今回は、人気料理家・ワタナベマキさんのレシピ「アンチョビコールスロー」をご紹介します。春の訪れを感じさせる柔らかく甘みのある春キャベツを主役にした、絶品サラダのレシピです。
一般的なマヨネーズベースのコールスローとは異なり、旨味たっぷりのアンチョビとさっぱりとしたレモン汁、香り高いオリーブオイルを組み合わせた、大人な味わいが魅力の一皿。手順は非常にシンプルで、キャベツを塩もみして水気をしっかりと抜き、特製のアンチョビドレッシングで和えるだけ。
そして、このレシピの最大のハイライトは、仕上げに乗せる熱湯から7分間茹でた絶妙な半熟ゆで卵です。食べる直前にこのゆで卵を崩しながらキャベツと絡めることで、まろやかなコクが加わり、アンチョビの塩気と見事なハーモニーを奏でます。
春キャベツの大量消費にもぴったりで、普段の食卓の副菜としてはもちろん、ワインなどのお酒のお供としても大活躍間違いなしのワタナベマキさん直伝レシピです。ぜひご自宅で、プロの味を再現してみてください。
【ワタナベマキさんのレシピ】アンチョビコールスローの作り方
Course: 副菜Cuisine: 洋食2
servings15
minutes7
minutes134
kcal22
minutes今回は、人気料理家・ワタナベマキさんのレシピ「アンチョビコールスロー」をご紹介します。春の訪れを感じさせる柔らかく甘みのある春キャベツを主役にした、絶品サラダのレシピです。
材料
春キャベツ 1/4コ(250g)
アンチョビ(フィレ) 3枚
ゆで卵 1コ(常温に戻した卵を熱湯に入れ、7分間ゆでたもの。)
レモン汁 大さじ1
塩
オリーブ油
黒こしょう(粗びき)
作り方
- キャベツは5mm幅の細切りにしてボウルに入れ、塩小さじ1/3を加えてまぶし、10分間おく。
- アンチョビは包丁でたたいて細かくし、別のボウルに入れる。レモン汁、オリーブ油大さじ1を加えて混ぜ合わせる。紙タオルで 1 のキャベツを混ぜるようにして水けを取り、アンチョビのボウルに加え、サッと混ぜて黒こしょう少々をふる。
- 器に盛り、殻をむいたゆで卵をのせ、くずして混ぜながら食べる。
メモ
- ワタナベマキさんのレシピ (アンチョビコールスロー)
アンチョビコールスローを美味しく作る3つの極意
キャベツの塩もみと徹底した水気取り
このレシピの最初のポイントは、春キャベツを5mm幅に切り、塩小さじ3分の1をまぶして10分間置く工程です。キャベツは全体の約90%が水分でできているため、そのままドレッシングで和えると水っぽくなり、味がぼやけてしまいます。
塩の浸透圧を利用して余分な水分を引き出すことで、キャベツの甘みが凝縮され、食感も程よくしんなりとして食べやすくなります。さらに重要なのは、10分置いた後に紙タオルを使ってキャベツを混ぜるようにしながらしっかりと水気を拭き取ること。
手でギュッと絞るとキャベツの繊維が潰れて食感が悪くなることがありますが、紙タオルで優しく水気を取ることで、シャキッとした歯ごたえを残しつつ、ドレッシングがしっかりとキャベツに絡むようになります。
アンチョビとレモン汁が作る極上ドレッシング
マヨネーズを使わないこのコールスローの味の決め手は、細かく叩いた3枚のアンチョビフィレと、大さじ1のレモン汁、そして同量のオリーブオイルを合わせた特製ドレッシングです。アンチョビは発酵食品特有の強い旨味と塩気を持ち、単調になりがちな野菜サラダに深いコクを与えてくれます。
包丁で丁寧にたたいてペースト状に近づけることで、オイルやレモン汁と乳化しやすくなり、キャベツ全体に均一に味が馴染みます。また、アンチョビの魚介特有の風味に対して、フレッシュなレモン汁の酸味が加わることで、生臭さを抑えて後味を爽やかに引き締める効果があります。
粗びき黒こしょうを最後にふることで、スパイシーな香りが全体の味をさらにピリッとまとめ上げてくれます。
7分茹での半熟卵を崩して絡める仕上げ
このレシピを特別な一皿に押し上げているのが、トッピングとして乗せるゆで卵の存在と、その絶妙な火入れ具合です。常温に戻した卵を熱湯に入れ、きっちり7分間茹でることで、白身はふるふると柔らかく、黄身はトロリとした半熟状態に仕上がります。
この半熟卵を最初から混ぜ合わせるのではなく、器に盛ったキャベツの上に丸ごとのせ、食べる直前に崩しながら和えるというスタイルが重要です。食べる直前に黄身がソースのようにキャベツに絡みつくことで、アンチョビの塩気とレモンの酸味が卵のまろやかさで包み込まれ、口の中で完璧なバランスが完成します。
出来立ての瞬間を味わうための、計算し尽くされた極意と言えます。
最高のペアリング:料理を引き立てる飲み物
アンチョビの力強い旨味と塩気、レモンの爽やかな酸味、そして春キャベツの自然な甘みが調和したこのコールスローには、キリッと冷やした白ワインが最高にマッチします。特におすすめなのは、イタリア産の「ピノ・グリージョ」や、ニュージーランド産の「ソーヴィニヨン・ブラン」です。
ピノ・グリージョの持つフレッシュな柑橘系の香りとすっきりとしたミネラル感は、アンチョビの風味に寄り添いながら、口の中をさっぱりと洗い流してくれます。また、ソーヴィニヨン・ブランのハーブを思わせる青々しい香りは、春キャベツの瑞々しさやオリーブオイルの風味と見事に同調します。
ワイン以外のお酒であれば、ドライな飲み口の「カヴァ」などのスパークリングワインや、キメ細かい泡立ちの「ピルスナー」との相性も抜群です。半熟卵を崩したまろやかな部分には、少し果実味のある「シャルドネ」を合わせても美味しくいただけます。
保存テクニックと温め直し方
このアンチョビコールスローは、出来立てのシャキッとした食感と、半熟卵のトロトロ感を味わうのが一番美味しい食べ方ですが、卵を乗せる前の状態(キャベツとアンチョビドレッシングを和えた状態)であれば、保存容器に入れて冷蔵庫で1から2日程度保存することが可能です。
時間が経つとキャベツからさらに水分が出ることがあるため、食べる直前に全体を再度よく混ぜ合わせ、味が薄く感じる場合は塩や黒こしょう、少量のオリーブオイルで味を調えてください。
ただし、ゆで卵については保存がきかないため、食べる都度新しく7分茹での半熟卵を作り、食べる直前にトッピングして崩すようにしてください。
このレシピのまとめと栄養のポイント
今回ご紹介したワタナベマキさんの「アンチョビコールスロー」は、旬の春キャベツの魅力を最大限に引き出す、驚くほどシンプルでありながら奥深い味わいのレシピです。キャベツの水分を塩で抜き、紙タオルで丁寧に拭き取るという基本のひと手間を惜しまないことで、ドレッシングの絡みが格段に良くなります。
アンチョビの濃厚な旨味、レモンの酸味、香り高いオリーブオイルが織りなす絶品の味付けは、マヨネーズを使わないため非常にヘルシーで軽やかです。そして、熱湯から7分間茹でたトロトロの半熟卵を崩しながら食べるというエンターテインメント性も、食卓を楽しく彩ってくれます。
副菜としてだけでなく、ワインのお供としても主役級の存在感を放つ一皿。手に入りやすい少ない材料でパパッと作れる手軽さも魅力ですので、ぜひ春キャベツが美味しい季節に、このワタナベマキさん直伝のレシピをお試しいただき、至福のひとときを味わってみてください。
