凍ミックス野菜も炒めるため、手軽な野菜までごちそう級の美味しさにアップグレードされます。じっくりと脂を出してカリカリになった脂身は、最後に食感のアクセントとなるトッピングとしてお皿に添えられ、食材の持ち味を余すところなく使い切る見事な手法です。
ヘーゼルナッツ色の焦がしバターソース
料理の味わいを決定づけるのが、最後にフライパンで作る「しょうゆバターソース」です。ここで重要なのは、バターをただ溶かすのではなく、中火で熱してヘーゼルナッツのような美しい薄茶色になるまでしっかりと焦がすことです。
バターは焦がすことで特有のミルキーさに加えて、香ばしいナッツのような芳醇な香りが引き出され、ソースの深みが格段に増します。そこに、お肉を休ませていたバットにしみ出た貴重な肉汁を加えることで、豚肉のうまみもソースに一体化させます。
最後にしょうゆのコクとレモン汁の爽やかな酸味が加わることで、濃厚でありながらもしつこさを感じさせない、フレンチのエッセンスと和の調味料が見事に融合した絶品ソースが完成します。
最高のペアリング:料理を引き立てる飲み物
三國清三さんの「豚肉のミニッツステーキ しょうゆバターソース」には、焦がしバターの芳醇な風味としょうゆのコクに寄り添うワインがぴったりです。特におすすめしたいのは、フランス・ブルゴーニュ地方や、ニューワールドの樽香が効いたシャルドネです。
ヘーゼルナッツ色に焦がしたバターの香ばしい風味と、樽熟成由来のバニラやローストナッツのような香りが口の中で見事に調和します。また、レモン汁の酸味がソースに含まれているため、白ワインの持つ果実味と豊かな酸味が、料理の輪郭をさらに引き立ててくれます。
赤ワインを合わせる場合は、渋みが強すぎず果実味が豊かなピノ・ノワールや、軽快なマスカット・ベーリーAなどが良いでしょう。お肉のうまみやしょうゆのニュアンスに優しく寄り添い、カリカリに焼いた脂身の甘みとも素晴らしい相性を見せてくれます。
保存テクニックと温め直し方
作ってすぐに食べるのが一番美味しい料理ですが、余った場合は清潔な保存容器に入れ、粗熱が取れてから冷蔵庫で保存してください。翌日にはお召し上がりいただくことをおすすめします。温め直す際は、電子レンジで軽く加熱するか、フライパンで弱火でじっくりと温めると、お肉が硬くなるのを防ぐことができます。
ただし、一度火を通した薄切り肉は再加熱によりパサつきやすくなるため、できれば焼く前の下ごしらえ(お肉をたたいてのばし、脂身と切り分けるところまで)を済ませた状態でラップで包み、冷蔵または冷凍保存し、食べる直前に焼いてソースを絡めるのが最も美味しく楽しむコツです。
このレシピのまとめと栄養のポイント
今回は、三國清三さんの「豚肉のミニッツステーキ しょうゆバターソース」のレシピをご紹介しました。手に入りやすい豚カツ用のロース肉を、少しの手間をかけてたたいてのばすだけで、驚くほど柔らかくジューシーなごちそうステーキに大変身します。
脂身を切り分けて自家製の脂を引き出し、焼き油としてだけでなくカリカリのトッピングにまで活用するアイデアは、食材を無駄にしない素晴らしい知恵です。付け合わせの冷凍ミックス野菜も、豚のうまみを吸い込んで立派なサイドディッシュになります。
そして、ヘーゼルナッツ色になるまで焦がしたバターに、肉汁のうまみ、しょうゆのコク、レモンの酸味を加えた特製ソースは、フライパンに残った美味しさを一滴残らずお皿にまとめるプロならではの技術です。
家庭の食卓がまるで高級レストランのようになる三國清三さん直伝のレシピを、ぜひ今夜のメインディッシュに作ってみてください。
