お正月の定番料理である「伊達巻(だてまき)」ですが、今回は料理家・ワタナベマキさんのレシピ「スフレだて巻き」をご紹介します。
はんぺんを使うことで手軽に作れるだけでなく、卵白を泡立ててメレンゲにしてから加えるというひと手間により、まるでスフレケーキのような極上のふわふわ食感に仕上がるのが特徴のレシピです。
一般的な伊達巻は甘さが強いことも多いですが、このレシピでは砂糖とみりんの分量が絶妙に計算されており、お出汁の風味もしっかりと感じられる上品な味わいになっています。オーブンでじっくりと焼き上げるため、表面は香ばしく、中はしっとりとした美しい黄金色に焼き上がります。
おせち料理の一品としてはもちろんのこと、普段のお茶うけやちょっとしたおもてなしの席にもぴったりな一品です。フードプロセッサーを使えば生地作りもスムーズに行えるので、ぜひワタナベマキさん直伝の本格的で新しい食感の伊達巻をご自宅でお試しください。
【ワタナベマキさんのレシピ】スフレだて巻きの作り方
Course: 副菜Cuisine: 和食4
servings15
minutes1
hour208
kcal75
minutesお正月の定番料理である「伊達巻(だてまき)」ですが、今回は料理家・ワタナベマキさんのレシピ「スフレだて巻き」をご紹介します。
材料
はんぺん 1枚(110g)
卵 4コ
小麦粉 大さじ2
砂糖 大さじ1
【A】
みりん 大さじ2
だし 大さじ2
米油 大さじ2
作り方
- フードプロセッサーにはんぺん、卵黄、【A】を入れてなめらかになるまでかくはんする。ボウルに移し、小麦粉大さじ2をふるいながら加え、へらで粉っぽさがなくなるまで混ぜる。
- ポイント
- 小麦粉はダマにならないように混ぜる直前にふるい入れる。
- 別のボウルに卵白を軽く泡立て、砂糖大さじ1を加えてタラタラと落ちるくらいの七分(ぶ)立てにする。半量を 1 に加えてしっかりと混ぜてなじませ、残りを加えて切るようにザックリと手早く混ぜる。
- ポイント
- メレンゲは2回に分けて加えると気泡がつぶれず、ふんわりとした食感に。
- 生地を型に流し入れ、表面を軽くならす。150℃のオーブンで約1時間焼く。型から外し、食べやすく切る。
- ポイント
- 表面をならすと焼き上がりがきれいな形に。
メモ
- ワタナベマキさんのレシピ (スフレだて巻き)
スフレだて巻きを美味しく作る3つの極意
小麦粉はダマにならないように混ぜる直前にふるい入れる
このレシピの最初のポイントは、小麦粉を加えるタイミングと方法にあります。フードプロセッサーではんぺん、卵黄、調味料をなめらかになるまで攪拌したあと、ボウルに移してから小麦粉大さじ2を加えますが、必ず「混ぜる直前」にふるい入れることが重要です。
あらかじめふるっておいて放置したり、ふるわずに直接ドサッと加えてしまうと、生地の水分を吸ってダマになりやすく、滑らかな食感が損なわれてしまいます。直前にふるい入れ、へらを使って粉っぽさがなくなるまで丁寧に混ぜ合わせることで、口当たりの良い美しいベースの生地ができあがります。
メレンゲは2回に分けて加え、ふんわり食感を保つ
スフレのような極上のふわふわ食感を生み出す最大のポイントが、卵白のメレンゲの扱い方です。砂糖を加えてタラタラと落ちるくらいの七分立てにしたメレンゲは、一度に全て加えるのではなく、必ず「2回に分けて」卵黄の生地に加えます。
まず半量を加えてしっかりと混ぜ合わせることで、異なる硬さの生地同士をなじませます。その後、残りの半量を加えたら、今度は気泡をつぶさないように「切るようにザックリと手早く」混ぜます。この工程を守ることで、メレンゲの空気がしっかりと生地に残り、焼き上がりがふっくらとしたスフレ状になります。
150℃のオーブンで約1時間、じっくりと焼き上げる
最後のポイントは、焼き上げの温度と時間の管理です。型に生地を流し込んだら、必ず表面を軽くならしてからオーブンに入れます。表面を平らに整えることで、焼き上がりの形が均一になり、見栄えの美しい伊達巻に仕上がります。そして、150℃という比較的低温のオーブンで約1時間かけてじっくりと焼くことが重要です。
低温で時間をかけて火を通すことで、卵のタンパク質が急激に固まらず、内部までしっとりと柔らかいスフレ生地の食感を保ったまま、黄金色にムラなく焼き上げることができます。
最高のペアリング:料理を引き立てる飲み物
ワタナベマキさんの「スフレだて巻き」は、だしの旨味と上品な甘さ、そしてスフレのような軽やかな食感が魅力です。このお料理には、少し甘みを持たせたフルーティーな白ワインや、すっきりとしたスパークリングワインがよく合います。
例えば、フランス・アルザス地方の「ゲヴュルツトラミネール」のような、ライチやマスカットの華やかな香りが特徴の白ワインは、伊達巻の優しい甘みとだしの風味を美しく引き立ててくれます。また、お正月などのお祝いの席であれば「シャンパーニュ」や「カヴァ」などのスパークリングワインも素晴らしい組み合わせです。
きめ細かい泡が、スフレ生地のふんわりとした食感とマッチし、口の中で心地よく溶け合います。日本酒を合わせる場合は、お米の甘みが感じられる純米吟醸酒などを少し冷やしてグラスで提供すると、和の風味がより一層深まります。
保存テクニックと温め直し方
焼き上がったスフレだて巻きは、粗熱をしっかりと取ってから保存することが大切です。乾燥を防ぐために、全体を清潔なラップでぴったりと包み、保存容器に入れて冷蔵庫で保管してください。冷蔵庫で保存する場合の目安は、約2〜3日程度です。
食べる際は、冷蔵庫から出して少し室温に戻すと、スフレ特有のしっとりとした柔らかい食感をより楽しむことができます。冷凍保存は食感が変わってしまうため、なるべく避けることをおすすめします。
このレシピのまとめと栄養のポイント
今回は、ワタナベマキさん直伝の「スフレだて巻き」の作り方をご紹介しました。お正月のおせち料理には欠かせない伊達巻ですが、はんぺんとメレンゲを活用することで、これまでにないほどふんわりと軽い、まるでスフレケーキのような新しい食感を楽しむことができます。
フードプロセッサーでなめらかに攪拌すること、小麦粉は直前にふるい入れること、メレンゲを2回に分けて気泡をつぶさないように混ぜること、そして150℃のオーブンで約1時間じっくりと焼き上げること。これらの手順を丁寧に守るだけで、ご自宅でも本格的で美しい仕上がりの一品が完成します。
お正月だけでなく、おもてなしの席や普段のお茶うけにも喜ばれる味わいですので、ぜひこの素晴らしいレシピに挑戦してみてください。
