田村隆さんのレシピ「れんこんまんじゅう」をご紹介します。すりおろしたれんこんの持つ自然なとろみと、もっちりとした食感を最大限に活かした本格的な和食の味わいを家庭で楽しめる素晴らしい一品です。
このレシピでは、れんこんの汁気をあえて絞らずにそのまま使うことで、れんこん本来の甘みと風味、そして水分を閉じ込めるのが大きな特徴となっています。具材には、下処理をしたえびと、色鮮やかなぎんなんを添えることで、食感のコントラストと季節感がプラスされます。
蒸し器でふっくらと蒸し上げたれんこんの上に、おだしがしっかりと効いたとろみのあるあんをとろりと掛け、最後に柚子の皮を散らすことで、口に入れた瞬間に爽やかな香りが広がり、料亭のような上品な仕上がりになります。
手に入りやすい食材を使いながらも、素材の持ち味を丁寧に引き出す田村隆さんならではの繊細なレシピは、おもてなしの席や特別な日の副菜としても大活躍間違いなしです。心温まる優しい味わいを、ぜひご家庭でお試しください。
【田村隆さんのレシピ】れんこんまんじゅうの作り方
Course: 副菜Cuisine: 和食4
servings15
minutes10
minutes98
kcal25
minutes田村隆さんのレシピ「れんこんまんじゅう」をご紹介します。すりおろしたれんこんの持つ自然なとろみと、もっちりとした食感を最大限に活かした本格的な和食の味わいを家庭で楽しめる素晴らしい一品です。
材料
れんこん 300g(正味250g)
えび(殻付き) 4匹
ぎんなん 12コ
柚子の皮(すりおろす) 少々
塩 小さじ1/2
【あん】
だし カップ3/4
みりん 大さじ1
しょうゆ 大さじ1
水溶きかたくり粉 大さじ1+1/2(かたくり粉を同量の水で溶いたもの。)
作り方
- れんこんは皮を厚めにむき、目の粗いおろし金ですりおろす。皮はとっておく(「 れんこんの皮のきんぴら 」に使う)。
- えびは殻、尾、背ワタを取り除き、4等分に切って塩少々をふる。ぎんなんは殻を除き、ゆでて薄皮をむく。
- 1 のれんこんの汁けを絞らずにボウルに入れ、塩小さじ1/2を加え、よく混ぜる。
- 耐熱皿に 3 を4等分にしてのせ、 2 のえびとぎんなんを等分にのせ、蒸気の上がった蒸し器で3分間くらい蒸す。
- 【あん】をつくる。鍋にだし、みりん、しょうゆを入れて火にかけ、煮立ったら火を止め、水溶きかたくり粉を加えてよく混ぜる。再び火にかけて混ぜ、とろみがついたら火から下ろす。
- 4 を器に盛り、 5 の【あん】をかけ、柚子の皮を散らす。
メモ
- 田村隆さんのレシピ (れんこんまんじゅう)
れんこんまんじゅうを美味しく作る3つの極意
れんこんの汁気は絞らずにそのまま使う
れんこんを目の粗いおろし金ですりおろした際に出る水分には、れんこん本来の豊かな甘みや風味、そしてでんぷん質がたっぷりと含まれています。このレシピの重要なポイントは、その汁気をあえて絞らずにそのままボウルに入れ、塩を加えてよく混ぜ合わせることです。
汁気を残すことで、蒸し上がった時にれんこん特有のもっちりとした極上の食感が生まれ、パサつくことなくふっくらと仕上がります。でんぷん質が自然なつなぎの役割を果たしてくれるため、美しい形を保つことができます。
えびとぎんなんの下処理を丁寧に行う
シンプルな和食だからこそ、具材の下処理が全体の仕上がりと味わいを大きく左右します。えびは殻、尾、背ワタをしっかりと取り除き、4等分に切ってから少量の塩を振ることで、えびの余分な水分や臭みが抜け、プリッとした食感と豊かな旨味が引き立ちます。
また、ぎんなんは殻を除いてゆで、薄皮を丁寧にむくことで、美しい翡翠色が料理に鮮やかな彩りを添え、特有のほろ苦さとホクホクとした食感がれんこんの甘みを引き立てる絶妙なアクセントになります。
あんは火を止めてから水溶き片栗粉を加える
れんこんまんじゅうの味の決め手となる特製のあんは、とろみのつけ方が口当たりを良くするための重要なコツとなります。鍋にだし、みりん、しょうゆを入れて煮立ったら、必ず一度火を止めてから水溶きかたくり粉(かたくり粉大さじ1と1/2を同量の水で溶いたもの)を加えてよく混ぜ合わせましょう。
沸騰したままの状態で加えるとすぐにダマになってしまいますが、火を止めて全体を均一に混ぜた後に再び火にかけ、混ぜながらゆっくりととろみをつけることで、艶やかでなめらかな美しいあんが完成します。
最高のペアリング:料理を引き立てる飲み物
田村隆さんのれんこんまんじゅうには、だしの深い旨味と柚子の爽やかな香りに寄り添うような、繊細でエレガントな白ワインや日本酒がよく合います。ワインであれば、日本の甲州ぶどうを使った辛口の白ワインが特におすすめです。
甲州ワインが持つ和柑橘のニュアンスは、仕上げに散らす柚子の皮の香りと見事に同調し、れんこんの素朴な甘みやえびの旨味を優しく引き立ててくれます。また、樽香の強すぎないシャブリなども、だしのミネラル感と調和するため素晴らしい選択となります。
日本酒を合わせる場合は、香りが穏やかで米の旨味が感じられる純米酒を少しぬる燗にして合わせると、とろみのあるあんの温かさと口の中で一体となり、ほっとするような至福のペアリングを楽しむことができます。
保存テクニックと温め直し方
れんこんまんじゅうは、蒸したての温かいうちが最も美味しく、もっちりとした食感と柚子の香りを楽しめるため、基本的には出来立てをお召し上がりいただくことをおすすめします。もし余ってしまった場合は、あんをかける前の状態で粗熱を取り、密閉容器に入れて冷蔵庫で保存してください。
翌日中にはお召し上がりいただき、食べる直前に再度蒸し器で温め直すか、電子レンジで軽く加熱するともっちりとした食感が戻りやすいです。あんは別にして冷蔵保存し、温め直してからかけると風味が損なわれません。
このレシピのまとめと栄養のポイント
田村隆さんのレシピ「れんこんまんじゅう」は、すりおろしたれんこんの自然な粘りを活かし、えびやぎんなんと共に蒸し上げた、目にも舌にも嬉しい本格和食です。
れんこんの汁気をそのまま使うことで実現するもっちりとした独特の食感に、だしの旨味が凝縮された特製のあんがたっぷりと絡み、一口食べるごとに素材の甘みと深みが広がります。仕上げに添える柚子の皮が全体の味を引き締め、上品で爽やかな余韻を残してくれます。
一見すると手が込んでいるように見えますが、工程自体はすりおろして混ぜ、蒸してあんをかけるというシンプルなものであり、ご家庭でも本格的な料亭の味を再現することが可能です。
日常の食卓を豊かに彩る副菜としてはもちろん、大切なお客様をお招きした際のおもてなし料理としても、自信を持っておすすめできる素晴らしいレシピです。
