今回は、数々の名店で腕を振るってきた著名な料理人である谷昇さんのレシピをご紹介します。ご紹介するのは、フランス料理の定番でありながら、素材の美味しさを極限まで引き出す「にんじんのグラッセ」です。
にんじん1本とバター、塩というごくシンプルな材料のみを使い、水からじっくりと火を通していくことで、にんじんが持つ本来の豊かな甘みと鮮やかな色合いを引き出していきます。特別な調味料を使わずとも、火加減と水加減の調整だけで驚くほど深い味わいに仕上がるのがこのレシピの魅力です。
普段の食卓の副菜としてはもちろん、お肉料理やお魚料理の付け合わせとしても非常に優秀で、いつもの食卓をパッと華やかに彩ってくれます。ぜひご家庭で挑戦して、プロならではの丁寧な火入れの技を体感してみてください。
【谷昇さんのレシピ】にんじんのグラッセの作り方
Course: 副菜Cuisine: フレンチ1
servings5
minutes12
minutes115
kcal17
minutes今回は、数々の名店で腕を振るってきた著名な料理人である谷昇さんのレシピをご紹介します。ご紹介するのは、フランス料理の定番でありながら、素材の美味しさを極限まで引き出す「にんじんのグラッセ」です。
材料
にんじん 1本
バター 10g
塩 少々
作り方
- にんじん1本は皮をむいて乱切りにする。小鍋に入れ、ヒタヒタの水を注ぎ、バター10gと塩少々を入れて強火にかける。煮立ったら弱火にして、10分間ほど煮る。
- にんじんにやや堅めに火が通ったら、強火にして水分をとばし、バターでつやを出すようにしていためる。
メモ
- 谷昇さんのレシピ (にんじんのグラッセ)
にんじんのグラッセを美味しく作る3つの極意
水からじっくりと煮ることで甘みを引き出す
このレシピでは、にんじんを小鍋に入れ、ヒタヒタの水を注いでから火にかけます。最初から高温で加熱するのではなく、水の状態からゆっくりと温度を上げていくことで、にんじんの細胞壁が穏やかにほぐれ、内部に蓄えられた糖分や旨みが外へ逃げ出すのを防ぎながら最大限に引き出すことができます。
煮立った後は弱火に落とし、じっくりと時間をかけて加熱することが、しっとりとした柔らかい食感と濃厚な甘みを生み出すための大切なポイントとなります。
バターと塩のシンプルな組み合わせでコクをプラス
使用する調味料はバター10gと塩少々のみという非常にシンプルな構成です。バターを加えることで、にんじん全体に豊かなコクとまろやかな油脂の風味が行き渡り、野菜特有の青みが和らいで食べやすくなります。また、少量の塩が全体の味を引き締め、にんじん本来の甘みをより一層引き立てる役割を果たします。
複雑なスパイスや調味料に頼らずとも、素材の持ち味を互いに高め合う黄金比率となっています。
強火で水分をとばしてつやを出す
にんじんにやや堅めに火が通った段階で、一気に強火にして水分をとばす工程が入ります。残った水分をしっかりと蒸発させながら、溶けたバターでにんじんを炒め合わせることで、表面に美しいつやと香ばしさが生まれます。
この最後の強火での仕上げにより、水っぽさが一切なくなり、濃厚な旨みがしっかりと表面にコーティングされた、プロのような仕上がりのグラッセが完成します。
最高のペアリング:料理を引き立てる飲み物
谷昇さんのにんじんのグラッセには、バターの豊かな風味とにんじんの凝縮された甘みがあるため、軽やかでフルーティーな白ワインや、すっきりとした味わいのスパークリングワインが非常によく合います。
特に、樽熟成をしていない爽やかなシャルドネや、ソーヴィニヨン・ブランなどは、料理のバター感を心地よく流しつつ、野菜の優しい甘みを引き立ててくれます。
また、フランス料理の伝統的な付け合わせであることを活かして、ロワール地方のすっきりとした白ワインを選ぶと、お互いの良さを一層引き立てる素晴らしいマリアージュを楽しむことができます。
保存テクニックと温め直し方
作り置きをする場合は、粗熱をしっかりと取った清潔な保存容器に入れ、冷蔵庫で保存してください。保存期間の目安としては、2〜3日以内にお召し上がりいただくのがおすすめです。食べる際には、電子レンジなどで軽く温め直すと、バターの風味が再び蘇り、作り立てに近い美味しさを楽しむことができます。
長期間保存したい場合は、しっかりと冷ましてから冷凍用保存袋に入れて冷凍することも可能ですが、食感が多少変わる場合がありますので、基本的には冷蔵で早めにお召し上がりいただくことを推奨します。
このレシピのまとめと栄養のポイント
今回は、谷昇さんのレシピによる「にんじんのグラッセ」をご紹介しました。にんじん1本、バター10g、塩少々という手に入りやすい身近な材料だけで作れるにもかかわらず、その調理法にはプロの確かな知恵が詰まっています。
皮をむいて乱切りにしたにんじんを小鍋に入れ、ヒタヒタの水、バター、塩とともに火にかけ、煮立ったら弱火で10分間ほど煮ることで、じっくりと芯まで火を通していきます。
にんじんにやや堅めに火が通ったところで強火にし、水分をとばしながらバターでつやを出すように炒めることで、美しく輝くような仕上がりになります。シンプルな手順でありながら、火加減の強弱を使い分けることで野菜のポテンシャルを最大限に引き出す、まさに王道のフレンチの技法です。
毎日の食卓の副菜や、おもてなしの日の付け合わせとして、ぜひ作ってみてください。
