日本料理界を代表する料理人、田村隆さんのレシピ「たらのバター焼き」をご紹介します。淡白な味わいの生だらに、風味豊かなバターのコクとたらこの旨味、そして甘辛い特製ソースが絶妙に絡み合う一品です。
和食の基本を大切にしながらも、バターという洋の素材を見事に調和させた田村隆さんならではの素晴らしいレシピとなっています。タラは焼く前に重量の約1%の塩を振り、30分から1時間ほど置くことで余分な水分と臭みを抜き、旨味をしっかりと凝縮させます。このひと手間により、身がふっくらと仕上がります。
さらにフライパンで皮目から香ばしく焼き上げ、溶けたたっぷりのバターをスプーンでかけながらじっくりと火を通す手法により、パサつきがちなタラが驚くほどしっとりとし、芳醇なバターの香りが身の芯まで染み込みます。
仕上げにトッピングする生のたらこと、たっぷりのあさつきが彩りと食感のアクセントになり、毎日のご飯のおかずにはもちろん、特別なお酒のお供にもぴったりの豪華な一皿です。プロの技が光る本格的な味わいを、ぜひご家庭の食卓でお楽しみください。
【田村隆さんのレシピ】たらのバター焼きの作り方
Course: 主菜Cuisine: 和食4
servings40
minutes15
minutes281
kcal55
minutes日本料理界を代表する料理人、田村隆さんのレシピ「たらのバター焼き」をご紹介します。淡白な味わいの生だらに、風味豊かなバターのコクとたらこの旨味、そして甘辛い特製ソースが絶妙に絡み合う一品です。
材料
生だら(切り身) 4切れ
たらこ(甘口) 80g
あさつき(小口切り) 20g
バター(食塩不使用) 60g
塩(たらの重量の約1%。)
小麦粉
サラダ油 大さじ1
酒 大さじ2
【ソース】
みりん 大さじ2
酒 大さじ2
しょうゆ 大さじ1
作り方
- たらは、重量の約1%の塩をふって、30分~1時間おく。
- 1 のたらの水けをふき、薄く小麦粉をまぶす。フライパンにサラダ油を中火で熱し、たらを皮を下にして入れる。次に表側を焼き、軽く焼き色がついたら裏返して弱火にする。酒をふる。
- バターを加え、溶けたバターをスプーンでたらにかける。たらに火が通ったら取り出す。
- 3 のフライパンに【ソース】の材料を入れて弱火にかけ、軽く煮詰める。
- たらこは薄皮に切り目を入れて中身をしごき出す。
- 器に 3 のたらを盛り、 5 をのせ、 4 をかける。たっぷりとあさつきをふる。
メモ
- 田村隆さんのレシピ (たらのバター焼き)
たらのバター焼きを美味しく作る3つの極意
塩をふって旨味を引き出し臭みを抜く
このレシピにおいて非常に重要なのが、タラに重量の約1%の塩を振り、30分から1時間ほど置いておく工程です。塩を振ることで浸透圧が働き、魚特有の生臭さを含んだ余分な水分が外に排出されます。この水分をペーパータオルなどでしっかりと拭き取ることで、臭みが抜け、魚本来の旨味がギュッと凝縮されます。
また、下味がしっかりとつくため、ソースやバターとの馴染みも格段に良くなり、プロの仕上がりに近づきます。必ず時間を測って丁寧に下ごしらえを行ってください。
バターを回しかけながらしっとりと焼き上げる
フライパンで焼く際、タラは皮目を下にして香ばしく焼き目をつけた後、裏返して弱火にします。ここで酒を振り、たっぷりのバターを加えて溶かし、その溶けたバターをスプーンですくってタラに何度もかけながら火を通していくのが極意です。
この手法により、タラの表面が乾燥することなく、ふっくらとしっとり焼き上がります。バターの芳醇な風味がタラの身全体に行き渡り、淡白な白身魚が驚くほどコク深くリッチな味わいに変化します。
特製ソースと生のたらこによる風味の相乗効果
タラを取り出した後のフライパンには、旨味を含んだバターが残っています。そこへみりん、酒、しょうゆを加えたソースの材料を入れ、弱火で軽く煮詰めることで、焦がしバター醤油のような絶品のソースが完成します。
さらに、器に盛ったタラの上に、薄皮を取り除いた生のたらこをのせることで、たらこの塩味とプチプチとした食感、濃厚なソースが三位一体となります。たっぷりのあさつきの爽やかな香りが加わることで、最後の一口まで飽きずに美味しくいただけます。
最高のペアリング:料理を引き立てる飲み物
田村隆さんの「たらのバター焼き」は、和風の調味料とリッチなバターが融合したお料理なので、お酒も和洋どちらも美味しく合わせることができます。ワインを選ぶなら、バターのコクと焦がし醤油の風味に負けない、しっかりとした果実味のある白ワインがおすすめです。
樽熟成されたシャルドネは、バターの芳醇な香りと絶妙に同調し、タラの旨味をさらに引き立ててくれます。また、和食の要素が強いため、旨味の強い日本酒とも相性抜群です。
ふくよかな味わいの純米酒や、少し熟成感のある純米吟醸などを軽く冷やすか、またはぬる燗にして合わせると、たらこやソースの塩気を優しく包み込み、至福のペアリングをお楽しみいただけます。
爽やかに楽しみたい場合は、レモンや柚子を搾ったような柑橘系の香りが特徴のソーヴィニヨン・ブランも、あさつきの風味とマッチして素晴らしい組み合わせとなります。
保存テクニックと温め直し方
調理後の「たらのバター焼き」は、出来立てのバターの風味とたらこの食感を味わうためにも、なるべくその日のうちにお召し上がりいただくのが最も美味しい食べ方です。どうしても余ってしまった場合は、清潔な保存容器に入れ、粗熱をしっかりと取ってから冷蔵庫で保存してください。冷蔵保存の目安は翌日までとなります。
温め直す際は、電子レンジを使うと身がパサついたりたらこに火が入りすぎたりするため、フライパンに少量の酒を入れて弱火で蒸し焼きにするか、湯煎で優しく温めると風味を損ないにくく美味しくいただけます。
このレシピのまとめと栄養のポイント
日本料理界の名匠、田村隆さんが手掛ける「たらのバター焼き」は、いつものタラ料理を格段にランクアップさせてくれる特別なレシピです。重量の1%の塩を振り、じっくりと時間を置いて臭みを抜くという和食の基本技術に始まり、溶けたバターを回しかけながらしっとりと焼き上げる洋食の技法が見事に融合しています。
焼き上がったふっくらとしたタラに、バターと醤油の香ばしい特製ソース、生のたらこの塩味、そしてたっぷりのあさつきがトッピングされることで、見た目も華やかで味わい深い一皿が完成します。
調理工程一つ一つに美味しさを引き出すための意味があり、手順通りに丁寧に作ることで、ご家庭でも料亭や高級レストランのような本格的な味わいを再現することができます。特別な日のディナーや、お酒を楽しむ晩酌のメインディッシュとして、ぜひ田村隆さん直伝のこの素晴らしいレシピに挑戦してみてください。
