今回ご紹介するのは、人気料理研究家の藤井恵さんによる「どっさりトマトとなすのそぼろ煮」のレシピです。夏野菜の代表格であるトマトとなすをたっぷりと使った、彩り鮮やかで栄養満点の一品です。
トマトの爽やかな酸味となすのトロッとした食感、そして鶏ひき肉のうまみが絶妙に絡み合い、ご飯がどんどん進む味わいに仕上がります。だし汁を使わずに、ひき肉と酒を炒りつけることで素材のうまみを最大限に引き出すのが、このレシピの大きな魅力です。
また、トマトは煮込みすぎず、フレッシュな食感を残すことで、さっぱりとしながらも奥深い味わいが楽しめます。しょうがの風味が効いた甘辛い味付けは、食欲が落ちがちな季節にもぴったりです。フライパン一つで手軽に作れるのも嬉しいポイント。
毎日の献立の主菜としてはもちろん、冷やして食べても美味しいので、作り置きおかずとしても大活躍間違いなしの、藤井恵さん直伝の絶品レシピです。
【藤井恵さんのレシピ】どっさりトマトとなすのそぼろ煮の作り方
Course: 主菜Cuisine: 和食2
servings10
minutes15
minutes250
kcal25
minutes今回ご紹介するのは、人気料理研究家の藤井恵さんによる「どっさりトマトとなすのそぼろ煮」のレシピです。夏野菜の代表格であるトマトとなすをたっぷりと使った、彩り鮮やかで栄養満点の一品です。
材料
トマト 4コ(600g)
なす 2コ(150g)
【A】
鶏ひき肉 150g(豚ひき肉でもよい。)
酒 大さじ2
しょうが(すりおろす) 1かけ分
【B】
しょうゆ 大さじ1+1/2
みりん 大さじ1+1/2
酢 小さじ1
砂糖 小さじ1
【水溶きかたくり粉】
かたくり粉 大さじ1
水 大さじ2
作り方
- トマトは6等分のくし形に切る。なすはヘタを除いて縦半分に切り、皮側に斜めに5mm幅の切り込みを入れながら、長さを2~3等分に切る。フライパンに【A】を入れ、菜箸で混ぜ合わせて中火にかけ、混ぜながら炒める。肉が白っぽくなったら水カップ1を加える。
- ポイント
- だしを使わない分、ひき肉は酒でいりつけてうまみを引き出す。
- 煮立ったらアクを除き、なす、【B】を加える。落としぶたをし、中火でなすが柔らかくなるまで7~8分間煮る。
- ポイント
- なすは浮いて火が通りにくいため、落としぶたをするとよい。
- トマトを加えて混ぜ、煮立ったら混ぜ合わせた【水溶きかたくり粉】を加える。さらに混ぜ、トマトが温まり、とろみがついたら器に盛る。
- ポイント
- トマトは火を通しすぎず、フレッシュな食感を生かして。
メモ
- 藤井恵さんのレシピ (どっさりトマトとなすのそぼろ煮)
どっさりトマトとなすのそぼろ煮を美味しく作る3つの極意
だし汁不要!酒でひき肉のうまみを最大限に引き出す
このレシピの最初のポイントは、だし汁を使わないことです。フライパンに鶏ひき肉、酒、すりおろしたしょうがを入れ、中火で混ぜながら炒りつけることで、ひき肉の臭みを消しながらうまみをギュッと凝縮させます。酒のアルコール分が飛ぶ過程で肉のうまみが引き出され、これが煮汁の美味しいベースとなります。
肉が白っぽくなるまでしっかりと炒めることで、後から加える水と調味料が肉のうまみと一体化し、だし汁を使わずともコク深い味わいのそぼろ煮に仕上がります。
なすは「落としぶた」で芯までトロトロに煮込む
なすを煮る際の重要なポイントは、必ず「落としぶた」をすることです。なすはスポンジ状の構造をしているため、そのまま煮ると煮汁に浮いてしまい、火の通りにムラができてしまいます。中火で7〜8分間煮る間、落としぶたをすることで、少ない煮汁でもなす全体に均等に熱と味が染み渡ります。
また、なすの皮側に5mm幅の切り込みを入れているため、味の染み込みがさらに良くなり、口に入れた瞬間にトロッととろけるような絶妙な柔らかさに仕上がります。
トマトは火を通しすぎず、フレッシュな食感を生かす
最後の仕上げに加えるトマトの扱い方が、この料理の完成度を左右します。トマトは最初から煮込むのではなく、なすが柔らかくなった後に加えるのがポイントです。トマトを加えて煮立ったら、すぐに水溶きかたくり粉でとろみをつけます。
トマトが温まり、少し柔らかくなる程度の絶妙なタイミングで火から下ろすことで、トマト本来の爽やかな酸味とフレッシュな食感が保たれます。とろりとしたそぼろあんが絡んだジューシーなトマトは、なすのコクと見事なコントラストを生み出します。
最高のペアリング:料理を引き立てる飲み物
藤井恵さんの「どっさりトマトとなすのそぼろ煮」は、和風の甘辛い味付けの中にトマトの爽やかな酸味がアクセントとなっているため、合わせるお酒も少し工夫するとより一層美味しく楽しめます。ワインを合わせるなら、軽快でフルーティーな赤ワインや、程よいコクのあるロゼワインがおすすめです。
例えば、フランス産のピノ・ノワールや、イタリアのサンジョヴェーゼは、鶏ひき肉のうまみや醤油ベースの味付けに寄り添い、トマトの酸味とも美しく調和します。また、少し冷やした辛口のロゼワインは、なすのトロッとした食感やしょうがの風味をすっきりと洗い流し、次の一口を誘います。
日本酒を合わせる場合は、米のうまみが感じられる純米酒を軽く冷やしていただくのがぴったりです。夏野菜の瑞々しさと和の調味料のバランスを崩さず、食事全体をまろやかに包み込んでくれます。
保存テクニックと温め直し方
粗熱をしっかりと取ってから、清潔な密閉容器に入れて冷蔵庫で保存してください。冷蔵保存の目安は約2〜3日です。時間が経つとトマトの水分が出て味が薄まることがあるため、早めにお召し上がりいただくことをおすすめします。温め直す際は、電子レンジや小鍋で優しく加熱してください。
また、冷たいままでも味が染みてさっぱりと美味しくいただけるので、夏場は冷製おかずとしてもお楽しみいただけます。
このレシピのまとめと栄養のポイント
藤井恵さんの「どっさりトマトとなすのそぼろ煮」は、身近な夏野菜であるトマトとなすをたっぷり使い、フライパン一つで作れる手軽さと奥深い味わいを両立させた素晴らしいレシピです。だし汁を使わず、ひき肉を酒でしっかりと炒りつけることでうまみを引き出すというテクニックは、毎日の料理にすぐに応用できる知恵です。
なすを落としぶたでトロトロに煮込み、最後にトマトを加えてフレッシュな食感を残すという絶妙な火入れのバランスが、この一皿を格別なものにしています。とろみのついたそぼろあんが野菜にしっかりと絡み、ご飯のおかずとしてはもちろん、お酒のお供にも最適です。
季節の野菜を美味しくたっぷり食べられる、大満足のレシピをぜひご家庭で実践してみてください。
