大宮勝雄さんのレシピである「ミニッツ・ビーフシチュー」の作り方をご紹介します。通常、ビーフシチューといえば、大きな塊肉を何時間もかけてコトコトと煮込み、お肉を柔らかくしていくイメージがあるかもしれません。
しかし、この大宮勝雄さん直伝のレシピでは、牛こま切れ肉を工夫して使うことで、驚くほど短時間で本格的な味わいとボリューム感を実現しています。
薄切りのこま切れ肉を重ねてクルクルと巻くことで、まるでじっくり煮込んだ塊肉のような食べ応えを生み出しつつ、火の通りが早いため食感は柔らかいまま仕上がるのが最大の特徴です。
また、フランス料理の伝統的なとろみづけの技法である「ブールマニエ」を取り入れ、赤ワインやトマトジュース、そして隠し味のビターチョコレートを加えたソースは、短時間で作ったとは思えないほどの深いコクと豊かな風味を誇ります。
特別な日のディナーにも、少し贅沢をしたい日の食卓にもぴったりの、プロならではの技が詰まった絶品シチューをご家庭でぜひお楽しみください。
【大宮勝雄さんのレシピ】ミニッツ・ビーフシチューの作り方
Course: 主菜Cuisine: 洋食2
servings20
minutes25
minutes745
kcal45
minutes大宮勝雄さんのレシピである「ミニッツ・ビーフシチュー」の作り方をご紹介します。通常、ビーフシチューといえば、大きな塊肉を何時間もかけてコトコトと煮込み、お肉を柔らかくしていくイメージがあるかもしれません。
材料
牛こま切れ肉 400g
ミニトマト 2コ
ブロッコリー 1/3コ分(70g)(食べやすく切って下ゆでしたもの。)
塩
黒こしょう(粗びき)
小麦粉
サラダ油 少々
バター 20g
【ブールマニエ】ソース類のとろみづけ。フランス料理で使われるテクニック。
小麦粉 大さじ1強(10g)
バター 10g
【A】
赤ワイン カップ1(中甘口のワインがよい。)
トマトジュース カップ3/4
中濃ソース 大さじ2強
板チョコレート(ビター) 4g
【B】
にんじん 1/4本分(50g)(食べやすく切って下ゆでしたもの。)
じゃがいも 1/2コ分(45g)(食べやすく切って下ゆでしたもの。)
ペコロス 4コ(90g)(小型のたまねぎ。)
マッシュルーム 2コ(50g)
作り方
- 牛肉は長ければ切り、4~5枚を繊維の方向をそろえて豚カツ用の肉くらいの大きさに広げる。片面に塩・黒こしょう各少々をふり、小麦粉を薄くまぶす。長いほうの辺を2辺とも約1cm内側に折り曲げ、短いほうの手前からクルクル巻く。表面に小麦粉少々をまぶす。
- ポイント
- ◆こま切れ肉を巻く◆ こま切れ肉を巻くことで塊肉のようなボリューム感が出るのはもちろん、火の通りも早く、食感は柔らかいままなので満足感が大きい。肉にふる小麦粉は接着剤の役割をする。
- 厚手のフライパンにサラダ油少々を入れて強火で熱し、 1 の巻き終わりを下にして並べる。表面に焼き色がつくように肉を転がしながら焼き、こんがり焼けたらバットに取り出す。
- ポイント
- ◆肉は強火で焼く◆ 巻き終わりを下にして焼くことで、肉がはがれにくく焼きやすい。表面を焼き固めるように強火で一気にこんがり焼き、風味を加える。弱火で焼くと肉がはがれてくるので注意。
- 耐熱皿に【ブールマニエ】の小麦粉大さじ1強を広げ、ラップをせずに電子レンジ(600W)に1~2分間かけ、ボウルにざるを重ねてふるう。小麦粉が温かいうちにバター10gを加え、へらで混ぜる。
- ポイント
- 電子レンジで小麦粉の水分をとばし、ざるでふるって仕上がりの舌ざわりをなめらかにする。
- 2 のフライパンに【A】を入れて強火にかけ、沸いたら火を止める。 3 を加えて全体を混ぜ、中火で煮る。とろみがついたらバター20gを加え、少し煮詰めたら 2 の牛肉を戻し入れる。スプーンでソースをかけながら全体をなじませ、【B】を加えて10分間煮る。
- ポイント
- ◆肉を焼いたフライパンでソースをつくる◆ フライパンに残った肉のうまみもソースに利用。肉に火を入れすぎると堅くなり、形もくずれやすくなるので、ソースの仕上げに肉を戻し、表面にソースをかけながら全体をなじませる。
- ミニトマトを加えて火を止め、耐熱皿(直火にかけられるもの)に移し、ブロッコリーを添える。食べる直前に器ごと温め直すとよい。
メモ
- 大宮勝雄さんのレシピ (ミニッツ・ビーフシチュー)
ミニッツ・ビーフシチューを美味しく作る3つの極意
こま切れ肉を巻いてボリュームと柔らかさを両立
牛こま切れ肉を重ねて巻く工程は、このレシピの最大のポイントです。薄切りの肉を豚カツ用の肉ほどの大きさに広げ、端を折り込んでクルクルと巻くことで、まるで塊肉のようなボリューム感を生み出します。小麦粉を薄くまぶすことで接着剤の役割を果たし、焼いている最中にはがれるのを防ぎます。
さらに、本物の塊肉を長時間煮込むのと比較して、火の通りが非常に早く、短い調理時間でも食感が柔らかく仕上がるため、手軽に本格的なビーフシチューの満足感を得ることができます。
肉は巻き終わりを下にして強火で一気に焼き上げる
肉をフライパンで焼く際は、必ず巻き終わりを下にして並べ、強火で一気に焼き色をつけることが重要です。弱火でじわじわと焼いてしまうと、肉がはがれやすくなり形が崩れる原因となります。最初に強火で表面をしっかりと焼き固めることで、肉の旨みを内側に閉じ込めつつ、香ばしい風味をソースに加えることができます。
肉がこんがりと焼けたら一度バットに取り出し、煮込みすぎによる肉の硬化を防ぐことも、最終的な仕上がりを美味しくするための大切な手順です。
ソース作りの工夫とブールマニエによるなめらかなとろみ
肉を焼いた後のフライパンをそのまま使ってソースを作ることで、肉の旨みを余すところなくソースに溶け込ませます。
とろみづけにはフランス料理の技法である「ブールマニエ」を使用しますが、小麦粉を電子レンジ(600W)で1〜2分加熱して水分を飛ばし、ざるでふるうことで、ダマのない非常になめらかな舌触りのソースに仕上がります。
赤ワインやトマトジュースに隠し味のビターチョコレートを加えた奥深いソースに、最後にお肉を戻し入れてソースを絡めることで、肉が硬くならず絶妙な味わいが完成します。
最高のペアリング:料理を引き立てる飲み物
大宮勝雄さんのミニッツ・ビーフシチューは、赤ワインの風味とビターチョコレートのコクが溶け込んだ奥深い味わいが特徴です。この芳醇なソースには、同じくふくよかな果実味を持つミディアムボディの赤ワインが非常によく合います。
例えば、フランス産のメルローや、少しスパイシーなニュアンスを持つシラーズなどを合わせると、ソースのコクとワインの果実味が口の中で美しく調和し、より一層の深みを感じることができます。レシピ内で「中甘口のワインがよい」と推奨されているように、渋みが強すぎない口当たりの良い赤ワインを選ぶのがポイントです。
お酒を飲まれない方には、濃厚なブドウジュースや、少し濃い目に淹れたアールグレイティーもおすすめです。紅茶のベルガモットの香りが、シチューの豊かな風味をすっきりと引き立ててくれます。
保存テクニックと温め直し方
余ったミニッツ・ビーフシチューは、粗熱をしっかりと取った後、清潔な密閉容器に入れて冷蔵庫で保存してください。冷蔵保存の目安は約2〜3日程度です。温め直す際は、お肉が硬くならないように電子レンジで軽く温めるか、小鍋に移して弱火でゆっくりと加熱してください。
なお、レシピには下ゆでしたじゃがいもが含まれていますが、じゃがいもは冷凍すると食感がパサパサになってしまうため、冷凍保存にはあまり向いていません。どうしても冷凍したい場合は、じゃがいもを取り除いてから冷凍庫に入れ、約2〜3週間以内に食べ切るようにしてください。
このレシピのまとめと栄養のポイント
大宮勝雄さん直伝の「ミニッツ・ビーフシチュー」は、手に入りやすい牛こま切れ肉を使いながらも、まるで高級レストランのような本格的な味わいを楽しめる素晴らしいレシピです。
こま切れ肉を巻いて塊肉のように見立てるというプロならではのアイデアにより、煮込み時間を大幅に短縮しながら、満足感のあるボリュームと柔らかい食感を両立させています。
ソース作りにおいても、お肉を焼いたフライパンの旨みをそのまま活かし、赤ワインやトマトジュース、ビターチョコレートを組み合わせることで、短時間で深いコクを引き出しています。ブールマニエによるなめらかなとろみも絶品で、特別な日のメインディッシュとしても、おもてなし料理としても大活躍間違いなしの一品です。
ぜひこのレシピで、至福のディナータイムをお過ごしください。
