料理研究家である杵島直美さんのレシピをご紹介します。今回は、具だくさんの牛しぐれ煮の作り方です。牛肉の旨みとたっぷりの野菜、そしてしらたきが絶妙に絡み合う、ご飯のおかずにぴったりの一品です。
一般的にしぐれ煮といえば牛肉と生姜を甘辛く煮上げるものが思い浮かべられますが、このレシピではごぼうや人参、しらたきといった食感のよい具材をふんだんに加えることで、食べ応えがアップし、栄養バランスも優れたおかずに仕上がっています。
調理のプロセスにおいても、牛肉を冷たい煮汁から入れて優しく火を通すことで固くなりにくくジューシーな食感を保つ工夫が施されています。また、ごぼうや人参をピーラーでささがきにすることで火通りが早くなり、味がしっかりと染み込みやすくなるのも大きな特徴です。
手間を惜しまず丁寧に下ごしらえを重ねることで、素材本来の持ち味が最大限に引き出された奥深い味わいを楽しむことができます。普段の食卓はもちろんのこと、お弁当のおかずや常備菜としても大活躍間違いなしの万能な一品です。
ぜひご自宅のキッチンで杵島直美さんの卓越したレシピを再現し、心も体も温まる美味しいひとときをお楽しみください。
【杵島直美さんのレシピ】具だくさんの牛しぐれ煮の作り方
Course: 主菜Cuisine: 和食2
servings15
minutes12
minutes285
kcal27
minutes料理研究家である杵島直美さんのレシピをご紹介します。今回は、具だくさんの牛しぐれ煮の作り方です。牛肉の旨みとたっぷりの野菜、そしてしらたきが絶妙に絡み合う、ご飯のおかずにぴったりの一品です。
材料
牛切り落とし肉 150g
ごぼう(細めのもの) 20cm(100g)
にんじん 1/4本(50g)(縦に四つ割りにしたもの。)
しょうが 1かけ
しらたき 100g
【A】
しょうゆ 大さじ2+1/2
砂糖 大さじ1
酒 大さじ1
水 カップ1/2
【B】
しょうゆ 大さじ1
みりん 大さじ1
だし カップ1/2
作り方
- ごぼうはピーラーで薄く皮をむき、そのままピーラーで斜めにそぐようにして大きめのささがきにし、水に放す。水けをきり、熱湯で1分間ほどゆでて湯をきる。
- にんじんはごぼうと同様に、ピーラーでささがきにする。しょうがはせん切りにして水に放し、水けをきる。
- しらたきは食べやすく切り、水からゆでる。沸騰してから2~3分間ゆでて、湯をきる。
- 鍋に【A】としょうがを入れて牛肉を加え、よくほぐしてから中火にかける。煮立ったらアクを取り、3~4分間煮たら、別の鍋に重ねたざるに上げて煮汁を移す。
- ポイント
- 冷たい煮汁に牛肉を入れ、ほぐしてから火にかけると堅くなりにくく、煮汁にも肉のうまみが移る。
- 4 の煮汁に【B】とごぼう、にんじん、しらたきを加え、ふたをして6~7分間煮る。ふたを取って牛肉としょうがを戻し入れ、大きく混ぜ、ひと煮立ちさせる。
メモ
- 杵島直美さんのレシピ (具だくさんの牛しぐれ煮)
具だくさんの牛しぐれ煮を美味しく作る3つの極意
牛肉は冷たい煮汁から入れて柔らかく仕上げる
このレシピの大きなポイントの一つは、鍋に【A】の煮汁としょうがを入れてから牛肉を加え、よくほぐしてから中火にかけるという手順にあります。熱々の煮汁にいきなり肉を入れると急激な温度変化によってタンパク質が収縮し、肉が固くなってパサついてしまいます。
冷たい状態の煮汁から優しく加熱していくことで、肉が固くなりにくく、驚くほどしっとりとした柔らかい食感を保つことができます。さらに、煮汁に肉の旨みがしっかりと溶け出すため、後から加える野菜やしらたきにも極上の出汁が行き渡り、全体の味わいがぐっと深まります。
沸騰したらアクを丁寧に取って3から4分間煮たら、別の鍋に重ねたざるに上げて煮汁を移すという丁寧な作業が、雑味のない上品な仕上がりを生み出す秘訣となります。
ピーラーを活用したささがきで味の染み込みを良くする
ごぼうとにんじんを包丁ではなくピーラーを使ってささがきにするのも、このレシピの大切な工夫です。ごぼうはピーラーで薄く皮をむき、そのままピーラーで斜めにそぐようにして大きめのささがきにして水に放し、水けをきってから熱湯で1分間ほどゆでて湯をきります。にんじんも同様にピーラーでささがきに仕上げます。
ピーラーを使用することで、包丁では均一に薄く切るのが難しいささがきが簡単かつスピーディーに作れるだけでなく、野菜の表面積が広がって火通りが格段に良くなります。
さらに、煮汁がしっかりと染み込みやすくなるため、短時間の煮込みでも味がしっかりとなじみ、野菜の食感を程よく残した絶妙な口当たりを楽しむことができます。下茹でを行うことでごぼうのえぐみやアクが適度に抜け、上品で食べやすい味わいに仕上がります。
具材ごとに煮る工程を分けて旨みと食感を完璧に調和させる
この作り方のもう一つの優れた点は、牛肉を煮た煮汁を取り分けた後、その旨みが詰まった煮汁に【B】と下処理したごぼう、にんじん、しらたきを加えてまず6から7分間しっかりと煮ることです。
しらたきはあらかじめ食べやすく切って水からゆで、沸騰してから2から3分間ゆでて湯をきっておくことで、独特の臭みが抜け、味が染み込みやすい状態になっています。野菜としらたきが柔らかく煮えたタイミングで、一度取り出しておいた牛肉としょうがを再び鍋に戻し入れ、大きく混ぜ合わせてひと煮立ちさせます。
この段階的な調理手順を踏むことで、牛肉が加熱しすぎて固くなってしまうのを防ぎつつ、すべての具材に完璧に火を通すことができます。最後に大きく混ぜ合わせて全体をしっかりと馴染ませることで、それぞれの素材の食感と旨みが最高潮に達した状態でお召し上がりいただけます。
最高のペアリング:料理を引き立てる飲み物
具だくさんの牛しぐれ煮には、キリッとした冷酒や、果実味が豊かで心地よい酸味を持つミディアムボディの赤ワイン、例えばピノ・ノワールなどが非常によく合います。甘辛い醤油の風味と生姜の爽やかな香りが、すっきりとしたお酒の口当たりと見事に調和します。
保存テクニックと温め直し方
保存する際は、粗熱を取ってから清潔な密閉保存容器に入れて冷蔵庫で保管してください。保存期間の目安は2〜3日程度です。お召し上がりの際は、電子レンジなどでしっかりと温め直してからお召し上がりください。
このレシピのまとめと栄養のポイント
料理研究家である杵島直美さんのレシピによる、具だくさんの牛しぐれ煮の作り方をご紹介しました。牛切り落とし肉に、ピーラーでささがきにしたごぼうとにんじん、下茹で済みのしらたきを合わせ、丁寧にとった煮汁で段階的に煮上げていくのが特徴です。
冷たい煮汁から牛肉を優しく加熱することで驚くほど柔らかく仕上がり、肉の旨みが野菜としらたき全体に行き渡ります。生姜の爽やかな風味がアクセントとなり、ご飯が進む絶品のおかずに仕上がります。
