今回は、陳建太郎さんのレシピ「陳さんちの餅鍋」をご紹介します。お正月で余ってしまいがちな切り餅を、いつものお雑煮や焼き餅とは一味違う、食欲をそそるボリューム満点の鍋料理に変身させる素晴らしい一品です。
豚バラ肉の濃厚な旨味と、豆板醤のピリッとした辛みがスープに溶け出し、大根やにんじんなどの根菜、ちくわやさつま揚げといった練り物から出る奥深い出汁と絶妙に絡み合います。
スープのベースは顆粒だしの素や昆布茶、みそを使っており、どこかほっとする和の風味を感じさせつつも、豆板醤とラー油の辛味、そして最後に落とすバターのコクが合わさることで、やみつきになる味わいに仕上がっています。
お餅はあらかじめこんがりと焼いてから煮込むため、香ばしさがプラスされ、トロリととろける食感とスープの相性が抜群です。寒い季節に心も体も芯から温まる、大満足の餅鍋レシピをぜひご家庭でお楽しみください。
【陳建太郎さんのレシピ】陳さんちの餅鍋の作り方
Course: 主菜Cuisine: 中華2
servings15
minutes15
minutes550
kcal30
minutes今回は、陳建太郎さんのレシピ「陳さんちの餅鍋」をご紹介します。お正月で余ってしまいがちな切り餅を、いつものお雑煮や焼き餅とは一味違う、食欲をそそるボリューム満点の鍋料理に変身させる素晴らしい一品です。
材料
切り餅 4コ
豚バラ肉(薄切り) 100g
大根 50g
にんじん 50g
ねぎ 1/2本
ちくわ(小) 2本
さつま揚げ 1枚
えのきだけ 1/2袋
豆板醤(トーバンジャン) 大さじ1
ラーユ 適宜
バター 大さじ1
【A】
顆粒(かりゅう)だしの素(もと) 小さじ1
昆布茶(粉) 小さじ1/2
みそ 大さじ1
作り方
- 餅は半分の大きさに切る。豚肉は食べやすい長さに切る。
- 大根、にんじんは薄い半月形に切る(好みで側面に縦にV字の切り目を入れて飾り切りにしてもよい)。ねぎ、ちくわ、さつま揚げは3mm幅の斜め薄切りにし、えのきだけは根元を切ってほぐす。
- フライパンを熱し、豚肉を入れて炒める。脂が出て色が変わったら豆板醤大さじ1を加えて軽く炒める。
- 餅はこんがりと焼く。鍋(または土鍋)に水カップ3、 2 を入れて中火にかけ、煮立ったら 3 を加えて5~6分間煮る。【A】と餅を加え、餅が柔らかくなるまで2~3分間煮込む。
- バターを加えて溶かし、好みでラーユをふる。
メモ
- 陳建太郎さんのレシピ (陳さんちの餅鍋)
陳さんちの餅鍋を美味しく作る3つの極意
豚バラ肉と豆板醤をしっかり炒めて香りを引き出す
フライパンで豚バラ肉を炒める工程は、この鍋の味のベースを決める非常に重要なステップです。豚肉から脂がしっかりと出て、肉の色が変わるまで炒めることで、豚肉特有の臭みを飛ばし、旨味を凝縮させます。そして、その引き出された豚の脂に豆板醤を加えて軽く炒め合わせるのが最大のポイントです。
豆板醤は油と一緒に加熱することで、辛味の角が取れてまろやかになり、食欲をそそる豊かな香りが一気に引き立ちます。このひと手間を惜しまないことで、ただ辛いだけではない、奥深くコクのある旨辛スープのベースを作ることができます。
切り餅は香ばしく焼いてから鍋に加える
切り餅をそのままスープに入れて煮込むのではなく、あらかじめこんがりと焼いておくことがこのレシピを美味しく仕上げる極意です。表面を焼くことで、お餅に香ばしい焼き目がつき、スープに豊かな風味が加わります。
また、焼いたお餅は表面が少し硬くなるため、鍋の中で煮込んでもドロドロに溶け崩れにくくなり、外はもっちり、中はとろりとした理想的な食感を楽しむことができます。
「A」の調味料と一緒に鍋に加え、2〜3分間という短時間で柔らかくなるまで煮込むことで、スープの旨味を適度に吸い込みつつ、お餅本来の美味しさも存分に味わえます。
仕上げのバターで味に奥行きとまろやかさをプラス
具材が煮え、辛味と旨味が溶け合った鍋の総仕上げとして、最後にバター大さじ1を加えるのが、この鍋を劇的に美味しくする秘密です。豆板醤やみそ、昆布茶といった主張の強い調味料が合わさったスープにバターの乳脂肪分が溶け込むことで、辛味がマイルドに包み込まれ、全体の味が丸くまとまります。
同時に、バター特有の芳醇な香りと強烈なコクがプラスされ、和洋中が入り混じったような、ついつい後を引く濃厚な味わいが完成します。お好みで最後にラー油をふりかければ、バターのまろやかさの中にキリッとした辛味が立ち、最後まで飽きずに食べ進められます。
最高のペアリング:料理を引き立てる飲み物
陳建太郎さんのレシピ「陳さんちの餅鍋」は、豚バラ肉のコクと豆板醤の辛味、そしてバターのまろやかさが複雑に絡み合った濃厚な味わいが特徴です。この鍋料理に合わせるお酒としては、少し果実味が豊かで、スパイスのニュアンスを持つ赤ワインがよく合います。
例えば、シラーズやグルナッシュを主体としたミディアムボディからフルボディの赤ワインをおすすめします。ワインの豊かな果実味が豆板醤の辛さを優しく包み込み、スパイシーな香りが鍋の風味と同調して、口の中で見事なマリアージュを生み出します。
また、白ワインを合わせる場合は、樽香の効いたふくよかなシャルドネを選ぶと、最後に加えたバターの濃厚なコクと見事に調和します。ビールを合わせるなら、コクのあるアンバーエールや、華やかな香りのペールエールも、旨辛いスープと相性抜群です。
保存テクニックと温め直し方
お餅が入っているため、基本的には作ってすぐに食べ切るのが最も美味しくいただけます。どうしても残ってしまった場合は、お餅を取り除いてからスープと具材を密閉容器に入れ、冷蔵庫で保存してください。お餅を入れたままにすると、水分を吸って溶けてしまい、スープがドロドロになってしまいます。
冷蔵保存したスープは翌日中に、うどんや中華麺などを入れてシメとして楽しむのがおすすめです。再度温める際は、弱火でじっくりと加熱し、必要に応じて少し水を足して味を調えてください。
このレシピのまとめと栄養のポイント
今回ご紹介した陳建太郎さんの「陳さんちの餅鍋」は、身近な材料を使いながらも、豆板醤とバターという意外な組み合わせで、驚くほど奥深くやみつきになる味わいを作り出す絶品鍋レシピです。
豚バラ肉の旨味、根菜や練り物から出る出汁、そして香ばしく焼いたとろとろのお餅が見事に調和し、一杯で大満足のボリュームを誇ります。特別な日のご馳走としてはもちろん、休日のお昼ごはんや、冷蔵庫の余り野菜を美味しく消費したい時にも大活躍間違いなしのメニューです。
ピリ辛でコクのあるスープが冷えた体をしっかりと温めてくれるので、特に肌寒い季節には何度でも作りたくなるでしょう。ぜひこのレシピをご家庭で実践し、いつものお餅を最高のご馳走へと変身させてみてください。
