今回は、料理研究家である藤井恵さんの「あさりと鶏スペアリブのパエリア」のレシピをご紹介します。パエリアと聞くと、専用の鍋が必要だったり、火加減が難しかったりと、少しハードルが高いイメージがあるかもしれません。
しかし、藤井恵さん直伝のこちらのレシピは、ご家庭にある直径26cmのフライパンひとつで、驚くほど本格的で美味しいパエリアを作ることができます。最大の魅力は、あさりが持つ磯の旨味と、鶏スペアリブから出る濃厚なコクのダブルの美味しさがお米一粒一粒にしっかりと染み込むことです。
鶏肉を香ばしく焼いて出た脂をそのまま使うことで、ベースとなる味わいに深みが生まれます。また、カレー粉とトマトピュレを加えることで、食欲をそそる香りと鮮やかな色合いがプラスされ、食卓がパッと華やぐ一品に仕上がります。
休日のちょっと特別なランチや、ご家族や友人が集まるホームパーティーのメインディッシュとしても大活躍すること間違いなしです。仕上げにレモンをキュッと搾って、爽やかな酸味とともに極上の味わいをぜひご自宅で堪能してみてください。
【藤井恵さんのレシピ】あさりと鶏スペアリブのパエリアの作り方
Course: 主食Cuisine: 洋食4
servings15
minutes32
minutes475
kcal47
minutes今回は、料理研究家である藤井恵さんの「あさりと鶏スペアリブのパエリア」のレシピをご紹介します。パエリアと聞くと、専用の鍋が必要だったり、火加減が難しかったりと、少しハードルが高いイメージがあるかもしれません。
材料
米 400ml(カップ2)
鶏スペアリブ 200g
あさり(砂抜きしたもの) 200g(濃度3%の塩水(水カップ1に対して塩小さじ1)に浸し、暗く涼しい場所に2時間おいて砂を抜き、殻をこすり合わせて洗う。)
マッシュルーム 100g
パプリカ(赤) 1コ(100g)
さやいんげん 10本
カレー粉 小さじ1
トマトピュレ 大さじ3
白ワイン 大さじ3
レモン(国産/半月型に切る) 1/2コ分
こしょう 少々
オリーブ油 大さじ3
塩
【A】
たまねぎ(みじん切り) 1/4コ分(50g)
にんにく(みじん切り) 2かけ分
作り方
- 米は洗ってざるに上げる。マッシュルームは縦半分に切る。パプリカはヘタと種を除いて縦1cm幅に切る。さやいんげんは半分に切る。鶏スペアリブは塩・こしょう各少々をすり込む。
- フライパン(直径26cm)にオリーブ油を強めの中火で熱し、鶏スペアリブを皮側を下にして並べる。両面に焼き色がつくまで3~4分間焼き、取り出す。
- ポイント
- 皮側をしっかりと焼き、香ばしさとうまみを引き出す。
- 同じフライパンに【A】を入れ、中火で炒める。香りがたったら、あさり、カレー粉を加えてサッと炒め合わせる。トマトピュレ、米を加えてよく混ぜ合わせ、なじんだら白ワイン、熱湯カップ1+1/2、塩小さじ1を加える。やさしく混ぜながら、2~3分間中火で煮る。
- ポイント
- 鶏肉の香りが移った油を使って、たまねぎとにんにくを炒める。 汁けがヒタヒタになるまで軽く煮る。
- 鶏スペアリブ、マッシュルーム、パプリカ、さやいんげんをバランスよくのせてアルミ箔(はく)で覆い、さらにふたをして弱火で15分間煮る。火を強め、パチパチと音がしてきたら火を止めて10分間蒸らす。レモンを搾る。
- ポイント
- パラッと仕上げるために水分を少なめにしているので、アルミ箔とふたで二重にふたをして焦げにくくする。
メモ
- 藤井恵さんのレシピ (あさりと鶏スペアリブのパエリア)
あさりと鶏スペアリブのパエリアを美味しく作る3つの極意
鶏肉は皮目からしっかり焼き、旨味の詰まった油をベースにする
このレシピの最初のポイントは、鶏スペアリブを皮側からしっかりと焼き上げることです。強めの中火で両面に香ばしい焼き色がつくまで3〜4分間焼くことで、鶏肉の表面に香ばしさとうまみを引き出します。さらに重要なのは、鶏肉を焼いたあとにフライパンに残る油です。
この鶏肉の香りと旨味がたっぷりと溶け出した油をそのまま使い、みじん切りにしたたまねぎとにんにくを炒めることで、パエリア全体の味わいの土台となる奥深いコクと風味が生まれます。
旨味たっぷりのスープでお米を煮て、水分ヒタヒタの状態をキープする
二つ目のポイントは、お米にしっかりと旨味を吸わせるための煮込み工程です。鶏肉の油で野菜を炒めた後、あさりとカレー粉を加えてサッと合わせます。そこにトマトピュレとお米を入れてなじませたら、白ワインと熱湯、塩を加えます。ここでやさしく混ぜながら中火で2〜3分間煮るのがコツです。
汁けがヒタヒタになる状態を保ちながら軽く煮ることで、あさりのだしと鶏肉の旨味、そしてスパイスの香りがお米の芯までしっかりと浸透していきます。
アルミ箔とふたの「二重ぶた」で、パラッと香ばしく仕上げる
三つ目のポイントは、パエリア特有のパラッとした食感と香ばしいお焦げを作るためのふたの工夫です。このレシピでは、パラッと仕上げるためにあえて水分を少なめに設定しています。
そのため、具材をのせた後にフライパンをアルミ箔でしっかりと覆い、さらにその上からふたをする「二重ぶた」の状態で弱火で15分間煮込みます。これにより、少ない水分でも焦げ付きを防ぎながらふっくらと火を通すことができます。最後に火を強めてパチパチと音がしたら、極上のお焦げができた合図です。
最高のペアリング:料理を引き立てる飲み物
藤井恵さんの「あさりと鶏スペアリブのパエリア」には、スペインを代表する白ワインであるアルバリーニョが格別の相性を示します。アルバリーニョは「海のワイン」とも呼ばれ、豊かなミネラル感とフレッシュな柑橘系の香りが特徴です。
このワインの持つ塩味を帯びたようなミネラル感が、あさりから出る濃厚な魚介の旨味と見事に同調し、パエリアの味わいをより一層引き立ててくれます。さらに、ワインの持つレモンやグレープフルーツのような爽やかな酸味が、仕上げにパエリアに搾るレモンの風味とリンクし、口の中で美しいハーモニーを奏でます。
また、鶏スペアリブのしっかりとしたコクや、カレー粉のスパイシーな風味を受け止めるなら、辛口のロゼワインもおすすめです。冷やしたロゼワインの華やかな果実味と程よいタンニンが、トマトピュレの酸味や鶏肉の脂の旨味をすっきりと流し、次の一口を誘います。
保存テクニックと温め直し方
残ったパエリアは、清潔な密閉できる保存容器に移して冷蔵庫で保存してください。2〜3日以内を目安に食べ切るようにしましょう。温め直す際は、電子レンジを使用する場合は耐熱容器に入れて軽くラップをし、お米がパサついているようであれば少量の水を振ってから加熱すると、ふっくらとした食感が戻ります。
冷凍保存する場合は、あさりの殻を外して身だけをご飯に混ぜ込み、1食分ずつラップでぴったりと包んでから保存袋に入れて冷凍庫へ入れます。約1ヶ月ほど保存可能です。
このレシピのまとめと栄養のポイント
今回は、料理研究家である藤井恵さん直伝の「あさりと鶏スペアリブのパエリア」をご紹介しました。フライパンひとつで完結する手軽さでありながら、お店で味わうような本格的で奥深い味わいを楽しめるのがこのレシピの最大の魅力です。
鶏スペアリブから出る香ばしい脂を余すことなく活用し、あさりの濃厚な出汁と掛け合わせることで、お米一粒一粒に極上の旨味が染み渡ります。また、パラッとした理想的な食感に仕上げるための「二重ぶた」という工夫は、ご家庭で失敗なく美味しいパエリアを作るための素晴らしいテクニックです。
彩り豊かなマッシュルーム、パプリカ、さやいんげんが目にも楽しく、レモンの爽やかな香りが食欲を刺激します。週末の特別なランチや、大切な人を招いてのディナータイムに、ぜひこの絶品パエリアを作ってみてください。
