日本料理のプロフェッショナルである斉藤辰夫さんのレシピ、「いか大根」の作り方をご紹介します。いかの旨味がたっぷりと染み込んだ大根は、和食の定番でありながら、家庭で美味しく作るにはいくつかコツが必要です。
このレシピでは、大根の切り方や煮込み方など、斉藤辰夫さんのレシピならではの細やかな技術が光る一品となっています。するめいかのプリッとした食感と、柔らかく味が染み込んだ大根のコントラストは、日々の食卓を豊かに彩ってくれること間違いありません。
しょうがの香りと、仕上げに添える柚子の皮がアクセントとなり、上品で風味豊かな味わいに仕上がります。ご家庭にある基本的な調味料を使いながらも、まるでお店で味わうかのような本格的な仕上がりになるのが魅力です。
晩ごはんのメインディッシュとしてはもちろん、お酒のお供にもぴったりな、心温まる和食の定番レシピです。ぜひ、この本格的ないか大根をご家庭で再現し、心ゆくまでご堪能ください。
【斉藤辰夫さんのレシピ】いか大根の作り方
Course: 主菜Cuisine: 和食2
servings15
minutes20
minutes260
kcal35
minutes日本料理のプロフェッショナルである斉藤辰夫さんのレシピ、「いか大根」の作り方をご紹介します。いかの旨味がたっぷりと染み込んだ大根は、和食の定番でありながら、家庭で美味しく作るにはいくつかコツが必要です。
材料
大根 1/2本(約400g)
するめいか 1ぱい(なければ、小いか、やりいかでもよい。)
しょうが(大/薄切り) 1かけ(20g)
柚子(ゆず)の皮 適量
一味とうがらし 少々
サラダ油 大さじ1
しょうゆ 大さじ2
うす口しょうゆ 大さじ1
【A】
だし カップ1+1/2
酒 カップ1/4
みりん 大さじ2
砂糖 大さじ1
作り方
- 大根は厚めに縦に皮をむき、四つ割りにして大きめの乱切りにする。
- ポイント
- 皮を縦にむくと、大根の表面に面ができて、味がしみ込みやすくなる。皮はにんじんの皮や油揚げなどといっしょに、きんぴらにしてもよい。 切るときは、包丁を大根にあてる角度は変えずに、大根を手前に90度ずつ回しながら切る。
- するめいかは足をワタごと引き抜き、胴は軟骨を除いて1cm幅の輪切りに、足はワタを落としてブツ切りにする。
- 鍋にサラダ油大さじ1を軽く熱し、しょうが、 1 、 2 を入れて中火で炒め、油が回ったら【A】を加える。
- 3 の煮汁が沸いてきたらアクを取り、しょうゆ大さじ2、うす口しょうゆ大さじ1を加えてオーブン用の紙で紙ぶたをし、弱火で15分間煮る。
- ポイント
- 手軽な紙ぶたを鍋にかかるくらいの大きさに切る。紙ぶたを使うと、大根といかに煮汁の味が均等にしみ込み、また鍋の中で大根がおどらないので煮くずれしにくい。
- 柚子の皮はせん切りにして、軽く油分を取るためにぬるま湯にさらし、水けをきる。
- 器に盛り、柚子の皮をのせ、好みで一味とうがらしをふる。
メモ
- 斉藤辰夫さんのレシピ (いか大根)
いか大根を美味しく作る3つの極意
大根の皮のむき方と切り方の工夫
このレシピの最大のポイントの一つは、大根の切り方にあります。大根は厚めに縦に皮をむくことが推奨されています。縦に皮をむくことで大根の表面に平らな面ができ、そこから煮汁の味がぐっとしみ込みやすくなります。
さらに、大きめの乱切りにする際、包丁をあてる角度を変えずに大根を手前に90度ずつ回しながら切ることで、表面積が大きくなり、短時間の煮込みでも中までしっかりと味が染み渡るようになります。剥いた皮は捨てずに、きんぴらなどに活用できるのも無駄のない素晴らしい工夫です。
紙ぶたを活用して味を均等に染み込ませる
煮込みの工程で欠かせないのが「紙ぶた」の使用です。オーブン用の紙を鍋にかかるくらいの大きさに切り取って手軽に作ることができます。
煮汁が沸いてアクを取った後、しょうゆなどの調味料を加えて弱火で15分間煮る際に紙ぶたを被せることで、少ない煮汁でも鍋の中で対流が起こり、大根といかの全体に均等に味がしみ込みます。また、紙ぶたが食材を優しく押さえる役割を果たすため、鍋の中で大根が踊らず、煮崩れを防ぐ効果もあります。
見た目も美しく仕上げるための重要なステップです。
柚子の皮としょうがによる風味のアクセント
味わいに深みと上品さを加えるのが、薬味の存在です。最初に鍋でサラダ油を熱し、しょうがの薄切りをいかや大根と一緒に中火で炒めることで、油にしょうがの爽やかな香りが移り、いかの生臭さを和らげます。さらに、盛り付けの最後にせん切りにした柚子の皮を添えることで、柑橘系の華やかな香りが口いっぱいに広がります。
柚子の皮は軽くぬるま湯にさらして油分を取るひと手間で、えぐみが抜け、より澄んだ香りを楽しめます。好みで一味とうがらしを振れば、味がピリッと引き締まります。
最高のペアリング:料理を引き立てる飲み物
斉藤辰夫さんのレシピで作る本格的ないか大根には、やはり日本酒を合わせるのが王道です。いかの濃厚な旨味と、だしの効いた甘辛い醤油味が大根の芯まで染み込んでいるため、ふくよかなお米の旨味が感じられる純米酒や、すっきりとキレのある本醸造酒がよく合います。
冷酒でキリッと合わせるのも良いですが、ぬる燗にすることで、いかの風味と柚子の香りがより一層引き立ち、心温まるペアリングを楽しむことができます。また、ワインを合わせる場合は、樽香の少ないスッキリとした辛口の白ワイン、例えば日本の甲州ワインなどがおすすめです。
甲州ワインの持つ柑橘系のニュアンスが、トッピングの柚子の皮と見事に同調し、和の煮物の繊細な味わいを邪魔することなく寄り添ってくれます。一味とうがらしのピリッとした辛味も、白ワインの果実味と良いバランスを保ちます。
保存テクニックと温め直し方
粗熱がしっかりと取れてから、清潔な保存容器に入れて冷蔵庫で保存してください。冷蔵保存の目安は約2〜3日程度です。煮物は冷める過程で具材に味が染み込んでいくため、作ってすぐよりも、翌日の方が大根に煮汁がさらに浸透し、より一層美味しく召し上がることができます。
温め直す際は、鍋に移して弱火でゆっくりと加熱するか、電子レンジを使用する場合は耐熱皿に移してふんわりとラップをし、様子を見ながら温めてください。いかが硬くなりすぎないよう、加熱しすぎには注意が必要です。
このレシピのまとめと栄養のポイント
今回は、斉藤辰夫さんのレシピによる「いか大根」の作り方をご紹介しました。和食の基本をしっかりと押さえつつ、大根の皮を縦にむいて味の染み込みを良くする工夫や、紙ぶたを使って煮崩れを防ぎながら均等に味を含ませる技術など、ご家庭ですぐに実践できるプロの技が詰まった素晴らしいレシピです。
するめいかの旨味が溶け出しただし汁を、大根がたっぷりと吸い込み、一口噛むごとにジュワッと溢れ出す美味しさは格別です。しょうがの風味で炒め合わせることで生臭さを抑え、仕上げの柚子の皮と一味とうがらしが、全体の味を上品に引き締めてくれます。
特別な日の和食の献立や、ほっと一息つきたい日の晩酌のお供として、心も体も温まる一品です。ぜひこのレシピをご家庭の定番メニューに加えてみてください。
