今回は、人気料理家・ワタナベマキさんのレシピ「豚こまと青じその春巻」をご紹介します。春巻といえば、具材を細かく刻んで炒め、とろみをつけてから冷まして巻くという、少々手間のかかる工程が一般的なイメージかもしれません。
しかし、今回ご紹介するワタナベマキさんのレシピは、そんな面倒な工程を一切省いた、非常にシンプルで画期的な作り方となっています。生の豚こま切れ肉に下味をつけ、たっぷりの青じそと一緒にそのまま皮で巻いて揚げるだけなので、忙しい日のメインディッシュやお弁当のおかずにもぴったりです。
青じその爽やかな香りと豚肉の旨味が口いっぱいに広がり、一度食べたらやみつきになること間違いありません。味付けのアクセントとして五香粉(ウーシャンフェン)を添えることで、本格的な中華の風味が加わり、食卓がより一層華やかになります。
ご家庭で手軽にプロの味を楽しめるこの絶品春巻、ぜひ今夜の献立に取り入れてみてはいかがでしょうか。
【ワタナベマキさんのレシピ】豚こまと青じその春巻の作り方
Course: 主菜Cuisine: 中華2
servings10
minutes10
minutes350
kcal20
minutes今回は、人気料理家・ワタナベマキさんのレシピ「豚こまと青じその春巻」をご紹介します。春巻といえば、具材を細かく刻んで炒め、とろみをつけてから冷まして巻くという、少々手間のかかる工程が一般的なイメージかもしれません。
材料
春巻の皮 5枚
豚こま切れ肉 150g
青じそ 25枚
五香粉(ウーシャンフェン) 適宜(八角や花椒(ホワジャオ)などを合わせた、中国のミックススパイス。なければ粉ざんしょうやカレー粉などでも。)
小麦粉
揚げ油
塩
【A】
しょうが(すりおろす) 1かけ分
塩 小さじ1/3
作り方
- 豚肉は紙タオルで水けを押さえて一口大に切り、ボウルに入れて【A】をもみ込む。
- 小麦粉小さじ1を同量の水で溶く。
- 春巻の皮1枚に青じそ5枚、 1 の1/5量をのせる。手前側から巻いて左右の皮を折りたたみ、向こう側の端に 2 をつけてとめ、少し平らに形を整える。残りも同様に巻く。
- ポイント
- 春巻の皮1枚につき、具の青じそはたっぷり5枚!その上にしょうがと塩で下味をつけた豚肉をのせる。 巻き方は棒状にせず、少し平らな形にしておくと火が通りやすい。
- 深めのフライパンに2cm深さまで揚げ油を入れ、 3 を入れてから中火にかける。180℃になるまで熱し、下側の皮が固くなってきたら、上下を返しながらきつね色になるまで3分間ほど揚げる。
- 中まで火が通ったら油をきって器に盛る。好みで、五香粉に同量の塩を混ぜて添える。
メモ
- ワタナベマキさんのレシピ (豚こまと青じその春巻)
豚こまと青じその春巻を美味しく作る3つの極意
具材は生から!少し平らに巻いて火通りを均一に
このレシピの最大のポイントは、具材を事前に炒めず、生のまま春巻の皮で巻くことです。ここで重要になるのが「巻き方」です。一般的な春巻のようにふっくらとした円柱状(棒状)に巻くのではなく、少し平らに形を整えることが極意です。
平たくすることで油に接する面積が広がり、中に入れた生の豚こま切れ肉までしっかりと、かつスピーディーに熱を伝えることができます。また、豚肉は水気をペーパータオルでしっかり押さえておくことで、揚げている最中の油はねを防ぎ、サクッとした仕上がりになります。
手軽さと美味しさを両立させる、ワタナベマキさんならではの素晴らしいアイデアが詰まった工程です。
青じそは贅沢に5枚!爽やかな香りの層を作る
春巻1本に対して、なんと青じそをたっぷりと5枚も使用します。これは決して多すぎることはなく、豚肉の濃厚な旨味と脂の甘みを引き立てるために計算された絶妙な分量です。
たっぷりの青じそが豚肉を包み込むように重なることで、揚げた後でも青じその爽快な香りが飛ばず、一口かじった瞬間に口の中で爽やかな風味が弾けます。豚肉の下味にはすりおろしたしょうがと塩を揉み込んでおり、青じそとの相性は抜群です。
重くなりがちな揚げ物ですが、このたっぷりの青じそとしょうがの風味のおかげで、最後までさっぱりと、いくらでも食べられてしまう軽やかな後味を実現しています。
冷たい油からスタート!じわじわ揚げてパリッと仕上げる
揚げ物の常識を覆すような工程ですが、春巻をフライパンに入れた後、中火にかけて油の温度を180℃まで上げていく手法をとっています。深めのフライパンに2cmほどの少ない揚げ油を入れ、まだ温度が上がりきらないうちに春巻を投入します。
徐々に油の温度を上げていくことで、春巻の皮の中にある水分がゆっくりと抜け、最終的に非常にパリッとしたクリスピーな食感に仕上がります。下側の皮が固くなってきたら上下を返し、全体がきつね色になるまで約3分間揚げます。
この絶妙な火加減と揚げ時間が、外はサクサク、中はジューシーな最高の状態を作り出す秘訣です。
最高のペアリング:料理を引き立てる飲み物
豚こまと青じその春巻には、豚肉の旨味をスッキリと流してくれつつ、青じその爽やかな香りに寄り添うような飲み物がぴったりです。ワインを合わせるなら、ソーヴィニヨン・ブラン種の白ワインが非常におすすめです。
例えば、ニュージーランド産のマールボロ地区のソーヴィニヨン・ブランは、柑橘系やハーブの青々しいニュアンスを持っており、青じその風味と見事に同調します。
また、添えられた五香粉(ウーシャンフェン)のオリエンタルなスパイス感を楽しむなら、ほんのりと果実味の甘さがあるロゼワインや、オレンジワインなども面白いペアリングになります。
ビールがお好きな方は、香りが華やかなペールエールや、キリッと冷えたピルスナー系のビールを合わせることで、揚げ物の油分を心地よくリセットし、次の一口をさらに美味しく感じさせてくれます。ぜひお好みのドリンクと一緒にお楽しみください。
保存テクニックと温め直し方
揚げたてのサクサクとした食感が一番の魅力ですので、基本的にはその日のうちにお召し上がりいただくことをおすすめします。もし余ってしまった場合は、しっかりと粗熱を取り、密閉容器に入れて冷蔵庫で保存してください。翌日温め直す際は、電子レンジではなく、オーブントースターを使用するのがポイントです。
アルミホイルを軽くかぶせて数分加熱し、最後にホイルを外して表面をカリッとさせることで、揚げたてに近い食感が復活します。生の豚肉を使用しているため、巻いた状態での長期保存(冷凍など)は避け、早めに揚げるようにしてください。
このレシピのまとめと栄養のポイント
ワタナベマキさんの「豚こまと青じその春巻」は、手作りの春巻は手間がかかるというイメージを覆す、非常にシンプルかつ合理的なレシピです。事前に具材を炒めてとろみをつける必要がなく、生の豚肉とたっぷりの青じそを巻いて揚げるだけという手軽さが最大の魅力です。
少し平らに巻くことで火の通りを良くし、少ない油でじわじわと揚げることで皮はパリッと、中はジューシーに仕上がります。1本に5枚も使用する青じそと、しょうがの風味が効いた豚肉の相性は抜群で、さっぱりと食べられるのも嬉しいポイントです。
お好みで五香粉と塩を混ぜて添えれば、手軽に本格的なエスニックの香りも楽しめます。忙しい日の夕食のメインディッシュとしてはもちろん、冷めても美味しいのでお弁当のおかずやお酒のおつまみとしても大活躍してくれる、頼れる一品です。
