今回ご紹介するのは、料理研究家である白井操さんのレシピ「だしたっぷり焼きなす」です。暑い季節にもさっぱりと食べられる和食の定番である焼きなすに、風味豊かなおだしをたっぷりと含ませた一品は、食卓に並ぶとホッと心が和むような優しい味わいが魅力です。
オーブントースターを使ってじっくりと火を通すことで、なす本来の持つ自然な甘みとトロトロの食感が引き出されます。そして、熱々のうちに自家製の浸し汁に漬け込むことで、中までしっかりとだしの旨みが染み込み、一口噛むごとにジュワッとだしが溢れ出す至福の味わいが楽しめます。
すりおろした生姜の爽やかな香りがアクセントになり、食欲をそそること間違いありません。焼きなすの皮を丁寧にむく作業も、おいしさを作る大切なひと手間です。白井操さん直伝のこのレシピは、特別な材料を用意しなくても、ご家庭にある調味料で本格的な和惣菜を作ることができるのが素晴らしいポイントです。
副菜としてはもちろん、お酒のお供にもぴったりの「だしたっぷり焼きなす」。ぜひ、だしの深い旨みとトロトロのなすのハーモニーをご家庭で堪能してみてください。
【白井操さんのレシピ】だしたっぷり焼きなすの作り方
Course: 副菜Cuisine: 和食3
servings10
minutes30
minutes60
kcal40
minutes今回ご紹介するのは、料理研究家である白井操さんのレシピ「だしたっぷり焼きなす」です。暑い季節にもさっぱりと食べられる和食の定番である焼きなすに、風味豊かなおだしをたっぷりと含ませた一品は、食卓に並ぶとホッと心が和むような優しい味わいが魅力です。
材料
なす 3コ
しょうが(すりおろす) 1かけ分
【浸し汁】
だし カップ2
みりん 大さじ2
酒 大さじ1
うす口しょうゆ 小さじ2
塩 1つまみ
作り方
- なすは付属のトレイにのせ、オーブントースターで20~30分間、途中1~2回ひっくり返しながら焼く。皮の表面がうっすらと焦げ、はしで押して柔らかくなったら取り出し、粗熱を取る。
- 鍋に【浸し汁】の材料を入れ、火にかける。煮立ったら火を止める。
- 1 のなすのヘタを左手に持ち、竹ぐしで皮のすぐ下をすくい、引き上げながら先のほうへすべらせてむく。むけたらヘタを切り落とし、手で縦四つに裂く。
- 2 をバットに入れて 3 を加え、約30分間、浸す。
- なすを器に盛り、バットの【浸し汁】をたっぷりと注ぎ、おろしたしょうがを添える。
メモ
- 白井操さんのレシピ (だしたっぷり焼きなす)
だしたっぷり焼きなすを美味しく作る3つの極意
トースターでじっくり焼き、皮に焦げ目をつける
手順にある通り、オーブントースターを使って20〜30分間じっくりと時間をかけて焼くことが、なすの甘みとトロトロの食感を引き出す最大のポイントです。途中で1〜2回ひっくり返しながら焼くことで、全体に均等に火が通り、ムラなく柔らかく仕上がります。
皮の表面がうっすらと焦げるまで焼くことで、独特の香ばしさが加わり、風味豊かな焼きなすになります。箸で押して柔らかくなっているかを確認し、中までしっかり火が通っている状態を見極めることが重要です。この工程が、後のだしを含みやすいスポンジ状の果肉を作る基礎となります。
竹串を使って丁寧に皮をむき、手で縦に裂く
トースターで焼き上げて粗熱を取ったなすは、竹串を使うことで驚くほどスムーズに皮をむくことができます。手順通りにヘタを左手に持ち、竹串で皮のすぐ下をすくって先のほうへすべらせることで、果肉を傷つけることなく綺麗に仕上がります。さらに、包丁を使わずに手で縦四つに裂くことも重要です。
手で裂くことで断面に細かな凹凸ができ、平滑な包丁の断面よりも表面積が大きくなります。この表面積の広がりによって、次の工程で浸し汁につけた際、より短時間でたっぷりとだしの旨みがなすの内部まで染み込むようになります。
煮立てた特製の浸し汁に約30分間しっかり浸す
なすに味を含ませるための浸し汁は、だし2カップに対して、みりん大さじ2、酒大さじ1、うす口しょうゆ小さじ2、塩1つまみという絶妙なバランスで構成されています。これを鍋で一度煮立てることで、みりんと酒のアルコール分が飛び、まろやかで奥深い旨みだけが残ります。
この風味豊かな熱々の浸し汁に、皮をむいて手で裂いたなすを約30分間じっくりと浸すことで、なすの繊維の奥深くまでだしの味がしっかりと染み渡ります。時間が経つごとに味が馴染み、一口食べた瞬間にジュワッとあふれる至福の味わいが完成します。
最高のペアリング:料理を引き立てる飲み物
白井操さんの「だしたっぷり焼きなす」は、和風だしの繊細な旨みと、なすのトロトロとした食感、そして生姜のピリッとした爽やかな風味が特徴です。この繊細な味わいに寄り添う飲み物としては、冷酒やスッキリとした白ワインが非常によく合います。
ワインを合わせるなら、だしの旨みと同調しやすい日本の固有品種である甲州(コウシュウ)の白ワインや、ミネラル感とフレッシュな酸味が特徴のアルバリーニョなどがおすすめです。甲州ワインが持つほのかな柑橘の香りとスッキリとした後味は、生姜の清涼感と見事に調和し、なすの甘みを優しく引き立ててくれます。
また、冷たく冷やした純米吟醸酒も、だしの風味と米の旨みが共鳴し合う素晴らしいペアリングとなります。少し洋風な気分を楽しみたい場合は、辛口のスパークリングワイン(例えばカヴァなど)を合わせると、炭酸が口の中をリフレッシュさせ、次の一口をより一層美味しく感じさせてくれます。
ぜひ、お好みの飲み物と一緒に楽しんでみてください。
保存テクニックと温め直し方
作った「だしたっぷり焼きなす」が余ってしまった場合や、あらかじめ作り置きをしておきたい場合は、清潔な保存容器に入れて冷蔵庫で保存してください。その際、なすが浸し汁に完全に浸かっている状態を保つことが大切です。
だしに浸しておくことで乾燥を防ぐと同時に、冷蔵庫で冷やされている間にもさらに味が中まで染み込み、作りたてとはまた違った美味しさを楽しむことができます。保存期間の目安は、冷蔵で約2〜3日程度です。
食べる際は、冷たいまま盛り付けても美味しくいただけますし、お好みで常温に戻すか軽く温め直してからいただいても絶品です。すりおろした生姜は風味が飛びやすいため、食べる直前に新しく添えるのがおすすめです。
このレシピのまとめと栄養のポイント
白井操さんのレシピ「だしたっぷり焼きなす」は、素材の持ち味を最大限に引き出した、極上の和食お惣菜です。オーブントースターで20〜30分間じっくりと時間をかけて焼き上げることで、なすは驚くほど柔らかく、トロトロの食感に変化します。
竹串を使った丁寧な皮むきや、手で裂いて味を染み込みやすくするといった細やかな手順の一つ一つが、最終的な味わいに大きな違いを生み出します。みりんや酒、うす口しょうゆで整えた風味豊かな自家製のだし汁に30分間じっくりと浸すことで、なす全体にたっぷりと旨みが蓄えられます。
器に盛り付け、おろした生姜を添えるだけで、料亭で味わうような本格的な一品が完成します。暑い季節には冷蔵庫でしっかりと冷やして清涼感を楽しむこともでき、日々の食卓の副菜としても、特別なおもてなしの際の一品としても大活躍するレシピです。
ぜひ、だしの香りとジュワッと溢れる旨みを、ご家庭で心ゆくまで堪能してください。
