今回ご紹介するのは、プロの料理研究家である斉藤辰夫さんによる絶品レシピ「さわらのキャベツ煮」です。春の訪れを感じさせる上品な旨味を持つさわらに、たっぷりのキャベツを合わせて甘辛い煮汁でじっくりと煮込んだ、心も体も温まる心づくしの和食メニューとなっています。
斉藤辰夫さん直伝のこの料理は、魚の生臭さをしっかりと取り除く丁寧な下処理と、キャベツの切り方を使い分けて食感と味わいの変化を引き出すという、和食の基本と技がギュッと詰まった素晴らしい一品です。
ひと口食べれば、ふっくらとしたさわらの身から広がる豊かな風味と、煮汁をたっぷりと吸い込んだ柔らかいキャベツ、そして後から加えるせん切りキャベツのシャキシャキとした軽快な歯ごたえが絶妙なハーモニーを奏でます。おダシや調味料がしっかりと染み込んだコクのある煮汁は、それだけでもご飯が進む美味しさです。
特別な日の食卓はもちろん、普段の晩ご飯をワンランク上の贅沢なひとときに格上げしてくれること間違いなしの斉藤辰夫さんの名作レシピを、ぜひご家庭の定番として作ってみてください。
【斉藤辰夫さんのレシピ】さわらのキャベツ煮の作り方
Course: 主菜Cuisine: 和食4
servings15
minutes10
minutes285
kcal25
minutes今回ご紹介するのは、プロの料理研究家である斉藤辰夫さんによる絶品レシピ「さわらのキャベツ煮」です。春の訪れを感じさせる上品な旨味を持つさわらに、たっぷりのキャベツを合わせて甘辛い煮汁でじっくりと煮込んだ、心も体も温まる心づくしの和食メニューとなっています。
材料
キャベツ(小) 1コ(約800g)
さわら(切り身) 4~6切れ
しょうが(せん切り) 2かけ
木の芽 適量
【A】
酒 200ml
水 200ml
みりん 150ml
砂糖 大さじ3
しょうゆ 120ml
作り方
- さわらは半分に切る。キャベツの半量は一口大にちぎり、残りはせん切りにする(一口大のキャベツは、煮汁に味を出しつつ煮汁の味を含む。せん切りキャベツは、シャキシャキの歯ごたえが楽しい)。
- 鍋に湯を沸かし、 1 のさわらを入れる。表面が白っぽくなったら(熱湯に通してくせを取る)、冷水にとり、残っているぬめりなどを取って、紙タオルで水けをふき取る。
- 別の鍋に【A】を入れて中火で煮立て、沸騰したらしょうが、 1 のちぎったキャベツを入れて軽く煮る。
- キャベツがしんなりしたら、 2 のさわらを加えて2~3分間煮、さわらに火を通す。
- さわらに火が通ったら、 1 のせん切りのキャベツを加えて、煮汁をかけながらキャベツに軽く火を通す。
- 器に盛って煮汁をはり、木の芽をあしらう。
メモ
- 斉藤辰夫さんのレシピ (さわらのキャベツ煮)
さわらのキャベツ煮を美味しく作る3つの極意
さわらの霜降り(熱湯通し)による臭み抜き
このレシピの大きなポイントの一つが、さわらを熱湯に通してから冷水にとり、ぬめりや汚れをしっかりと取り除くという下処理の工程です。さわらの表面が白っぽくなるまで熱湯にくぐらせることで、魚特有の生臭さや余分な脂、雑味が綺麗に取り除かれ、上品な白身魚本来の旨味と香りが最大限に引き出されます。
冷水にとってから紙タオルで水けをしっかりとふき取ることで、この後の煮汁に雑味が移らず、すっきりとしながらも奥深い味わいに仕上がります。ひと手間かけることで料理のクオリティが大きく変わる大切なプロセスです。
キャベツの切り方による「味含み」と「食感」の使い分け
この料理では、キャベツを半量は一口大にちぎり、残りはせん切りにするという独創的な使い分けをしています。最初に鍋に加える一口大のキャベツは、煮汁の中でじっくりと加熱されることでクタクタになり、煮汁の旨味をしっかりと含んでトロリとした食感と甘みを生み出します。
一方で、さわらに火が通ったあとに後から加えるせん切りのキャベツは、煮汁を軽く絡めながらもシャキシャキとしたフレッシュな歯ごたえを残すため、食べていて心地よいアクセントになります。同じキャベツでありながら切り方と加えるタイミングを変えることで、一杯の中で多彩な食感と味わいの変化を楽しむことができます。
絶妙なタイミングで仕上げる加熱調理と煮汁のバランス
斉藤辰夫さんのレシピでは、調味料である【A】(酒200ml、水200ml、みりん150ml、砂糖大さじ3、しょうゆ120ml)を中火でしっかりと煮立てたところに、しょうがのせん切りとちぎったキャベツを加えて軽く煮込みます。
キャベツがしんなりとした絶妙なタイミングで下処理済みのさわらを加え、2〜3分間という短時間で一気に火を通すことで、さわらの身がパサつかずにふっくらとした柔らかい食感に仕上がります。
さらに最後にせん切りキャベツを投入し、煮汁をかけながら軽く火を通すことで、色鮮やかさとシャキシャキ感を損なわずに最高の状態で仕上げることが可能になります。
最高のペアリング:料理を引き立てる飲み物
さわらの上品な旨味と、甘辛くコクのある醤油ベースの煮汁、そしてキャベツの優しい甘みが広がるこの「さわらのキャベツ煮」には、すっきりとした酸味とキレのある白ワインや、フルーティーで爽やかな日本酒が非常によく合います。
特にワインを選ぶのであれば、ミネラル感が豊かでフレッシュな酸味を持つシャルドネや、辛口のソーヴィニヨン・ブランなどがおすすめです。冷えたワインの爽やかさが、甘辛い煮汁の味わいを心地よくリフレッシュさせ、さわらの繊細な身の美味しさをより一層引き立ててくれます。
また、キリッと冷やした純米吟醸酒などの日本酒を合わせれば、和食ならではの素晴らしいマリアージュをご堪能いただけます。
保存テクニックと温め直し方
作り置きや保存をする場合は、粗熱をしっかりと取った後に清潔な密閉容器に入れ、冷蔵庫で保存してください。保存期間の目安としては、当日中〜翌日中には美味しくお召し上がりいただくことをおすすめします。温め直す際は、電子レンジを使用するか、鍋に移して弱火で優しく温めてください。
ただし、さわらの身が硬くなりすぎないよう、長時間の再加熱には注意が必要です。また、キャベツのシャキシャキとした食感をより楽しむために、せん切りキャベツは食べる直前に新しく追加して温め直すのも美味しく食べるためのちょっとしたコツです。
このレシピのまとめと栄養のポイント
プロの料理研究家である斉藤辰夫さんによる「さわらのキャベツ煮」は、春の食材として愛されるさわらと、たっぷりのキャベツを組み合わせて甘辛い煮汁で煮上げる絶品の和食煮込み料理です。
さわらを熱湯に通してぬめりやくせを取り除く丁寧な下処理を行うことで、魚の旨味が引き立ち、すっきりとした上品な味わいに仕上がります。
さらに、キャベツを一口大とせん切りに切り分けてそれぞれのタイミングで投入するという工夫により、煮汁を吸い込んだトロリとした食感と、シャキシャキとした心地よい歯ごたえの両方を同時に楽しむことができます。
生姜の爽やかな香りや、酒・みりん・砂糖・しょうゆが絶妙なバランスで合わさった濃厚な煮汁が、具材全体を優しく包み込みます。特別な技術がなくても手順通りに作るだけで本格的な料亭のような味わいが自宅で再現できるため、毎日の食卓の主菜としてはもちろん、おもてなし料理としても大活躍するおすすめのレシピです。
