料理研究家・藤井恵さんの絶品「すいとんスープ」のレシピをご紹介します。素朴でどこか懐かしいすいとんスープは、寒い季節はもちろん、心と体をホッと休めたい時にぴったりの一品です。このレシピの最大の魅力は、なんといっても煮干しと昆布から丁寧に取るお出汁の旨味です。
最初に煮干しをからいりして香りを引き出してから、ぬるま湯と昆布を加えてじっくりと煮出すことで、えぐみのない上品で風味豊かなスープベースが完成します。さらに、手作りのすいとんは小麦粉に熱湯とサラダ油を加えてこねるのがポイント。これにより、もちもちとした食感となめらかな口当たりのすいとんに仕上がります。
具材には旨味の詰まったしめじと、磯の香りが嬉しいわかめを使用し、最後はふんわりとした溶き卵で優しくとじます。仕上げに粗びきの黒こしょうをふって味を引き締めることで、大人も子供も最後まで美味しく飲み干せる一杯になります。
家庭にある基本的な材料で本格的な味わいが楽しめる、藤井恵さんならではの素晴らしいレシピです。毎日の食卓の汁物としてはもちろん、少し小腹が空いた時の軽食や、夜食としても大活躍間違いなしです。ぜひご家庭で、この本格的で心温まるすいとんスープを作ってみてください。
【藤井恵さんのレシピ】すいとんスープの作り方
Course: 汁物Cuisine: 和食4
servings15
minutes15
minutes106
kcal30
minutes料理研究家・藤井恵さんの絶品「すいとんスープ」のレシピをご紹介します。素朴でどこか懐かしいすいとんスープは、寒い季節はもちろん、心と体をホッと休めたい時にぴったりの一品です。このレシピの最大の魅力は、なんといっても煮干しと昆布から丁寧に取るお出汁の旨味です。
材料
煮干し(小さいもの) 40g
昆布 5cm
しめじ 1パック
カットわかめ(乾) 4g
卵 1コ
塩 小さじ1/2~2/3
黒こしょう(粗びき) 適量
ぬるま湯 カップ5
【すいとん】
小麦粉 カップ1/2
塩 小さじ1/5
サラダ油 小さじ1
熱湯 大さじ2~2+1/2
作り方
- 鍋に煮干しを入れてからいりし、香りがたったらぬるま湯カップ5、二つに折った昆布を加える。煮立ったら中火で5~6分間煮出す。
- ボウルに小麦粉カップ1/2と塩小さじ1/5を入れて中央をくぼませ、サラダ油小さじ1、熱湯大さじ2~2+1/2を加えて箸で混ぜる。ざっとひと塊になったら手でこね、まとまったらぬれ布巾をかけてねかせる。しめじは根元を落としてほぐす。わかめは水で戻し、水けをきる。
- 1 の煮干しと昆布を網じゃくしで除き、しめじ、わかめを加える。 2 の生地を手で薄くのばしながらちぎり入れ、浮いてきてから1~2分間煮る。卵を溶いて回し入れ、塩小さじ1/2~2/3で味を調える。器に盛り、黒こしょうをふる。
メモ
- 藤井恵さんのレシピ (すいとんスープ)
すいとんスープを美味しく作る3つの極意
煮干しのからいりで香りを引き出し、上品な出汁を取る
美味しいすいとんスープの土台となるのは、風味豊かなお出汁です。このレシピでは、いきなり煮干しを水から煮出すのではなく、最初に鍋でからいりするというひと手間が非常に重要です。煮干しをからいりすることで、魚特有の生臭さが飛び、香ばしい良い香りがしっかりと引き立ちます。
香りがたったところにぬるま湯カップ5と二つに折った昆布を加えることで、雑味のない澄んだ旨味が抽出されます。中火で5〜6分間煮出すという丁寧な出汁取りのプロセスを経ることで、シンプルな塩の味付けでも、奥深くコクのあるスープベースを作り上げることができるのです。
熱湯とサラダ油でもちもち・なめらかなすいとん生地に
手作りのすいとんを美味しく仕上げるための極意は、生地の配合と作り方にあります。ボウルに入れた小麦粉カップ1/2と塩小さじ1/5に、水ではなく熱湯大さじ2〜2+1/2を加えるのが最大のポイントです。熱湯を使うことで小麦粉のでんぷんが糊化し、よりもっちりとした食感が生まれます。
さらに、サラダ油小さじ1を加えることで、生地が滑らかになり、口当たりの良いつるりとしたすいとんになります。箸でざっと混ぜ合わせた後、手でひとまとめになるまでこね、最後にぬれ布巾をかけてねかせることで、生地の水分が全体に均等に行き渡り、伸びが良く扱いやすい状態に仕上がります。
生地を薄くちぎり入れ、溶き卵で優しくとじる仕上げ
すいとんをスープに加える際は、ねかせた生地を手で薄くのばしながらちぎり入れるのがポイントです。薄く不揃いな形にすることで、スープの旨味がしっかりとすいとんに絡みやすくなり、火の通りも早くなります。鍋に入れて浮いてきてから1〜2分間煮ることで、芯まで火が通り、特有のもちもち食感が完成します。
仕上げに溶き卵1個分を回し入れますが、スープの温度がしっかり上がっているところに加えることで、ふんわりとした美しい卵とじになります。最後に塩小さじ1/2〜2/3で味を調え、器に盛ってから粗びきの黒こしょうを振ることで、全体の味が引き締まり、風味の輪郭がはっきりとします。
最高のペアリング:料理を引き立てる飲み物
藤井恵さんの「すいとんスープ」は、煮干しと昆布の深い和風出汁がベースとなっており、合わせるお酒やおかずの選択肢も広がります。ホッと温まる優しい味わいの和風スープですので、日本酒と合わせるのが特におすすめです。
すっきりとキレのある純米酒や、少し温めた燗酒は、煮干しの香ばしい風味と見事に調和し、食卓に豊かな時間をもたらしてくれます。また、ワインを合わせる場合は、果実味が強すぎずミネラル感のある辛口の白ワインが適しています。
例えば、シャブリやミュスカデなどのすっきりとしたフランス産の白ワインは、魚介系のお出汁と相性が良く、スープの旨味を邪魔せずに楽しむことができます。
献立としては、おにぎりや炊き込みご飯などの和食メニューとはもちろんベストマッチですが、黒こしょうが効いているため、鶏の唐揚げや豚肉の生姜焼きといったしっかりとした味付けのメインディッシュの傍らに添える汁物としても優秀です。
保存テクニックと温め直し方
すいとんスープが余ってしまった場合の保存方法ですが、すいとん(小麦粉の生地)がスープに入ったままだと水分を吸ってしまい、食感が損なわれたり、スープがドロドロになったりしやすいため注意が必要です。
もし翌日以降も美味しく食べたい場合は、スープとすいとんを別々に分けて保存するか、食べる直前に新しいすいとんを作って加えるのが理想的です。スープ本体を保存する場合は、粗熱をしっかりと取ってから清潔な保存容器に入れ、冷蔵庫で保管してください。2日以内には食べ切ることをおすすめします。
再加熱する際は、鍋に移してしっかりと沸騰させてからお召し上がりください。
このレシピのまとめと栄養のポイント
今回は、料理研究家の藤井恵さんによる「すいとんスープ」のレシピをご紹介しました。一見難しそうに感じる手作りのすいとんですが、小麦粉に熱湯と少量のサラダ油を加えてこねるというコツを押さえるだけで、誰でも簡単にもちもちでなめらかな本格すいとんを作ることができます。
また、スープの味の決め手となる煮干し出汁も、からいりしてから煮出すというひと手間で、驚くほど上品で風味豊かな味わいに仕上がります。しめじの旨味、わかめの磯の香り、ふんわりとした卵が三位一体となり、黒こしょうのピリッとしたアクセントが全体の味を美しくまとめ上げています。
休日のブランチや、体を温めたい日の夕食、少し小腹が空いた時のお夜食まで、さまざまなシーンで心と体を満たしてくれる最高の一杯です。ぜひ、この藤井恵さんのレシピで、手作りの温もりを感じる絶品すいとんスープを味わってみてください。
