フレンチの巨匠、三國清三さんのレシピ「冬野菜とかれいの軽い煮込み」をご紹介します。寒い季節に甘みを増す冬野菜と、ふっくらとしたかれいの身を合わせた、心や体が温まる至極の一品です。このレシピの大きな魅力は、フレンチの技法と和の素材が見事に融合している点にあります。
骨付きのかれいを香ばしく焼き上げることで、魚介の豊かなうまみを最大限に引き出し、そこにたっぷりのきのこ類(しいたけ、マッシュルーム、しめじ、まいたけ)、長ねぎの香ばしさ、そしてトマトの爽やかな酸味が加わることで、奥深く複雑な味わいのスープが完成します。
フライパン一つで手軽に作れる「軽い煮込み」でありながら、まるでお店でいただくような本格的な仕上がりになるのが特徴です。和風のだしを使用しているため、ご飯にはもちろんのこと、バゲットなどのパンやワインにも合わせやすく、毎日の食卓から特別なおもてなしの日まで幅広く活躍してくれます。
魚の皮目の香ばしい焼き方や、野菜のうまみを引き出す炒め方など、手順通りに進めるだけで仕上がりが格段に美味しくなる三國清三さんの絶品レシピを、ぜひご自宅でお楽しみください。
【三國清三さんのレシピ】冬野菜とかれいの軽い煮込みの作り方
Course: 主菜Cuisine: 洋食2
servings15
minutes15
minutes340
kcal30
minutesフレンチの巨匠、三國清三さんのレシピ「冬野菜とかれいの軽い煮込み」をご紹介します。寒い季節に甘みを増す冬野菜と、ふっくらとしたかれいの身を合わせた、心や体が温まる至極の一品です。このレシピの大きな魅力は、フレンチの技法と和の素材が見事に融合している点にあります。
材料
ねぎ 2本(200g)
かれい(切り身/中骨付き) 2切れ(250g)
トマト(大) 1コ(250g)
にんにく(みじん切り) 5g
だし カップ1
パセリ(細かくちぎる) 適量
塩
こしょう
小麦粉 少々
オリーブ油 大さじ2
酒 カップ1/4
【A】
生しいたけ 2枚
マッシュルーム 4コ
しめじ 60g
まいたけ 50g
作り方
- ねぎは白い部分と緑の部分に分け、それぞれ4~5cm長さに切る。トマトはヘタをくりぬいてザク切りにする。【A】のしいたけは軸を取って半分に切る。マッシュルームは石づきを取り、半分に切る。しめじとまいたけは根元を取り除いてほぐす。
- かれいは皮側に切り込みを入れ、塩・こしょう各少々をふって小麦粉少々をまぶす。フライパンにオリーブ油大さじ2を入れて強火で熱し、皮側を下にしてかれいを並べる。強めに焼き色がついたら裏返し、同様に焼いてバットに取り出す。
- ポイント
- 骨付きのかれいを使うので、うまみが増す。
- 2 のフライパンを中火にかけ、 1 のねぎの白い部分を入れる。焼き色がつくように香ばしく炒め、【A】のきのこを加えて全体を炒める。
- ポイント
- ねぎは白い部分と緑の部分を分けて使う。しっかり焼き色をつけて。
- 3 のフライパンににんにくを加えてしっかり炒め、 2 のかれいとバットに残った汁を入れる。酒カップ1/4を加えて沸かし、アルコール分がとんだら、だしを加える。ひと煮立ちさせたらねぎの緑の部分とトマトを加え、塩・こしょう各少々で味を調える。ふたをして5分間煮て、パセリを散らして1分間煮る。仕上げに味をみて、塩・こしょう各少々で味を調える。
メモ
- 三國清三さんのレシピ (冬野菜とかれいの軽い煮込み)
冬野菜とかれいの軽い煮込みを美味しく作る3つの極意
骨付きのかれいを使用し、皮目をしっかりと香ばしく焼き上げる
このレシピの最大のポイントは、中骨付きのかれいを使用することです。骨付きのまま加熱することで、骨から豊かなうまみと出汁が溶け出し、煮汁全体の味わいが格段に深まります。
さらに、下ごしらえで皮目に切り込みを入れ、塩こしょうと小麦粉をまぶして強火のオリーブオイルで焼き色をつけることで、臭みが抜け、香ばしさが加わります。この香ばしさが煮込んだ後のスープに溶け込み、味のベースとなるため、両面をしっかりと焼き上げることが重要です。
長ねぎは白い部分と緑の部分で火入れのタイミングを分ける
長ねぎは、部位によって風味や食感が異なるため、調理の工程を分けることが美味しさの秘訣です。白い部分は、かれいを焼いた後のうまみが残るフライパンで中火でじっくりと焼き色がつくまで香ばしく炒めることで、ねぎ本来の甘みを最大限に引き出します。
一方、緑の部分は煮込みの後半(だしを加えた後)にトマトと一緒に加えることで、鮮やかな色合いと爽やかな風味、そして加熱しすぎないシャキッとした食感を活かすことができます。
きのこ類とにんにくをしっかり炒めて香りとコクを引き出す
4種類のきのこ(生しいたけ、マッシュルーム、しめじ、まいたけ)は、ねぎの白い部分を香ばしく炒めたあとに加え、全体をしっかりと炒め合わせます。きのこ類は油を含ませながら加熱することで特有のうまみ成分が引き出され、煮汁に深いコクを与えます。
さらに、にんにくを加えて炒めることで食欲をそそる香りをプラスします。その後かれいを戻し入れ、酒を加えて沸かし、アルコール分を完全に飛ばしてからだしを加えることで、雑味のないすっきりとしたプロの味わいに仕上がります。
最高のペアリング:料理を引き立てる飲み物
三國清三さんの「冬野菜とかれいの軽い煮込み」は、和風のだしとトマトの酸味、オリーブオイルの風味が合わさった和洋折衷の奥深い味わいのため、ワインとの相性が抜群に良い一品です。特におすすめなのが、果実味がありながらもスッキリとした酸味を持つ辛口の白ワインです。
例えば、フランスのロワール地方のソーヴィニヨン・ブランや、イタリアのピノ・グリージョなどが、トマトの酸味やパセリの爽やかな香りと美しく調和します。また、かれいの繊細な白身ときのこの豊かな風味に寄り添う、樽香が強すぎないブルゴーニュ地方のシャルドネも素晴らしいマリアージュを生み出します。
少し冷やした軽めの赤ワイン(ピノ・ノワールなど)を合わせても、きのこやだしの旨味と心地よくマッチし、食卓をより一層華やかに彩ってくれます。
保存テクニックと温め直し方
粗熱がしっかりと取れたら、清潔な密閉できる保存容器に移して冷蔵庫で保存してください。日持ちの目安は約2〜3日程度です。時間が経つと、かれいの身やきのこから煮汁にさらにうまみが染み出し、初日とはまた違ったまろやかな味わいの変化を楽しむことができます。
温め直す際は、かれいの身が非常に崩れやすくなっているため、小鍋に移して弱火で優しく加熱するか、電子レンジを使用する場合はふんわりとラップをして様子を見ながら温めてください。トマトの食感が損なわれるため、冷凍保存はおすすめしません。
このレシピのまとめと栄養のポイント
今回は、三國清三さんによる「冬野菜とかれいの軽い煮込み」の本格レシピをご紹介しました。一見ハードルが高く感じられがちな魚介の煮込み料理ですが、フライパン一つで調理が完結し、短時間で手軽に作れるのがこのレシピの大きな魅力です。
骨付きのかれいを強火で香ばしく焼き上げ、長ねぎの甘みや4種類のたっぷりのきのこ、トマトの爽やかな酸味を和風だしでまとめることで、フレンチのエッセンスを感じさせながらも、日本の家庭の食卓に優しく馴染む味わいに仕上がっています。
長ねぎの白い部分と緑の部分を使い分けたり、酒のアルコールをしっかり飛ばすといった基本的な手順を丁寧に守ることで、誰でもシェフが作ったような本格的な一皿を完成させることができます。
寒い冬の夜、心も体も芯から温まるこの絶品煮込み料理を、ぜひご家庭の夕食のメインディッシュとして作ってみてはいかがでしょうか。
