今回は、日本を代表するイタリアンシェフ、落合務さんの「桜鯛のグリル 春キャベツソース」のレシピをご紹介します。春の訪れを感じさせる旬の桜鯛と、甘みがたっぷりと詰まったみずみずしい春キャベツを組み合わせた、目にも鮮やかで本格的な一皿です。
鯛の皮目をパリッと香ばしく焼き上げ、ふっくらとした身の食感を残すための絶妙な火入れのテクニックは必見です。
さらに、にんにくとアンチョビの豊かな風味が効いた良質なオリーブオイルに、キャベツのゆで汁を合わせて作る特製のソースは、春キャベツが持つ本来の甘みを最大限に引き立て、鯛の上品な旨味と見事なまでに調和します。
ご家庭にあるいつものフライパン一つで、まるで高級レストランで味わうような上質な仕上がりを再現できる素晴らしいレシピとなっています。
特別な日の記念日ディナーや、大切なご友人やご家族とのおもてなしの席にもぴったりの一品ですので、ぜひこの機会に本格イタリアンの技法を取り入れた絶品シーフード料理に挑戦してみてはいかがでしょうか。旬の食材たちが織りなす極上のハーモニーを、心ゆくまでご堪能ください。
【落合務さんのレシピ】桜鯛のグリル 春キャベツソースの作り方
Course: 主菜Cuisine: イタリアン2
servings10
minutes15
minutes430
kcal25
minutes今回は、日本を代表するイタリアンシェフ、落合務さんの「桜鯛のグリル 春キャベツソース」のレシピをご紹介します。春の訪れを感じさせる旬の桜鯛と、甘みがたっぷりと詰まったみずみずしい春キャベツを組み合わせた、目にも鮮やかで本格的な一皿です。
材料
たい(切り身) 2切れ
塩 少々
こしょう 少々
小麦粉 適量
サラダ油 大さじ1+1/2
【春キャベツソース】
キャベツの葉 2~3枚
オリーブ油 大さじ3
にんにく(つぶす) 2かけ分
赤とうがらし 1/2本
アンチョビ(フィレ) 1~2枚
キャベツのゆで汁 大さじ2~3
塩 一つまみ
バター 20g
作り方
- たいは、皮に1本切り目を入れ、塩・こしょう各少々をふる。2~3分間おいてから、薄く小麦粉をまぶす。
- ポイント
- 皮に5mmほどの深さの切り目を入れると、火の通りがよくなり、塩、こしょうのなじみもよくなる。また、焼いている間に身が丸まってしまうのを防げる。
- フライパンにサラダ油大さじ1+1/2を中火で熱し、たいの皮を下にして入れる。フライ返しなどでしばらく押さえ、皮にしっかり火が通ったら、弱火にしてフライパンをこまめに動かしながら、八割がた火を通す。
- ポイント
- 皮から入れたらすぐにフライ返しなどで押さえ、皮が縮んで身が丸くなるのを防ぐ。
- 身をひっくり返して火を止め、フライパンの油を紙タオルでふき取り、そのままおいて余熱で火を通す。
- ポイント
- 皮を下にした状態でほとんど火を通す。身の側を下にしたら火を止め、余熱だけで火を通すと、ふっくらと仕上がる。
- 【春キャベツソース】をつくる。キャベツの葉を太めの細切りにして、たっぷりの湯でゆで、ざるなどに上げる。ゆで汁はとっておく。
- フライパンにオリーブ油、にんにくを入れて火にかけ、にんにくが焦げないようにフライパンを傾けながらじっくりと火を通す。にんにくがきつね色になったら赤とうがらしを加えて軽く温め、アンチョビを加えて混ぜる。にんにくを取り出し、 4 のキャベツのゆで汁、塩を加えて混ぜる。ゆでたキャベツ、バターを加えて、よく炒め合わせる。
- ポイント
- オリーブ油とキャベツのゆで汁をよくなじませたところに、ゆでたてのキャベツを加える。
- 器に 5 の【春キャベツソース】を敷き、 3 のたいをのせる。
メモ
- 落合務さんのレシピ (桜鯛のグリル 春キャベツソース)
桜鯛のグリル 春キャベツソースを美味しく作る3つの極意
皮目の切り込みと押さえ焼きでパリッと仕上げる
鯛を焼く前のひと手間と、フライパンでの焼き始めが仕上がりを大きく左右します。まず、鯛の皮目に5mmほどの深さの切り目を1本入れることが重要です。これにより中まで火の通りが均一になり、あらかじめ振っておく塩やこしょうの味なじみも格段に良くなります。
さらに、フライパンに皮を下にして入れた直後、フライ返しなどを使ってしっかりと身をフライパンに押し付けるように押さえることが最大のポイントです。
魚は加熱されると皮が急激に縮んで身が反り返って丸まってしまいますが、押さえつけることでそれを防ぎ、皮全体がフライパンの底に密着して均一にパリッと香ばしく焼き上がります。このひと手間で、プロ顔負けの食感のコントラストが生まれます。
裏返したら余熱でふっくらと火を通す
鯛の身をパサつかせず、しっとりふっくらと仕上げるための繊細な火入れのテクニックです。皮を下にした状態でフライパンをこまめに動かしながら弱火でじっくりと八割がた火を通します。皮目がしっかりと焼けたら身をひっくり返しますが、ここでなんとコンロの火を完全に止めます。
フライパンに残った余分な油を紙タオルで丁寧にふき取った後、そのままフライパンの中に置いておき、余熱だけで残りの二割の火を通すのです。
身の方まで直火で加熱しすぎてしまうと魚のタンパク質が固まってしまいますが、余熱を上手に利用することで、魚の持つ水分や旨味を逃さず、驚くほど柔らかくジューシーでふっくらとした仕上がりになります。
ゆで汁を活用してソースを乳化させる
鯛の美味しさをさらに引き立てる「春キャベツソース」を本格的に仕上げるためのポイントは、ソースの乳化と合わせるタイミングにあります。じっくりと火を通したにんにく、赤とうがらし、アンチョビの旨みが溶け出したオリーブオイルに、キャベツのゆで汁を加えます。
油と水分であるゆで汁がしっかりと混ざり合うようになじませることで、とろみのあるまろやかなソースのベースが出来上がります。そこへ、ゆでたての熱い春キャベツとバターを加えて手早く炒め合わせます。
ゆで汁にはキャベツの自然な甘みや栄養素が溶け出しており、これをソースの水分として加えることで全体に一体感が生まれ、風味豊かな深い味わいに仕上がります。
最高のペアリング:料理を引き立てる飲み物
落合務さんの「桜鯛のグリル 春キャベツソース」には、すっきりとした酸味と果実味のバランスが良い上質な白ワインが絶妙にマッチします。特におすすめなのは、イタリア・カンパニア州を代表する白ワイン「グレコ・ディ・トゥーフォ」や、ハーブの香りが爽やかな「ソーヴィニヨン・ブラン」です。
鯛の繊細な白身の旨味や、皮目の香ばしさに、白ワインの持つ爽やかなミネラル感が優しく寄り添い、料理の味わいを一層引き立ててくれます。
また、ソースに使われているにんにくやアンチョビのしっかりとした風味、そして春キャベツの優しい甘みとバターのコクには、ほんのりと樽香を感じさせるまろやかな「シャルドネ」を合わせるのも素晴らしい選択と言えるでしょう。
バターのリッチなコクとワインの芳醇な香りが口の中で見事に調和し、より深みのある余韻を楽しむことができます。よく冷やしたお気に入りの白ワインとともに、春の息吹を感じる本格イタリアンのマリアージュをぜひご自宅でゆったりとご堪能ください。
保存テクニックと温め直し方
この料理は、鯛の皮目のパリッとした香ばしい食感と、春キャベツソースのフレッシュな風味を最大限に楽しむため、出来立てをすぐにお召し上がりいただくのが最もおすすめです。
もしどうしても余ってしまった場合は、鯛のグリルと春キャベツソースを別々の清潔な密閉容器に入れ、しっかりと粗熱をとってから冷蔵庫で保存してください。保存期間は翌日までを目安とし、なるべく早めに消費するようにしてください。
温め直す際は、電子レンジを使ってしまうと鯛の皮がふやけてしまうため、フライパンやオーブントースターを使い、鯛の皮面が再び香ばしくなるように軽く様子を見ながら加熱すると、美味しくお召し上がりいただけます。
このレシピのまとめと栄養のポイント
今回は、日本を代表するイタリアンシェフ、落合務さんの珠玉のレシピ「桜鯛のグリル 春キャベツソース」をご紹介しました。旬を迎えた桜鯛と春キャベツという季節感あふれる食材を使った、見た目にも華やかで春の訪れを感じさせてくれる本格イタリアンです。
一見難しそうに感じる魚のグリル調理ですが、皮目への適切な切り込みやフライ返しで押さえる焼き方のコツ、そして何より余熱を利用したふっくらとした火入れなど、プロならではの細やかなテクニックを取り入れることで、ご家庭のキッチンでも驚くほど美味しく仕上がります。
アンチョビとガーリックの奥深い風味が食欲をそそる春キャベツソースは、パンに合わせたりパスタに絡めるなどアレンジしても美味しくいただける万能ソースです。特別な日のおもてなしや、週末の少し贅沢なディナータイムに、ぜひこのレシピに挑戦して、ご家族やご友人と至福のひとときをお過ごしください。
