飛田和緒さんのレシピ「新たまねぎの春おでん」をご紹介します。春の訪れを感じさせる、みずみずしくて甘い新たまねぎを主役にした、心温まる一品です。このおでんの最大の特徴は、一般的な昆布やかつお節の出汁ではなく、あさりの旨味を余すところなく引き出した特製のスープを使用する点にあります。
たっぷりの水から煮出したあさり出汁は、海のミネラルと深いコクがあり、新たまねぎの自然な甘さを極限まで引き立ててくれます。あさりの身自体は具材としてではなく、スープの出汁としてのみ贅沢に使い、たまねぎにしっかりと吸わせるのが美味しさの秘訣です。
ほろほろに柔らかく煮えた新たまねぎは、お箸で簡単に切れるほどの柔らかさで、口いっぱいに春の香りが広がります。こんにゃくや練り物、ゆで卵といった定番のおでん種も、この上品なあさり出汁をしっかりと吸い込み、普段とは一味違う贅沢な味わいに仕上がります。
粒マスタードやおかかじょうゆを添えて、味の変化を楽しむのもおすすめです。ぜひご家庭で、春ならではの特別なおでんを心ゆくまで味わってみてください。
【飛田和緒さんのレシピ】新たまねぎの春おでんの作り方
Course: 主菜Cuisine: 和食4
servings15
minutes45
minutes210
kcal60
minutes飛田和緒さんのレシピ「新たまねぎの春おでん」をご紹介します。春の訪れを感じさせる、みずみずしくて甘い新たまねぎを主役にした、心温まる一品です。このおでんの最大の特徴は、一般的な昆布やかつお節の出汁ではなく、あさりの旨味を余すところなく引き出した特製のスープを使用する点にあります。
材料
新たまねぎ 4コ(800g)
あさり 400g
こんにゃく 1枚
練り物(好みのもの) 4コ
ゆで卵 4コ
粒マスタード 適宜
塩
【おかかじょうゆ】
削り節 適宜
しょうゆ 適宜
作り方
- あさりはよく洗って3%程度の塩水に入れ、冷蔵庫に一晩おいて砂抜きする。殻をこすり合わせるようにしてよく洗う。
- 鍋に 1 と水2リットルを入れて中火にかけ、煮立ってきたら弱火にする。殻が開いたら火を止めて、厚手の紙タオルを敷いたざるでこす。
- ポイント
- あさりのスープだけを使う。身はつくだ煮などにするとよい。
- たまねぎは皮をむき、根を切り落とす。こんにゃくはゆでてアクを抜いて4等分に切り、表面に細かく格子状の切り込みを入れる。
- ポイント
- たまねぎは煮ているときにばらけないよう、根だけを切る。
- 大きめの鍋にたまねぎと 2 のあさりスープ1リットルを入れ、ふたをして中火にかける。フツフツとしてきたら弱めの中火にし、竹串がスッと通るまで20~30分間煮る。
- こんにゃくと練り物、ゆで卵、塩小さじ1を加え、さらに10分間煮る。途中、汁が少なくなったら 2 のあさりスープ適宜を足す。好みで粒マスタードや【おかかじょうゆ】をつけて食べる。
メモ
- 飛田和緒さんのレシピ (新たまねぎの春おでん)
新たまねぎの春おでんを美味しく作る3つの極意
あさりの旨味を凝縮したスープの抽出
このレシピの味の決め手となるのは、あさりから取る濃厚なスープです。あさりは一晩かけてしっかりと砂抜きをし、殻をこすり合わせるように洗って汚れを落とすことが重要です。水2リットルと共に中火にかけ、煮立ったら弱火にしてゆっくりと旨味を抽出します。
殻が開いたらすぐに火を止め、厚手の紙タオルを敷いたざるでこすことで、雑味や砂のない澄んだスープに仕上がります。このスープを1リットル贅沢に使い、たまねぎに吸わせるのが最大のポイントです。
新たまねぎが煮崩れない下ごしらえの工夫
主役である新たまねぎは、じっくりと煮込んでも形が崩れないようにする工夫が必要です。皮をむく際には、根元を完全に切り落とすのではなく、根の硬い部分だけを薄く切り落とすようにします。根元を残しておくことで、20〜30分という長時間の煮込みでもバラバラにならず、丸ごとの美しい形を保つことができます。
竹串がスッと通るまで煮込んだ新たまねぎは、形を保ちながらも中はとろけるような柔らかさに仕上がります。
こんにゃくの味染みを良くする格子状の切り込み
こんにゃくはおでんの定番具材ですが、あさりの上品なスープをしっかりと染み込ませるために、ひと手間を加えることが大切です。ゆでてアクを抜いた後、表面に細かく格子状の切り込みを入れます。この細かい切り込みがあることで、スープと接する表面積が増え、短時間の煮込みでも中まで味がしっかりと入り込みます。
仕上げの10分間煮込む際に、練り物やゆで卵と一緒にこのこんにゃくを加えることで、食感と味わいのバランスが絶妙に整います。
最高のペアリング:料理を引き立てる飲み物
春の香り豊かなあさり出汁と新たまねぎの甘みが特徴の「新たまねぎの春おでん」には、ミネラル感と爽やかな酸味を持つ白ワインが非常によく合います。特におすすめなのが、フランス・ロワール地方のミュスカデ・セーヴル・エ・メーヌです。
このワインはシュール・リー製法による旨味があり、あさりの海のミネラル感と見事に調和します。また、日本の甲州ワインも素晴らしい相性を見せます。甲州特有の柑橘系の香りとすっきりとした酸、そしてほのかな苦味が、新たまねぎの甘さとおでんの上品な出汁の味わいを優しく包み込んでくれます。
少し冷やした辛口の日本酒(純米吟醸など)を合わせるのも定番ですが、ワインを合わせることで、おでんという和食がよりモダンで洗練された食卓へと変化します。お好みで添える粒マスタードの酸味とも白ワインはよくマッチし、食事全体のまとまりを生み出します。
保存テクニックと温め直し方
出来上がった「新たまねぎの春おでん」が残ってしまった場合は、鍋ごと保存するのではなく、清潔な密閉容器に移し替えて冷蔵庫で保存してください。新たまねぎが非常に柔らかくなっているため、移し替える際はお玉などで優しくすくって崩れないように注意が必要です。
冷蔵庫で2〜3日程度保存が可能ですが、翌日は具材にさらに味が染み込んで違った美味しさを楽しめます。温め直す際は、電子レンジではなく鍋に移し、弱火でじっくりと温めることで、あさりの出汁の風味を損なわずに美味しくいただけます。
このレシピのまとめと栄養のポイント
飛田和緒さんのレシピ「新たまねぎの春おでん」をご紹介しました。このレシピは、春にしか味わえないみずみずしい新たまねぎの魅力を最大限に引き出す、素晴らしいおでんです。
一般的なおでんとは異なり、あさりから丁寧にとった出汁だけを使用し、新たまねぎを丸ごとじっくりと煮込むという贅沢な工程が、特別感のある味わいを生み出します。根元を残して煮崩れを防いだ新たまねぎ、細かく切り込みを入れて味を染み込ませたこんにゃくなど、細部にまで美味しく仕上げるための知恵が詰まっています。
粒マスタードやおかかじょうゆといった薬味で味にアクセントを加えることで、最後まで飽きることなく楽しむことができます。心温まるあさり出汁と、とろけるような新たまねぎの甘みを、ぜひご家庭の食卓でじっくりとご堪能ください。春の定番メニューになること間違いなしの一品です。
