イタリア料理の巨匠、落合務さん直伝の「なすのマリネ」のレシピをご紹介します。夏の定番野菜であるなすとズッキーニをたっぷりのオリーブオイルで炒め、香り豊かなハーブとにんにくで風味づけをした、シンプルながらも奥深い味わいの一品です。
なすは油と相性が良く、じっくりと炒めることでとろけるような食感に仕上がります。さらに、にんにく、ローズマリー、赤とうがらしの香りを移した特製のオイルが野菜の旨味を引き立て、食欲をそそります。このレシピの大きな特徴は、赤ワインビネガーを加えるタイミングです。
最後に加えてサッと火を通すことで、ビネガーのツンとした酸味がまろやかになり、豊かな風味だけをしっかりと残すことができます。出来立ての温かいうちに食べるのも美味しいですが、冷ましてから味をなじませることで、マリネ液が野菜の奥まで染み込み、より一層美味しくお召し上がりいただけます。
食卓の副菜としてはもちろん、お酒のお供にもぴったりの絶品マリネです。
【落合務さんのレシピ】なすのマリネの作り方
Course: 副菜Cuisine: イタリアン4
servings10
minutes10
minutes250
kcal20
minutesイタリア料理の巨匠、落合務さん直伝の「なすのマリネ」のレシピをご紹介します。夏の定番野菜であるなすとズッキーニをたっぷりのオリーブオイルで炒め、香り豊かなハーブとにんにくで風味づけをした、シンプルながらも奥深い味わいの一品です。
材料
小長なす 12コ(またはなす4コ。)
ズッキーニ 2本
にんにく 4かけ
赤とうがらし 1本
ローズマリー 5~6枝
赤ワインビネガー 大さじ3(または酢。)
オリーブ油 大さじ7~8
塩
こしょう
作り方
- なすはヘタを落とし、縦に4等分に切る。ズッキーニはなすの長さに合わせて(7~8cm長さ)切り、太さも同様に切る。にんにくはつぶし、赤とうがらしはヘタと種を除く。
- フライパンにオリーブ油大さじ7~8、にんにくを入れて、中火にかける。
- にんにくが軽く色づいたら、ローズマリーを加え、サッと油に通す。
- ローズマリーを取り出し、赤とうがらしを加える。赤とうがらしもサッと油に通したら、にんにくとともに油から取り出しておく。
- 4 にズッキーニを加えて炒め、油が回ったらなすを加える。塩を少し多めに、こしょうは少量をふり、5~6分間炒める。
- 赤ワインビネガーを加えて火を弱め、 4 で取り出したローズマリー、にんにく、赤とうがらしを戻し入れて、火を止める。冷まして味をなじませてから食べる。
- ポイント
- 風味を損なわないように、赤ワインビネガーは最後に加える。また、サッと火を通すことで、酸味が柔らかくなる。
メモ
- 落合務さんのレシピ (なすのマリネ)
なすのマリネを美味しく作る3つの極意
香味野菜とハーブの香りをオイルにじっくりと移す
このレシピにおいて最も重要な工程の一つが、オリーブオイルに風味付けをする作業です。冷たいフライパンにオリーブオイル大さじ7〜8とにんにくを入れ、中火でじっくりと加熱していくことで、にんにくの旨味と香りをオイルにしっかりと引き出します。
にんにくが軽く色づいてきた絶妙なタイミングでローズマリーと赤とうがらしをサッと油に通し、焦げる前に取り出すのがポイントです。これにより、ハーブの爽やかな香りと唐辛子のピリッとした辛味をオイルに閉じ込め、なすとズッキーニに極上の風味をまとわせることができます。
なすとズッキーニは油をしっかりと回して炒める
なすとズッキーニは、風味豊かなオリーブオイルをたっぷりと吸わせることで、格段に美味しく仕上がります。まずズッキーニから炒め始め、油が全体に回ったところでなすを加えるのがコツです。
なすはスポンジのように油を吸収しやすいため、全体に均一に火が通るよう、塩を少し多めにふり、こしょうで少量を味を調えながら5〜6分間じっくりと炒めます。
この工程で野菜本来の甘みを引き出しつつ、オイルの旨味を中までしっかりと染み込ませることで、口に入れた瞬間にジュワッと広がるジューシーな食感を実現しています。
赤ワインビネガーは最後に加えて酸味をまろやかに
マリネの味の決め手となる赤ワインビネガーは、加えるタイミングが仕上がりを大きく左右します。野菜がしっかりと炒め上がり、火を弱めた一番最後の段階で赤ワインビネガー大さじ3を加えるのがこのレシピの最大のポイントです。
ビネガーを加えた後にサッと熱を通すことで、お酢特有の鋭い酸味が飛び、まろやかで奥深い酸味へと変化します。風味を損なうことなく、上品な味わいに仕上げるための重要な一手間です。火を止めた後は、取り出しておいたにんにくやハーブを戻し入れ、じっくりと冷まして味をなじませましょう。
最高のペアリング:料理を引き立てる飲み物
オリーブオイルのコクと赤ワインビネガーの爽やかな酸味が効いた「なすのマリネ」には、すっきりとした辛口の白ワインや、軽めの赤ワインが非常によく合います。白ワインであれば、イタリアを代表する品種であるピノ・グリージョや、柑橘系の香りが特徴のソーヴィニヨン・ブランがおすすめです。
キリッとした酸味がマリネの酸味と同調し、口の中をさっぱりとリセットしてくれます。また、ロゼワインとのペアリングも素晴らしい相性を発揮します。プロヴァンス地方の辛口ロゼワインの持つフルーティーな果実味と程よい酸味が、なすとズッキーニの甘みを引き立ててくれます。
軽めの赤ワインを合わせるなら、冷やしたピノ・ノワールやキャンティなどが良いでしょう。ローズマリーの清涼感あるハーブの香りと、赤ワインの土やスパイスのニュアンスが重なり合い、より深みのあるマリアージュを楽しむことができます。
保存テクニックと温め直し方
出来立てよりも、しっかりと冷まして味をなじませることでさらに美味しくなるため、作り置きに最適な一品です。粗熱が完全に取れたら、清潔な保存容器に移し替えて冷蔵庫で保存してください。保存の際は、野菜がマリネ液にしっかりと浸かっている状態を保つことで、風味が長持ちします。
冷蔵庫で3〜4日程度は美味しく保存可能です。食べる際は、冷蔵庫から出してすぐでも美味しいですが、少し室温に戻すとオリーブオイルの風味がより一層引き立ちます。
このレシピのまとめと栄養のポイント
落合務さん直伝の「なすのマリネ」は、夏野菜の代表格であるなすとズッキーニをふんだんに使い、本格的なイタリアンの味わいを家庭で手軽に再現できる素晴らしいレシピです。
たっぷりのオリーブオイルににんにく、ローズマリー、赤とうがらしの香りをじっくりと移し、その特製オイルで野菜を炒めることで、噛むたびにジュワッと溢れる旨味とハーブの芳醇な香りを楽しむことができます。
最後に赤ワインビネガーを加え、サッと火を通すことで角の取れたまろやかな酸味に仕上げるのが美味しさの秘訣です。
冷やすことで味がより一層なじみ、野菜の奥深くまで風味が浸透するため、日々の食卓の副菜としてはもちろん、お弁当のおかずやワインのお供、ホームパーティーの前菜など、幅広いシーンで大活躍してくれます。
