今回は、日本を代表するフレンチシェフ、三國清三さんのレシピ「にんじんとポークソテー ぶどうソース」をご紹介します。豚ロース肉の旨味を最大限に引き出し、甘酸っぱいぶどうのソースで仕上げる、ご家庭の食卓を一気に華やかにしてくれる本格的な一皿です。
厚切りの豚肉をカリッと焼き上げ、その旨味が溶け出した油でたっぷりのにんじんとたまねぎを炒めることで、野菜にも深いコクが染み渡ります。さらに、豚肉を野菜の上に乗せて蒸し焼きにするというフレンチならではの繊細な火入れにより、お肉はしっとり柔らかく仕上がります。
そして最大の魅力は、お肉と野菜の旨味が残ったフライパンで作る特製の「ぶどうソース」。デラウェアなどの小粒のぶどうにバターと粒マスタード、少量のしょうゆを合わせることで、奥深い味わいと爽やかな酸味が絶妙に絡み合います。
特別な日のディナーや、ちょっと贅沢な週末のおうちごはんにぴったりの、三國清三さん直伝の極上レシピをぜひお試しください。
【三國清三さんのレシピ】にんじんとポークソテー ぶどうソースの作り方
Course: 主菜Cuisine: フレンチ2
servings10
minutes15
minutes423
kcal25
minutes今回は、日本を代表するフレンチシェフ、三國清三さんのレシピ「にんじんとポークソテー ぶどうソース」をご紹介します。豚ロース肉の旨味を最大限に引き出し、甘酸っぱいぶどうのソースで仕上げる、ご家庭の食卓を一気に華やかにしてくれる本格的な一皿です。
材料
豚ロース肉(厚切り) 200g
にんじん(皮をむいて薄い輪切り) 120g
たまねぎ(薄切り) 65g
パセリ(ちぎる) 少々
黒こしょう(粒/粗く砕く) 少々
塩
こしょう
小麦粉
サラダ油
酒
【A】
しょうが(みじん切り) 小さじ1
にんにく(みじん切り) 小さじ1/2
【B】
ぶどう(デラウェアなどの小粒のものがよい) 50g
バター 20g
粒マスタード 小さじ2
しょうゆ 小さじ2/3
作り方
- 豚肉は包丁で全体をたたいて筋を切る。塩・こしょう各少々をふり、小麦粉少々をまぶす。フライパンにサラダ油小さじ2を熱し、中火で豚肉を表面がカリッとするまで焼いて、取り出す。
- ポイント
- 豚肉のうまみを油に移すよう、脂身の部分から先に焼きつける。
- そのままのフライパンに、にんじん、たまねぎを入れ、強火でよく炒める。全体に油が回ったら【A】も加え、中火で炒める。
- 1 の豚肉を 2 の野菜の上に戻し入れ、酒・水各カップ1/2を加えて、ふたをして約5分間蒸し焼きにする。器ににんじん、たまねぎを敷き、その上に豚肉をのせる。
- フライパンは洗わずに【B】を入れ、中火でぶどうの皮がはじけて破れるくらいまで火にかける。
- ポイント
- 水分が足りなければ、水大さじ2ほどを加える。
- 3 に 4 のソースを回しかけ、パセリ、黒こしょうを散らす。
メモ
- 三國清三さんのレシピ (にんじんとポークソテー ぶどうソース)
にんじんとポークソテー ぶどうソースを美味しく作る3つの極意
豚肉は脂身から焼き、旨味を油に移す
このレシピの最大のポイントの一つが、豚肉の焼き方です。厚切りの豚ロース肉は、あらかじめ筋切りをして塩こしょう、小麦粉をまぶしておきますが、フライパンで焼く際は「脂身の部分から先に焼きつける」のが極意です。
中火でじっくりと脂身から火を入れることで、豚肉が持つ甘みと豊かな旨味がフライパンの油にしっかりと溶け出します。表面をカリッと香ばしく焼き上げることで、お肉自体の美味しさを閉じ込めるだけでなく、次に炒めるにんじんやたまねぎなどの野菜に豚肉の極上のエキスを吸わせるための重要な土台作りになります。
豚肉を野菜の上に乗せて蒸し焼きにする
表面を焼き上げた豚肉を一度取り出し、同じフライパンで野菜を炒めた後、再び豚肉を「野菜の上に戻し入れて蒸し焼きにする」という工程に美味しさの秘密があります。酒と水各カップ2分の1を加えて約5分間ふたをして蒸し焼きにすることで、豚肉に直接強い火が当たらず、野菜の水分と蒸気で優しく火が通ります。
これにより、厚切りの豚肉でもパサつくことなく、ふっくらとしっとりとした食感に仕上がります。また、蒸発する酒の風味と野菜の甘みが豚肉を下から包み込むように香り付けされ、料理全体の一体感が格段に向上します。
旨味が残ったフライパンでソースを仕上げる
豚肉と野菜を取り出した後のフライパンは、絶対に洗わずにそのままソース作りに活用してください。フライパンには豚肉の肉汁や脂、そして野菜の甘みがこびりついており、これが最高の「出汁(フォン)」になります。
そこへ小粒のぶどう、バター、粒マスタード、しょうゆを加え、ぶどうの皮がはじけて破れるまで中火で加熱します。水分が足りない場合は水大さじ2ほどを加えて調整することで、フライパンの旨味がすべてソースに溶け込みます。
ぶどうのフレッシュな甘酸っぱさとマスタードの辛味、バターのコクが見事に調和したプロの味になります。
最高のペアリング:料理を引き立てる飲み物
三國清三さん直伝の「にんじんとポークソテー ぶどうソース」には、ソースの主役であるぶどうの風味に寄り添う、フルーティーで軽やかな赤ワインや、コクのある白ワインが非常に相性抜群です。赤ワインを選ぶなら、フランス産のピノ・ノワールや、ボジョレー地方のガメイを使用した軽快なタイプのものがおすすめです。
ぶどうソースの甘酸っぱさと粒マスタードのほのかなスパイシーさが、ピノ・ノワールが持つ赤い果実の香りや穏やかな酸味と同調し、豚肉の旨味を優しく引き立ててくれます。また、白ワインを合わせる場合は、樽香の効いたシャルドネがよく合います。
ソースに使用されているバターの豊かな風味と、シャルドネのまろやかでクリーミーなニュアンスが重なり合い、口の中でリッチな余韻を楽しむことができます。
保存テクニックと温め直し方
出来立ての温かいうちにいただくのが一番美味しいですが、保存する場合は粗熱がしっかりと取れてから、清潔な保存容器に入れて冷蔵庫で保管してください。保存期間の目安は冷蔵で約2日程度です。温め直す際は、電子レンジで軽く加熱するか、フライパンに移して弱火で優しく温めてください。
ただし、ぶどうのフレッシュな風味やバターの香りは時間が経つと損なわれやすいため、ソースはできるだけ食べる直前に作って仕上げるのが理想的です。
このレシピのまとめと栄養のポイント
今回ご紹介した三國清三さんのレシピ「にんじんとポークソテー ぶどうソース」は、身近な食材を使いながらも、フレンチのエッセンスが随所に散りばめられた素晴らしい一皿です。
豚肉の脂身から引き出した旨味を野菜に吸わせ、野菜のベッドの上で豚肉をふっくらと蒸し焼きにするという丁寧な火入れのテクニックが、お肉を極上の柔らかさに仕上げます。そして、旨味が凝縮されたフライパンをそのまま使って作る特製のぶどうソースは、ご家庭の味をプロの領域へと引き上げてくれます。
デラウェアなどの小粒のぶどうの弾けるような食感と酸味、バターとしょうゆのコク深い味わいが、ジューシーなポークソテーを包み込みます。特別な日の食卓はもちろん、大切な人へのおもてなし料理としても大活躍間違いなしのレシピですので、ぜひこの機会に挑戦してみてください。
