食卓に優しい温もりを届けてくれる、堀江ひろ子さんによる「かぶと帆立てのトロトロ煮」をご紹介します。旬を迎えたかぶを主役に、旨みたっぷりの帆立ての缶詰を合わせてじっくりと煮込んだ一品です。
素材そのものの持ち味を存分に引き出しながら、丁寧に仕立てられたこのレシピは、ひと口食べれば心からホッとするような深い味わいが広がります。調理の工程では、かぶに最初からだしと調味料を含ませてじっくりと火を通していくため、噛むほどに優しい出汁の風味がジュワッと口いっぱいにあふれ出します。
また、彩りと食感のアクセントとして加えるかぶの葉や、爽やかな香りを添えるみかんの皮の使い方も見逃せないポイントです。特別な調味料を使わずとも、素材の組み合わせと丁寧な火加減によってここまで豊かな味わいが生まれるのかと感動させられます。
毎日の晩御飯のおかずとしてはもちろんのこと、ホッと一息つきたい日の夕食や、おもてなしの小鉢としても大変おすすめのレシピとなっています。ぜひこの機会に堀江ひろ子さんの温かいこだわりが詰まった絶品トロトロ煮をご自宅で再現し、心と体が喜ぶ至福のひとときをお楽しみください。
【堀江ひろ子さんのレシピ】かぶと帆立てのトロトロ煮の作り方
Course: 主菜Cuisine: 和食2
servings10
minutes20
minutes95
kcal30
minutes食卓に優しい温もりを届けてくれる、堀江ひろ子さんによる「かぶと帆立てのトロトロ煮」をご紹介します。旬を迎えたかぶを主役に、旨みたっぷりの帆立ての缶詰を合わせてじっくりと煮込んだ一品です。
材料
かぶ(小) 3コ(250g)
かぶの葉 適量
帆立て貝柱(小/缶詰) 1缶(約100g)
みかんの皮 適量
【A】
だし カップ3/4
うす口しょうゆ 小さじ2
酒 小さじ2
みりん 小さじ2
【B】
かたくり粉 小さじ1
水 大さじ1
作り方
- かぶは葉を切り落とし、皮をむいて縦半分に切る。かぶの葉は小口切りにする。
- 小さめのフライパンにかぶ、【A】、帆立て貝柱を缶汁ごと加え、紙タオル(不織布タイプ)などで落としぶたをして強火にかける。煮立ったら弱めの中火にし、ふたをして15~20分間煮る。
- ポイント
- かぶは、最初からだしと調味料で煮て味を含ませる。
- みかんの皮は白いところをそぎ取ってせん切りにする。【B】は混ぜ合わせる。
- かぶが柔らかくなったら葉を加え、再びふたをし、弱めの中火で2~3分間煮る。再度【B】を混ぜ、加減しながら加えてとろみをつける。器に盛り、みかんの皮をのせる。
- ポイント
- かぶの葉は最後に加え、シャキッと仕上げる。
メモ
- 堀江ひろ子さんのレシピ (かぶと帆立てのトロトロ煮)
かぶと帆立てのトロトロ煮を美味しく作る3つの極意
最初からだしと調味料で煮て味を含ませる
このレシピの最大の特徴は、小さめのフライパンにかぶ、だし、調味料、そして帆立て貝柱を缶汁ごと最初からすべて加えて一緒に煮るという点にあります。
かぶは火を通すことで驚くほどトロトロの食感に変化しますが、ただ柔らかくするだけでなく、最初からしっかりと調味された煮汁の中で煮込むことで、中心まで出汁の旨みと調味料の味が均一にしみ込みます。
帆立ての缶汁も余すことなく加えることで、貝の濃厚な旨みが煮汁全体に行き渡り、かぶの甘みを一層引き立てる極上のベースが完成します。
紙タオルなどで落としぶたをして強火にかけ、煮立ったら弱めの中火にしてふたをし、15から20分間じっくりと時間をかけて煮ることで、かぶの食感を損なわずに味をしっかりと染み込ませることができます。
かぶの葉を最後に加えてシャキッと仕上げる
かぶの根の部分が十分に柔らかくなったタイミングを見計らって、小口切りにしておいたかぶの葉を投入します。葉を最初から一緒に煮込んでしまうと、せっかくの鮮やかな緑色が色褪せてしまったり、シャキシャキとした心地よい食感が失われてしまったりします。
そのため、全体の仕上げの段階で葉を加え、再びふたをして弱めの中火で2から3分間だけ軽く煮るという工程が非常に重要になります。この絶妙な加熱時間に抑えることで、葉特有の爽やかな風味と食感がしっかりと残り、トロトロに煮込まれたかぶの根とのコントラストが生まれます。
見た目の彩りも一気に鮮やかになり、料理全体がぐっと引き締まるため、この加減を守ることが美しく美味しい仕上がりの秘訣となります。
水溶き片栗粉で絶妙なとろみをつける
料理全体のまとまりと、素材への煮汁の絡みを良くするために欠かせないのが、仕上げの段階で行う水溶き片栗粉によるトロミ付けの作業です。かぶの葉を加えて2から3分間煮た後、一度火を止めるか弱火にした状態で、あらかじめ混ぜ合わせておいた【B】の片栗粉と水を再度よく混ぜてから加えます。
一気に入れてしまうとダマになってしまう原因になるため、様子を見ながら加減しながら加えていくことが大切です。しっかりと全体にとろみをつけることで、帆立ての旨みが凝縮された美味しい煮汁がトロトロのかぶの表面にしっかりと纏わりつき、食べたときに口の中で味わいが一体となって広がります。
器に盛り付けた後に、白いところをそぎ取ってせん切りにしたみかんの皮を天盛りすることで、上品な香りと彩りが加わり、完成度が一段と高まります。
最高のペアリング:料理を引き立てる飲み物
優しい出汁の旨みとかぶの甘みが際立つ「かぶと帆立てのトロトロ煮」には、すっきりとした酸味と豊かなミネラル感を持つ白ワインが非常によく合います。特に、フランスのブルゴーニュ地方で作られるシャブリなどのキリッとした辛口の白ワインを選ぶと、帆立ての凝縮された旨みと絶妙なマリアージュを楽しむことができます。
ワインの爽やかな酸味が、トロトロに煮込まれたかぶの優しい甘みを引き立てつつ、料理全体の味わいを上品にまとめてくれます。また、仕上げに添えられたみかんの皮の柑橘系の香りとワインの持つフルーティーなニュアンスが自然に同調し、口の中を心地よくリフレッシュしてくれます。
洋風の食卓だけでなく、和食の献立としてもワインを楽しみたい日の晩酌にぴったりの組み合わせであり、お互いの良さを引き立て合う洗練されたペアリングを心ゆくまでご堪能いただけます。
保存テクニックと温め直し方
作り置きとして保存する場合は、粗熱をしっかりと取った後に清潔な保存容器に移し替えて冷蔵庫で保管してください。保存期間の目安としては、2から3日以内にお召し上がりいただくのが安心です。
なお、かぶは時間が経つと水分が抜けて食感が変わることがあるため、食べる直前に温め直す際は、あまり強火でグツグツと煮詰めないように注意してください。風味を損なわないよう、優しく温め直していただくのが美味しく食べるコツとなります。
このレシピのまとめと栄養のポイント
堀江ひろ子さんによる「かぶと帆立てのトロトロ煮」は、旬を迎えたかぶの美味しさを最大限に引き出す、心温まる和の煮物レシピです。小さめのフライパンにかぶ、だし、調味料、そして帆立て貝柱を缶汁ごとすべて入れ、紙タオルの落としぶたをしてじっくりと煮込むことで、かぶの芯まで旨みがしっかりと染み込みます。
15から20分間かけて柔らかく煮上げた後、小口切りにしたかぶの葉を最後に加えて2から3分間煮ることで、緑色の彩りとシャキッとした食感を美しく残します。仕上げに水溶き片栗粉で加減しながらとろみをつけることで、煮汁が素材全体にしっかりと絡み、一口ごとに深い味わいが広がります。
器に盛り付けた後、白いところをそぎ取ってせん切りにしたみかんの皮をのせることで、ふわっと爽やかな香りが立ち上り、上品なアクセントとなります。特別なテクニックや難しい調味料を必要とせず、素材の持ち味と丁寧な火加減だけで作り上げられるため、料理初心者の方でも安心して挑戦できるのが魅力です。
毎日の食卓の主菜としてはもちろん、ほっと癒やされたい日の夕食や、優しく胃に染みる一品としてぜひ作ってみてください。
