ご家庭での天ぷらを、まるでお店で味わうかのような本格的な一品に格上げしてくれる、田村隆さんの天つゆのレシピをご紹介します。天ぷらの美味しさは、サクッと揚がった衣や新鮮な魚介、旬の野菜の旨味はもちろんですが、それを受け止める「天つゆ」の存在が非常に大きな鍵を握っています。
市販のつゆも手軽で便利ですが、昆布と削り節から丁寧にとった一番だしの香りと深いコクは、手作りならではの格別な贅沢です。このレシピでは、昆布をしっかりと水に浸して土台となる旨味を引き出し、アルコール分を丁寧にとばした「煮きりみりん」を加えることで、角のないまろやかで上品な甘みを実現しています。
そして、しょうゆと削り節を加えてサッとひと煮立ちさせるだけで、驚くほど風味豊かな天つゆが完成します。田村隆さんの洗練された手順に従うだけで、どなたでも失敗なく極上の味わいを再現することができます。
休日の特別な食卓や、おもてなしの席にもぴったりですので、ぜひこのレシピで本格的な和食の魅力をご堪能ください。
【田村隆さんのレシピ】天つゆの作り方
Course: 調味料Cuisine: 和食4
servings10
minutes5
minutes95
kcal15
minutesご家庭での天ぷらを、まるでお店で味わうかのような本格的な一品に格上げしてくれる、田村隆さんの天つゆのレシピをご紹介します。天ぷらの美味しさは、サクッと揚がった衣や新鮮な魚介、旬の野菜の旨味はもちろんですが、それを受け止める「天つゆ」の存在が非常に大きな鍵を握っています。
材料
昆布(5cm角) 1枚
水 カップ2
みりん カップ1/2
しょうゆ カップ1/2
削り節 20g
作り方
- 昆布と分量の水をボウルに入れ、10分間ほど浸す。
- みりんを小鍋に入れ、弱火で1分間ほど煮てアルコール分をとばす(煮きりみりんという)。強火で煮きってもよいが、引火する場合があるので注意する。
- 別の鍋に 1 (昆布含む)、 2 、しょうゆ、削り節を入れ、火にかける。ひと煮立ちしたら火を止め、こす。
メモ
- 田村隆さんのレシピ (天つゆ)
天つゆを美味しく作る3つの極意
昆布を水に浸して旨味をじっくりと引き出す
手順にある通り、昆布と分量の水(カップ2)をボウルに入れ、10分間ほど浸すことが最初の重要なステップです。昆布の旨味成分であるグルタミン酸は、水にゆっくりと浸すことで細胞から溶け出してきます。
すぐに火にかけてしまうと、本来の深いコクや上品な風味が十分に引き出されず、どこか物足りない味わいになってしまいます。この10分間という時間は、ご家庭で本格的な和食の味を再現するための大切な下準備です。
じっくりと昆布の豊かな香りを水に移行させるイメージで待つ、このひと手間が仕上がりの美味しさを格段に引き上げます。
みりんのアルコール分をしっかりとばす「煮きり」
みりんを小鍋に入れ、弱火で1分間ほど煮てアルコール分をとばす「煮きりみりん」の工程は、つゆの風味を決定づける極意です。アルコールが残っていると、ツンとした匂いが天ぷらの繊細な素材の香りを邪魔してしまいます。弱火で丁寧に1分間煮ることで、みりん特有のまろやかな甘みと照りだけが残ります。
強火で一気に煮きってもかまいませんが、引火する危険があるため、ご家庭では安全な弱火での作業をおすすめします。この煮きりみりんを使うことで、角のない丸みのある上品な甘さが加わります。
削り節と醤油を加えたら、ひと煮立ちで火を止める
別の鍋に水に浸した昆布、煮きりみりん、しょうゆ、そして20gの削り節を入れ、火にかけます。ここで最も注意すべきポイントは、ひと煮立ちしたらすぐに火を止め、目の細かいざるなどでこすことです。
削り節を入れてからグラグラと長時間煮立ててしまうと、魚特有のえぐみや雑味、渋み成分が溶け出し、せっかくの上品な風味が台無しになってしまいます。沸騰の合図とともに火を止めることで、削り節の華やかな香りと旨味だけを最もピュアな状態で抽出することができます。
一番美味しい瞬間を逃さないように心がけてください。
最高のペアリング:料理を引き立てる飲み物
田村隆さん直伝の天つゆは、だしの豊かな香りとまろやかな甘みが特徴ですので、揚げたての天ぷらとの相性は言うまでもありません。定番のエビやイカといった魚介類の天ぷらはもちろんのこと、季節の野菜を使った天ぷら(ナス、サツマイモ、カボチャ、舞茸など)の甘みや旨味をこの天つゆが優しく包み込んでくれます。
また、飲み物を合わせるなら、天ぷらの油分をすっきりと流してくれる辛口の白ワインがおすすめです。例えば、爽やかな酸味を持つソーヴィニヨン・ブランや、ミネラル感の豊かなシャブリなどをキリッと冷やして合わせると、和食とワインの素晴らしいマリアージュを楽しむことができます。
天つゆのだしの風味は日本酒とも完璧に調和するため、純米吟醸酒などを選んで、ご自宅で本格的な和食レストランのような優雅な食卓を演出してみてはいかがでしょうか。
保存テクニックと温め直し方
手作りの天つゆは保存料などを一切使用していないため、風味が落ちないうちにできるだけ早めに使い切るのが基本です。もし余ってしまった場合は、粗熱をしっかりと取ってから清潔な密閉容器(ガラス瓶やプラスチック製の保存容器など)に移し替え、冷蔵庫で保存してください。
冷蔵保存の目安としては、約3日から4日程度となります。保存した天つゆは、うどんやそばのかけつゆ、親子丼の割り下、煮物の味付けなど、万能調味料として幅広く役立てることができます。
このレシピのまとめと栄養のポイント
今回は、田村隆さんのレシピによる本格的な天つゆの作り方をご紹介しました。
昆布を水にじっくりと10分間浸して旨味の土台を作り、みりんを弱火で1分間煮てアルコールをとばす「煮きりみりん」を用意し、最後にしょうゆとたっぷりの削り節を合わせてひと煮立ちさせるという、一つ一つの丁寧な工程が極上の味わいを生み出します。
市販のめんつゆや天つゆも便利ですが、ご家庭で昆布と削り節から丁寧にとっただしで作る天つゆの豊かな香りと奥深いコクは、手作りならではの格別なものです。いつもの天ぷらをワンランク上のご馳走へと引き上げてくれる、この素晴らしいレシピ。
材料もシンプルで手順も覚えやすいため、和食の基本としてぜひマスターしていただき、日々の豊かな食卓づくりにお役立てください。
