洋食の巨匠として知られる大宮勝雄さんのレシピをご紹介します。今回は、特別な日のディナーや週末の食卓を華やかに彩る「鶏肉のクリーム煮」の作り方です。鶏肉の豊かなうまみと、野菜の優しい甘みが溶け出した濃厚なクリームソースは、一口食べるだけで心まで温かくなるような本格的な味わいです。
このレシピの大きな特徴は、ご家庭にある材料と少しの手間をかけることで、まるでレストランのような洗練された一皿に仕上がることです。鶏肉は焼き色をつけずに表面を焼き固めてうまみを閉じ込め、野菜は一種類ずつ丁寧に炒めることで素材の持ち味を最大限に引き出します。
また、スープを煮詰める際には具材を一度取り出すなど、細部にまでプロの技術が光る手順が散りばめられています。さらに、ブールマニエを使ってとろみをつける本格的な手法や、香りを豊かにするブーケガルニの活用など、洋食の基本を学ぶのにも最適なレシピです。
バターライスを添えてソースを余すことなく楽しむ、至福の時間をお過ごしください。
【大宮勝雄さんのレシピ】鶏肉のクリーム煮の作り方
Course: 主菜Cuisine: 洋食4
servings20
minutes45
minutes950
kcal65
minutes洋食の巨匠として知られる大宮勝雄さんのレシピをご紹介します。今回は、特別な日のディナーや週末の食卓を華やかに彩る「鶏肉のクリーム煮」の作り方です。鶏肉の豊かなうまみと、野菜の優しい甘みが溶け出した濃厚なクリームソースは、一口食べるだけで心まで温かくなるような本格的な味わいです。
材料
鶏もも肉 3枚(約750g)
たまねぎ 1コ
にんじん 1+1/2本
じゃがいも 2コ
ねぎ 1+1/2本
ブロッコリー(小) 1コ
マッシュルーム 8コ
白ワイン
牛乳
生クリーム
塩
こしょう
小麦粉
サラダ油
バター
【ブーケガルニ】洋風の煮込み料理の香りづけに加える香味野菜の束。
パセリ
黒こしょう(粒)
コリアンダー(粒)
ローリエ
タイム(生と乾燥)
【ブールマニエ】バターと小麦粉を同量ずつ練り合わせたもので、スープやソースのとろみづけに使う。60g
バター 50g
小麦粉 50g
【バターライス】1人分
温かいご飯 150g
バター 20g
たまねぎ(みじん切り。水にさらして水けを絞る) 少々
塩 少々
こしょう 少々
作り方
- 鶏肉は大きめの一口大に切る。たまねぎ、にんじん、じゃがいもはそれぞれ皮をむき、1.5㎝角に切る。じゃがいもは水にさらして水けをきる。ねぎは1.5㎝幅に切る。ブロッコリーは小房に分けておく。マッシュルームは石づきを取る。
- 鶏肉に塩・こしょう各少々をふり、小麦粉を薄くまぶす。フライパンにサラダ油・バター各大さじ1を熱し、鶏肉を皮側から入れてソテーする。
- 返して裏側も焼く。中まで火を通さなくてよい。
- ポイント
- 表面を焼き固めることで、うまみを閉じ込める。白く仕上げたいので、焼き色はあまりつけないようにする。
- 厚手の鍋にサラダ油・バター各大さじ1を熱し、たまねぎを炒める。塩・こしょう各少々をふり、油が回るまで炒める。
- にんじんを加え、塩・こしょう各少々をふり、油が回るまで炒める。ねぎ、じゃがいもも順に加え、そのつど、塩・こしょう各少々をふる。
- ポイント
- 野菜は1種類ずつ加えて炒め、そのつど軽く塩とこしょうをふり、しっかりと素材の味を引き出す。
- 全体に油が回ったら、鶏肉をのせ、白ワインを加える。
- ふたをして、そのまま5分間ほど蒸し煮にする。
- ポイント
- 鍋の中を蒸し風呂状態にして、素材に汗をかかせながらうまみを引き出す。
- 【ブーケガルニ】を加え、水をヒタヒタに加えて、ふたをせずに15分間ほど煮る。野菜に火が通ればよい。
- ポイント
- 蒸し煮にして素材から出たうまみを一気に水に放出させる。
- 野菜に火が通ったら、スープと具を分け、スープだけを鍋に戻す。
- ポイント
- 鶏肉と野菜を入れたまま煮詰めると、うまみがぬけきってしまうので、具はいったん取り出す。
- 【ブーケガルニ】も戻し入れて中火にかけ、ブロッコリーを加えてサッと火を通し、取り出す。マッシュルームも同様にサッと火を通して取り出す。
- スープが1/3量ぐらいになるまで、アクをすくいながら20分間ほど煮詰める。
- 【ブーケガルニ】を取り出し、【ブールマニエ】を加えて泡立て器で手早く混ぜ、とろみをつける。
- 牛乳を加えて、泡立て器で混ぜる。
- さらに生クリームを加えて混ぜる。とろみが足りないようであれば、【ブールマニエ】適宜を加えて好みの堅さに調整する。
- 野菜と鶏肉を鍋に戻し、ソースをからめる。塩・こしょうで味を調える。
メモ
- 大宮勝雄さんのレシピ (鶏肉のクリーム煮)
鶏肉のクリーム煮を美味しく作る3つの極意
鶏肉は焼き色をつけずに表面を焼き固める
鶏肉をソテーする際、美しい白いクリーム煮に仕上げるため、焼き色はあまりつけないようにするのがこのレシピの重要なポイントです。鶏肉に塩・こしょうで下味をつけ、小麦粉を薄くまぶしたら、サラダ油とバターを熱したフライパンで皮側から焼いていきます。中まで完全に火を通す必要はありません。
表面だけをさっと焼き固めることで、鶏肉の中にジューシーな肉汁とうまみをしっかりと閉じ込めることができます。このひと手間が、煮込んだ後も鶏肉がパサつかず、しっとりとした食感を保つ秘訣となります。
野菜は一種類ずつ炒めて塩こしょうをふり、うまみを引き出す
厚手の鍋で野菜を炒める際は、たまねぎ、にんじん、ねぎ、じゃがいもを一度にまとめて入れるのではなく、必ず一種類ずつ順番に加えていくのが美味しさのコツです。
野菜を加えるごとに軽く塩とこしょうをふり、しっかりと油が回るまで炒めることで、それぞれの野菜が持つ自然な甘みと持ち味を最大限に引き出すことができます。
さらに、炒めた野菜の上にソテーした鶏肉をのせ、白ワインを加えてふたをし、5分間ほど蒸し煮にすることで、鍋の中が蒸し風呂状態になり、素材からじんわりとうまみが引き出されます。
スープを煮詰める前に具材を一度取り出す
ブーケガルニと水を加えて15分間ほど煮込み、野菜に火が通ったら、具材(鶏肉と野菜)とスープを分ける工程がプロの味わいを生み出す極意です。鶏肉と野菜を鍋に入れたままソースを煮詰めてしまうと、素材のうまみがスープに抜けきってしまい、具材自体の味がぼやけて食感も損なわれます。
そのため、具材はいったん取り出し、スープだけを鍋に戻して1/3の量になるまでアクを丁寧にすくいながら20分間ほど煮詰めます。この手間で、濃厚で風味豊かなソースと、素材の味が生き生きとした具材の両方を楽しむことができます。
最高のペアリング:料理を引き立てる飲み物
大宮勝雄さんの「鶏肉のクリーム煮」には、コクのある白ワインを合わせるのがおすすめです。特に、樽香のある芳醇な「シャルドネ」は、バターや生クリームを使った濃厚なソースと見事なマリアージュを奏でます。ワインの持つ果実味とまろやかな酸味が、クリームのコクを引き立てつつ、後味をすっきりとさせてくれます。
また、フランス・ブルゴーニュ地方の白ワインなども、ブーケガルニのハーブの香りと調和し、洋食の奥深い味わいをより一層引き立ててくれます。バターライスとの相性も抜群なので、お皿に残ったソースをご飯と絡めながらワインを一口含むと、口の中に至福の味わいが広がります。
特別な日のディナーとして、ぜひ少し冷やした白ワインとともに、ゆっくりと時間をかけてこの料理を楽しんでみてください。
保存テクニックと温め直し方
余った鶏肉のクリーム煮は、粗熱がしっかりと取れてから清潔な保存容器に入れ、冷蔵庫で保存してください。生クリームや牛乳を使用しているため、冷蔵保存で2日以内を目安になるべく早めにお召し上がりいただくことをおすすめします。
温め直す際は、電子レンジではなく鍋に移し、弱火でかき混ぜながらゆっくりと加熱してください。強火で急激に温めるとクリームが分離してしまう原因になります。じゃがいもが入っているため、冷凍保存にはあまり適していません。
このレシピのまとめと栄養のポイント
大宮勝雄さんの「鶏肉のクリーム煮」は、洋食の基本とプロの技術が詰まった、心温まる本格的な一皿です。鶏肉のうまみを閉じ込める焼き方、野菜一種類ずつに塩こしょうをふって甘みを引き出す炒め方、そして具材を取り出してからスープを丁寧に煮詰める工程など、一つひとつの手順に美味しさの理由があります。
ブールマニエによる滑らかなとろみと、生クリームのコク深い味わいは、手作りのバターライスと合わせることで最高のディナーになります。ご家庭のキッチンで、レストランのような上質な洋食を再現できるこのレシピ。
休日のゆっくりとした時間や、大切な人のおもてなしにぜひ挑戦して、大宮さん直伝の洗練された味わいを堪能してください。
