今回は、料理研究家である杵島直美さんのレシピ「れんこんのどんぶり蒸し」をご紹介します。れんこんのシャキシャキとした食感と、すりおろした時のもっちりとした食感の両方を存分に楽しめる、体が温まる優しい味わいの一品です。
豚ひき肉の旨味がれんこんの自然な甘みとよく合い、しょうゆやみりんを使った和風のだしあんが全体をまろやかに包み込みます。蒸し器がなくても、深めの鍋と耐熱の丼があれば手軽に作れるのも魅力の一つです。普段の食卓のメインおかずとしてはもちろん、おもてなしの席でも喜ばれる見栄えのする仕上がりになります。
れんこんをすりおろすことで生まれるふんわりとした口当たりと、上に飾った輪切りれんこんの歯ごたえのコントラストは絶妙です。これからの季節、ホッと一息つきたい日の夕食に、ぜひ杵島直美さん直伝の本格的な和食レシピをご家庭で再現してみてください。
【杵島直美さんのレシピ】れんこんのどんぶり蒸しの作り方
Course: 主菜Cuisine: 和食2
servings20
minutes35
minutes450
kcal55
minutes今回は、料理研究家である杵島直美さんのレシピ「れんこんのどんぶり蒸し」をご紹介します。れんこんのシャキシャキとした食感と、すりおろした時のもっちりとした食感の両方を存分に楽しめる、体が温まる優しい味わいの一品です。
材料
れんこん 2節(400g)
豚ひき肉 200g
ねぎ 1/3本
生しいたけ 2枚
【A】
卵(小) 1コ
かたくり粉 大さじ1
しょうゆ 小さじ2
みりん 小さじ2
塩 小さじ1/3
【B】
だし カップ1/2
しょうゆ 小さじ1
酒 小さじ1
みりん 小さじ1
塩 少々
【水溶きかたくり粉】
かたくり粉 小さじ1
水 小さじ2
作り方
- れんこんは皮をむき、細い部分30g分を薄い輪切りにし、水に2~3分間さらして水けをきる。
- 残りのれんこんはすりおろし、ざるに上げて軽く汁けをきる。
- ねぎは3cm分をせん切りにし、残りは粗みじんに切る。しいたけは石づきを取り、粗みじんに切る。
- ボウルにひき肉を入れてよく練り、【A】、 2 、粗みじんに切ったねぎとしいたけを順に加え、よく混ぜ合わせる。
- 耐熱の丼に 4 を詰めて表面を平らにし、上に 1 を並べる。
- 深めの鍋に水を半分の高さまで注ぎ、 5 の丼を入れる。ふたをして中火にかけ、煮立ったら弱火にして30分間ほど蒸す(竹串を刺して、澄んだ汁が出れば蒸し上がり)。
- 小鍋に【B】を入れて煮立て、【水溶きかたくり粉】を回し入れ、とろみをつける。 6 の丼にかけ、せん切りにしたねぎをのせる。
メモ
- 杵島直美さんのレシピ (れんこんのどんぶり蒸し)
れんこんのどんぶり蒸しを美味しく作る3つの極意
2つの食感を生み出すれんこんの下処理
このレシピの最大のポイントは、れんこんを「輪切り」と「すりおろし」の2種類の方法で準備することです。細い部分30gは薄い輪切りにして水に2〜3分間さらし、トッピングとしてシャキシャキとした歯ごたえを残します。
一方、残りのれんこんはすりおろして軽く汁けをきることで、ひき肉と混ぜ合わせたときにもっちり、ふんわりとした食感のベースを作ります。このひと手間で、単調になりがちな蒸し物に驚くほど豊かな食感のコントラストが生まれます。
すりおろした際の汁けは絞りすぎず、軽くきる程度にとどめることで、パサつかずジューシーに仕上がります。
豚ひき肉をよく練ってから具材を合わせる
ボウルでタネを作るとき、まずは豚ひき肉だけをよく練ることが重要です。肉の粘りが出るまでしっかり練ることで、後から加えるすりおろしれんこんや粗みじんに切ったねぎ、しいたけといった具材がしっかりとまとまり、加熱中に崩れにくくなります。
ひき肉を練った後に調味料の【A】を加え、その後にれんこんや野菜を順に加えて混ぜ合わせることで、全体にムラなく味がなじみ、口当たりの良いふっくらとした仕上がりになります。肉の旨味と野菜の水分が均一に結びつくための大切な工程です。
鍋を活用した手軽で確実な蒸し方
専用の蒸し器がなくても、深めの鍋と耐熱の丼を使って本格的な蒸し料理を作ることができます。鍋に注ぐ水の量は、丼の半分の高さが目安です。水が多すぎると沸騰した際にお湯が丼の中に入ってしまう恐れがあり、少なすぎると途中で空焚きになる危険があります。
ふたをして中火にかけ、煮立ったら必ず弱火に落としてから30分間じっくりと蒸し上げてください。弱火で火を通すことで、タネが固くなりすぎずふっくらと仕上がります。最後に竹串を刺して、澄んだ汁が出れば中までしっかり火が通っているサインです。
最高のペアリング:料理を引き立てる飲み物
れんこんのどんぶり蒸しは、豚肉の旨味とだしの効いた優しい和風あんが特徴のお料理です。この繊細な味わいに合わせる飲み物としては、フルーティーで穏やかな酸味を持つ白ワインがおすすめです。
特に、日本の固有品種である甲州を使った白ワインや、樽香の強すぎないシャルドネは、和風だしの旨味やみりんのほのかな甘みと非常に相性が良く、れんこんの土の香りにも優しく寄り添います。また、少し冷やした軽めのピノ・ノワールなど、渋みが控えめな赤ワインも、豚ひき肉のコクを適度に引き立ててくれます。
日本酒を合わせる場合は、お米の旨味が感じられる純米酒をぬる燗にすると、ふっくらと蒸し上がった温かいお料理の温度感と見事に調和し、ホッと心が和むような食事の時間を演出してくれます。
保存テクニックと温め直し方
蒸し上がったれんこんのどんぶり蒸しが余った場合は、粗熱をしっかりと取ってから保存してください。丼ごと保存する場合は、表面が乾燥しないようにラップをぴったりと密着させて覆い、冷蔵庫で保管します。日持ちは冷蔵で2日程度が目安です。
温め直す際は電子レンジを使用すると手軽ですが、加熱しすぎるとお肉が固くなってしまうため、様子を見ながら少しずつ温めてください。あんかけは時間が経つととろみが弱くなることがあるため、別々の容器で保存し、食べる直前に小鍋で温め直してからかけると、作りたてに近い風味を楽しむことができます。
このレシピのまとめと栄養のポイント
杵島直美さんの「れんこんのどんぶり蒸し」は、身近な食材であるれんこんと豚ひき肉を使いながら、ひと手間かけることで料亭のような本格的な味わいを楽しめる素晴らしいレシピです。
れんこんをすりおろしと輪切りの2つの方法で使うことで生まれる、もっちりとシャキシャキの異なる食感のハーモニーは、食べる人を飽きさせません。専用の蒸し器を使わず、ご家庭にある深めの鍋とどんぶりを活用して調理できる手軽さも嬉しいポイントです。寒い季節には特に美味しく感じられる、心も体も温まる一品。
とろりとした和風のだしあんが全体を優しくまとめ上げ、ご飯のおかずとしてはもちろん、特別なおもてなし料理としても大活躍します。このレシピを通して、丁寧な和食の美味しさをぜひご家庭の食卓で味わってみてください。
