大宮勝雄さんのレシピをご紹介します。本場フランス料理の技法をベースにした、本格的で贅沢なビーフシチューの作り方です。牛すじ肉や牛バラ肉をふんだんに使い、野菜の旨みとワインの芳醇な香りを何時間もかけてじっくりと引き出していくのが特徴です。
フォン作りから始まり、特製のドミグラスソース、タコ糸で縛った牛肉の赤ワイン漬け込み、そしてポートワインやマデラ酒を用いた仕上げに至るまで、一切の妥協がないプロのこだわりが詰まっています。家庭のキッチンで本格的なレストランの味わいを再現できるため、特別な日のディナーやおもてなし料理にも最適です。
手間暇をかけた分だけ深いコクと感動的な美味しさが生まれる、至高のビーフシチューをぜひご堪能ください。
【大宮勝雄さんのレシピ】ビーフシチューの作り方
Course: 主菜Cuisine: 洋食4
servings2
hours9
hours850
kcal660
minutes大宮勝雄さんのレシピをご紹介します。本場フランス料理の技法をベースにした、本格的で贅沢なビーフシチューの作り方です。牛すじ肉や牛バラ肉をふんだんに使い、野菜の旨みとワインの芳醇な香りを何時間もかけてじっくりと引き出していくのが特徴です。
材料
マデラ酒 カップ1/2
バター(食塩不使用) 30g
マッシュポテト 適量(全体備考参照。)
クレソン 適宜
黒こしょう(粗びき) 少々
【ドミグラスソース】
にんじん 1/2本(100g)
たまねぎ 1/2コ(100g)
ねぎ 1/2本(50g)
セロリ 1/4本(50g)
ミニトマト 6コ
牛脂 100g
牛すじ肉 800g
トマトペースト 40g
【A】
ジュニパーベリー 5粒(西洋ねずの実を乾燥させたスパイス。松の実に似た香りで、肉料理やジンの香りづけに使われる。)
タイム(生) 2g
ローリエ 2枚
コリアンダー(乾) 5粒
たまねぎ 1コ(200g)
牛バラ肉(塊) 800g
赤ワイン(漬け込み用) カップ1+1/4
【B】
にんじん 1/2本(100g)
たまねぎ 1/2コ(100g)
ねぎ 1/2本(50g)
セロリ 1/4本(50g)
ミニトマト 6コ
牛脂 50g
【C】
薄力粉 30g
強力粉 30g
牛脂 50g
赤ワイン(煮込み用) カップ1
【D】
ポートワイン カップ3/4
赤ワイン カップ3/4
作り方
- にんじん、たまねぎ、ねぎ、セロリは1cm角に切る。ミニトマトはヘタを取って半分に切る。フライパンに牛脂50gを入れて強火で熱し、脂が出てきたら野菜を加え、焼きつけるように炒める。
- 別のフライパンに残りの牛脂50gを入れて強火で熱し、脂が出てきたら牛すじ肉を加え、しっかり炒める。
- 鍋(26cm程度)に 1 、 2 、トマトペースト、水1.5リットルを入れて強火にかける。沸騰したらアクを取り、【A】を加え、弱~中火で煮る。ヒタヒタより水分が減ったら水を足しながら6時間以上煮込む。(フォン)
- ポイント
- 余分な脂が入ると分離しやすいので、 2 は脂を取り除いて入れる。水分量は常にヒタヒタを保つこと。
- さらしをのせたボウルにたまねぎをすりおろし、しっかり絞る。
- 小さめのフライパンに 4 の汁を入れて強火にかける。煮詰まったら水カップ1/2を加え、耐熱のへらなどで底面をこそげ落とすように水となじませる。さらに煮詰めて半量ほどにし、とろみがついたら火を止め、保存容器に移す。粗熱を取り、空気に触れないように表面にラップをして冷蔵庫におく。
- 牛バラ肉を縦に置き、上側をタコ糸で結ぶ。小包などを縛る要領で十文字になるよう数か所糸をかけて肉を固定し、最初の結び目で糸を結ぶ。
- ポイント
- 形くずれを防ぐ。肉にタコ糸を巻きつけるだけでは、加熱して肉が縮んだときに外れやすいのでしっかり結ぶこと。
- 6 をジッパー付きの保存袋に入れて 4 のすりおろしたたまねぎを全体にまぶし、赤ワインを注ぐ。空気を抜いて口を閉じ、冷蔵庫で一晩漬け込む。
- 【B】のにんじん、たまねぎ、ねぎ、セロリは1cm角に切る。ミニトマトはヘタを取って半分に切る。フライパンに牛脂を入れて強火で熱し、脂が出てきたら野菜を加え、焼きつけるように炒め、火を止める。
- 耐熱皿に【C】を混ぜ合わせて広げ、ラップをせずに電子レンジ(600W)に1~2分間かける。取り出してフォークなどでかき混ぜたら、再び1~2分間かけ、これをあと2回繰り返す。薄い茶色になればよい。
- ポイント
- 強力粉が入るとつなぎがよくなり、とろみがつきやすい。
- 9 をこし器でふるいながら 8 の野菜にふり入れ、全体を混ぜ合わせる。
- ポイント
- 粉の塊があると煮込んだときにダマになりやすい。
- 3 に水1リットルを加えてなじませ、 10 にこし器を通して加える。全体を混ぜ合わせ、別の鍋に移す。
- ポイント
- 【ドミグラスソース】のベースが完成!
- 7 の牛肉を取り出して汁けを拭き取る。漬け汁はとっておく。フライパンに牛脂を入れて強火で熱し、脂が出てきたら牛肉を加え、全面に焼き色がつくように焼く。
- 12 の漬け汁は 11 の鍋に加え、弱火にかける。 12 、煮込み用の赤ワインを加え、肉が柔らかくなるまで3時間以上煮込む。
- 13 の肉にスパゲッティ(分量外)を刺し、スッと通ったらバットに取り出す。ソースはこし器を通して別の鍋に移す。
- ポイント
- 究極の【ドミグラスソース】が完成!!
- 14 に【D】を加えて弱火にかけ、半量になり、とろみがつくまで煮詰める。
- ポイント
- ポートワインは甘み、赤ワインは酸味を加える。
- 仕上げにマデラ酒を加え、約5分間煮てアルコール分をとばし、バターを加える。
- ポイント
- マデラ酒は香りづけに、バターはコクを出し、まろやかさを加える。
- 14 で取り出した牛肉を 16 に戻し入れる。 5 で煮詰めたたまねぎの汁を加え、弱火で焦がさないように温める。全体が温まったら火を止め、肉を切り分ける。皿に盛ってソースをかけ、黒こしょう少々をふる。好みで塩少々をふってもよい。マッシュポテトとクレソンを添える。
- ポイント
- たまねぎの汁で甘みと香りを加えつつ、色に深みを出す。
メモ
- 大宮勝雄さんのレシピ (ビーフシチュー)
ビーフシチューを美味しく作る3つの極意
牛すじ肉と野菜を6時間以上煮込んで作るこだわりのフォン
フォン作りでは、1cm角に切ったにんじん、たまねぎ、ねぎ、セロリなどの野菜をフライパンの牛脂で焼きつけるように炒め、別のフライパンで脂を取り除いた牛すじ肉もしっかりと炒めます。
これらを鍋に入れ、トマトペーストや水とともに強火にかけ、沸騰したらアクを取ってからジュニパーベリーやタイム、ローリエ、コリアンダーなどのスパイスやハーブ類を加えて煮込みます。ヒタヒタより水分が減ったら水を足しながら6時間以上煮込むことで、肉と野菜の旨みが凝縮された濃厚なベースが完成します。
すりおろしたたまねぎと赤ワインによる一晩の漬け込み
牛バラ肉を縦に置き、十文字になるようタコ糸で数か所しっかりと結んで形くずれを防ぎます。その後、さらしをのせたボウルにたまねぎをすりおろしてしっかり絞った汁を、ジッパー付き保存袋に入れた牛肉全体にまぶし、赤ワインを注いで空気を抜いて口を閉じ、冷蔵庫で一晩じっくりと漬け込みます。
この工程により、牛肉が柔らかく仕上がり、たまねぎの持つ酵素や香りが肉全体に浸透して風味豊かな味わいを生み出します。
小麦粉を電子レンジで加熱して作る香ばしいつなぎと仕上げのワイン
薄力粉と強力粉を耐熱皿で混ぜ合わせて広げ、ラップをせずに電子レンジ(600W)で1〜2分間加熱し、取り出してフォークなどでかき混ぜて再び加熱する工程を繰り返します。薄い茶色になるまで加熱することで粉の旨みを引き出し、こし器でふるいながら炒めた野菜にふり入れてダマにならないように混ぜ合わせます。
さらに、煮込みの最後にポートワインや赤ワイン、マデラ酒を加えてアルコール分をとばしながら煮詰め、仕上げにバターを加えることで、コクとまろやかさが際立つソースに仕上げます。
最高のペアリング:料理を引き立てる飲み物
じっくりと時間をかけて煮込んだ芳醇なビーフシチューには、しっかりとしたコクと果実味を持つフルボディの赤ワインが非常によく合います。特にボルドー産のカベルネ・ソーヴィニヨン主体のワインや、シラー種を用いたワインは、牛肉の旨みや赤ワイン・ポートワインを使った深みのあるソースの味わいを引き立ててくれます。
また、隠し味として使われるマデラ酒の風味とも調和し、料理全体の余韻をより一層華やかに演出してくれます。特別な日のディナーの食卓を彩る最高のマリアージュをお楽しみください。
保存テクニックと温め直し方
完成したビーフシチューは、粗熱を取ってから清潔な密閉保存容器に移し、冷蔵庫で保存してください。保存する際は、空気に触れないように表面にラップをぴったりとはわせるか、密閉性の高い容器を使用することが大切です。冷蔵保存の場合は、数日以内にお召し上がりください。
長期間保存したい場合は、肉とソースを一緒に冷凍用保存袋に入れて冷凍保存することも可能ですが、風味やジャガイモなどの食感を保つためには、マッシュポテトは別で用意して食べる直前に添えるのがおすすめです。
このレシピのまとめと栄養のポイント
大宮勝雄さんのレシピによるビーフシチューは、牛すじ肉と香味野菜を6時間以上煮込んで作るフォンを土台とし、タコ糸で結んだ牛バラ肉をたまねぎの絞り汁と赤ワインで一晩漬け込んでから柔らかく煮込む本格的な一品です。
電子レンジで加熱した薄力粉と強力粉を合わせた香ばしいたまねぎの炒め野菜と合わせ、さらにポートワインや赤ワイン、マデラ酒、バターで仕上げることで、圧倒的なコクと深みを持つ極上のドミグラスソースが完成します。
手間ひまをかけたプロの技が光る贅沢な味わいは、特別な日の食卓を感動で満たしてくれる最高のレシピです。
