落合務さんのレシピをご紹介します。イタリアンの巨匠である落合務さんが手がける本格的なボンゴレビアンコは、あさりの旨味を最大限に引き出しながら、ご家庭でもお店のような味わいを再現できる素晴らしい一品です。
今回のレシピでは、一般的な白ワインではなく水を使ってあさりを蒸すという独自の工夫が取り入れられています。これにより、アルコールをとばす手間がかからないだけでなく、あさりに火を通しすぎず、ぷりっとした食感とジューシーな旨味をしっかりとキープすることができます。
また、フライパンにオリーブ油とにんにくを最初に入れてから火にかけることで、じっくりと香りを油に移し、奥深い味わいのベースを作り上げます。最後に加えるバターが絶妙なコクととろみを生み出し、ソースとスパゲッティが見事に一体化します。
手軽な材料と丁寧な手順でありながら、食卓が一気に華やかになる極上のパスタ料理を、ぜひご自宅で試してみてください。
【落合務さんのレシピ】ボンゴレビアンコの作り方
Course: 主菜Cuisine: 洋食2
servings15
minutes15
minutes520
kcal30
minutes落合務さんのレシピをご紹介します。イタリアンの巨匠である落合務さんが手がける本格的なボンゴレビアンコは、あさりの旨味を最大限に引き出しながら、ご家庭でもお店のような味わいを再現できる素晴らしい一品です。
材料
あさり(砂抜きしたもの) 約30コ(500g)(塩分濃度3%の水(カップ1に対して塩小さじ1)につけ、常温で暗いところに1~2時間おいて砂を抜く。)
スパゲッティ(1.4mm) 140g
イタリアンパセリ(みじん切り) 適宜
塩
バター 10g
【アーリオ オーリオ・ペペロンチーノ】
にんにく 2~3かけ(20~30g)
赤とうがらし 1本
オリーブ油 大さじ4(60ml)
作り方
- にんにくは3~4等分の薄切りにする。赤とうがらしは半分にして種を除く。
- ポイント
- にんにくはやや厚めの薄切りにすると、火の通り具合がわかりやすい。
- フライパンに、にんにくとオリーブ油を入れて、強火にかける。
- ポイント
- 焦げないよう、必ずフライパンを火にかける前に、にんにくとオリーブ油を入れる。
- にんにくから泡が出て香りがたったらごく弱火にし、竹串がスッと入るまで焦がさないように火を通す。
- ポイント
- フライパンを手前に傾け、にんにくがオリーブ油につかった状態にして、ゆっくり香りを移す。
- 火を止め、赤とうがらしを加えて軽く混ぜ、オリーブ油に香りを移す。
- あさりは殻をこすり合わせてよく洗い、水けをきって 4 に加え(はねに注意する)、水カップ1/4を加える。ふたをして強火で蒸す。
- ポイント
- 白ワインではなく水で蒸すと、アルコールをとばす手間がなく、あさりに火を通しすぎずに済む。
- あさりを蒸している間にスパゲッティをゆではじめる。鍋に熱湯2リットルを沸かし、塩20~25gを溶かす(塩分濃度1%強が目安)。スパゲッティを袋の表示時間より1分間短く、中火でゆでる。
- ポイント
- ソースとあえる間にも火が通るので、ゆで時間は短めに。
- 5 のあさりの口が開いたらふたを取り、中火で汁けが3/4量くらいになるまで煮詰める。バター10gを加え、フライパンを揺すりながら軽く混ぜて白くにごるまでとろみをつける(乳化)。
- ポイント
- 乳化させたソースはスパゲッティとよくからむ。バターの油脂で素早く乳化ができ、コクも加わる。
- 6 のスパゲッティがゆで上がったら湯をきり、 7 のソースに加える。ごく弱火にかけながら、炒めずに全体をざっとあえて皿に盛る。好みでイタリアンパセリを散らす。
- ポイント
- ゆで上がりとソースの完成を同じタイミングに合わせる。
メモ
- 落合務さんのレシピ (ボンゴレビアンコ)
ボンゴレビアンコを美味しく作る3つの極意
必ずフライパンを火にかける前に、にんにくとオリーブ油を入れること
このレシピのポイントは、フライパンににんにくとオリーブ油を入れてから強火にかけることです。必ず冷たい状態のフライパンからスタートすることで、にんにくが急激に焦げるのを防ぎ、じわりじわりと旨味と香りをオリーブ油に移していくことができます。
にんにくから泡が出て香りがたったらごく弱火にし、竹串がスッと入るまで焦がさないようにじっくりと火を通すことで、苦みやえぐみのない、まろやかで芳醇な香りを引き出すことが可能になります。フライパンを手前に傾けて、にんにくがオリーブ油につかった状態にしながら丁寧に香りを移していくのがコツです。
白ワインではなく水を使ってあさりを蒸すこと
このレシピのポイントは、あさりを蒸す際に白ワインではなく水カップ1/4を加えることです。一般的な調理法では白ワインが使われることが多いですが、水を使用することでアルコールをとばす手間が一切なくなり、調理工程がシンプルになります。
何よりも、あさりに火を通しすぎずに済むため、身が縮こまらずにふっくらとしたジューシーな食感を保つことができます。あさりの持つ本来の濃厚な旨味が水分にしっかりと溶け出し、シンプルでありながら深い味わいのベースソースが完成します。
バターを加えてフライパンを揺すりながら乳化させること
このレシピのポイントは、あさりの口が開いて汁けが3/4量くらいになったところにバター10gを加え、フライパンを揺すりながら軽く混ぜて白くにごるまでとろみをつける(乳化)ことです。乳化させたソースは、あとから加えるスパゲッティと非常に良くからむようになります。
バターの油脂分が加わることで素早く確実な乳化がおこり、ソース全体にリッチなコクとまろやかさがプラスされます。ゆで上がったスパゲッティを素早く合わせることで、麺の一本一本に旨味あふれるソースがしっかりと行き渡ります。
最高のペアリング:料理を引き立てる飲み物
落合務さんのボンゴレビアンコには、すっきりとした酸味と豊かなミネラル感を持つ白ワインが非常によく合います。特に、イタリア・ヴェネト州のソアーヴェや、カンパーニャ州のフィアーノ・ディ・アヴェッリーノなど、海の近くで育ったブドウから作られた辛口の白ワインを選ぶと、あさりの磯の香りと見事に調和します。
ワインの持つ心地よい酸味が、オリーブ油とバターのコクを爽やかに洗い流し、次の一口をより美味しく引き立ててくれます。
また、キリッと冷やしたイタリア産のヴェルメンティーノなども、ニンニクの香ばしい風味やイタリアンパセリの爽やかなアクセントと絶妙にマッチし、食卓をより一層本格的なイタリアンの雰囲気に演出してくれます。
保存テクニックと温め直し方
ボンゴレビアンコは、調理したてのできたてをその場でお召し上がりいただくのが最も美味しく味わうための方法です。魚介類を使用しているため、時間の経過とともに食感が損なわれたり風味が落ちたりしやすくなります。
万が一残ってしまった場合は、保存容器に入れて冷蔵庫で保存し、翌日までには食べきるようにしてください。再加熱する際は、乾燥を防ぐために少量の水を加えてフライパンで軽く温め直すと、パスタの食感をある程度戻すことができますが、あさりに火が入りすぎて身が硬くなりやすいため注意が必要です。
基本的にはその日のうちに食べきれる分量を作ることをおすすめします。
このレシピのまとめと栄養のポイント
落合務さんが提案するボンゴレビアンコは、厳選されたシンプルな材料を使いながらも、調理の細部にまでこだわりが詰まった本格派のパスタ料理です。
冷たい状態のフライパンにオリーブ油とにんにくを入れてじっくりと香りを引き出し、白ワインではなく水を使ってあさりを絶妙な火加減でふっくらと蒸し上げることで、貝の旨味を余すところなく引き出します。
さらに、スパゲッティを袋の表示時間より1分間短くゆで上げることで、ソースとあえる間にちょうど良いアルデンテの食感に仕上がります。最後に加えるバターの乳化作用によってソースが麺にしっかりとからみ、一口ごとに深いコクと豊かな風味が広がります。
特別な特別なテクニックがなくても、手順を守ることでお店のような極上の味をご自宅で手軽に再現できる、何度でも作りたくなる魅力的なレシピです。
