日本の家庭料理に欠かせない定番おかずとして、多くの方から愛され続ける「なすと豚肉のしぎ焼き」。今回は、和食の基本を大切にしながらも、家庭で作りやすいレシピを数多く提案されている、斉藤辰夫さんのレシピをご紹介します。
なすと豚肉という相性抜群の組み合わせに、甘辛いみそ味がしっかりと絡み、ご飯が止まらなくなる一品です。なすは油と相性が良く、しっかりと炒めることでトロトロの食感に仕上がりますが、このレシピでは下処理や炒める順番にちょっとした工夫が凝らされています。
例えば、なすの水気をしっかりと拭き取ることや、調味料を入れる順番を守ることで、仕上がりの味が格段にアップします。また、白ごまの香ばしさが全体の味を引き締め、食欲をそそるアクセントになっています。スーパーで手に入る身近な食材だけで、プロの味を再現できるのがこのレシピの大きな魅力です。
忙しい日の夕食にも、お弁当のおかずにもぴったりの「なすと豚肉のしぎ焼き」。斉藤辰夫さんのレシピで、ぜひご家庭の食卓を豊かに彩ってみてください。
【斉藤辰夫さんのレシピ】なすと豚肉のしぎ焼きの作り方
Course: 主菜Cuisine: 和食2
servings10
minutes10
minutes443
kcal20
minutes日本の家庭料理に欠かせない定番おかずとして、多くの方から愛され続ける「なすと豚肉のしぎ焼き」。今回は、和食の基本を大切にしながらも、家庭で作りやすいレシピを数多く提案されている、斉藤辰夫さんのレシピをご紹介します。
材料
なす 2コ
豚バラ肉(薄切り) 100g
ピーマン 2コ
白ごま 大さじ1
ごま油 大さじ2
砂糖 大さじ2
みそ 大さじ3
しょうゆ 大さじ1
作り方
- なすはヘタを落とし、皮をしま目にむく。大きめの乱切りにして水に2~3分間さらし、水けを紙タオルなどで拭き取る。
- ポイント
- 水けが残っていると油を吸いにくくなるので、紙タオルなどでしっかり拭く。
- 豚肉は3cm幅に切る。ピーマンは縦半分に切り、ヘタと種を取り除き、一口大の乱切りにする。
- 白ごまは軽くフライパンでいり、紙タオルの上で軽く刻む。
- ポイント
- からいりしてから刻む、このひと手間でぐっとごまの香りがたつ。
- フライパンにごま油大さじ2を中火で熱して豚肉を炒める。色が変わったら、なすを加えて炒める。なすに油が回ったら、ピーマンを加えて炒め合わせる。
- 全体に油が回ったら砂糖大さじ2を加え、全体にまぶしつけるように炒め合わせる。
- ポイント
- 先に砂糖だけを全体にまぶし、なすの水分を引き出す。みその辛さによって砂糖の量は調整する。
- みそ大さじ3を加え、弱めの中火でじっくりと炒め、味をからめる。しょうゆ大さじ1と 3 のごまを加えて炒め合わせる。
メモ
- 斉藤辰夫さんのレシピ (なすと豚肉のしぎ焼き)
なすと豚肉のしぎ焼きを美味しく作る3つの極意
水気を徹底して拭き取り、油の吸収を良くする
なすは大きめの乱切りにした後、アクを抜くために水に2〜3分間さらします。ここまでは一般的な手順ですが、このレシピの重要なポイントは、その後の水気を紙タオルなどで「しっかりと拭き取る」ことです。
なすの表面に水気が残っていると、炒める際にごま油をうまく吸い込むことができず、火の通りが悪くなったり、仕上がりが水っぽくなったりしてしまいます。しっかり水気を拭き取ることで、なすのスポンジ状の組織に香ばしいごま油がスッと染み込み、とろけるような食感とコクのある味わいが生まれます。
このひと手間を惜しまないことが、おいしさを大きく左右します。
白ごまは「から煎り」してから「刻む」
レシピのアクセントとなる白ごまですが、ただそのまま加えるのではなく、軽くフライパンでから煎りをしてから、紙タオルの上で軽く刻むという手順を踏みます。白ごまは熱を加えることで中に閉じ込められている香りが立ち上がり、さらに軽く刻むことでその香りが一気に外へと広がります。
すり鉢でするのではなく「刻む」ことで、ごまの粒感や食感を程よく残しつつ、香ばしさを最大限に引き出すことができます。最後に加えた際、甘辛いみそ味の中でこのごまの風味がふわりと香り、料理全体の香りを一段階引き上げてくれる重要な役割を果たしています。
みそより先に「砂糖」をまぶして水分を引き出す
調味料を加える順番も、このレシピならではの大きなポイントです。全体に油が回った段階で、みそやしょうゆを入れる前に、まずは砂糖大さじ2だけを加え、全体にまぶしつけるように炒め合わせます。先に砂糖を絡めることで、なすが持っている余分な水分が引き出され、味が染み込みやすい状態が作られます。
その後でみそ大さじ3を加えることで、みそのコクと風味が水っぽくなることなく、食材にしっかりと絡みつきます。なお、みその塩分や辛さはお使いの種類によって異なるため、この段階で加える砂糖の量は、ご家庭のみその味に合わせて微調整するとより美味しく仕上がります。
最高のペアリング:料理を引き立てる飲み物
斉藤辰夫さんの「なすと豚肉のしぎ焼き」は、ごま油の香ばしさと、甘辛いみその濃厚なコクが特徴的な和食のおかずです。このしっかりとした味わいには、お酒を合わせるなら軽やかな赤ワインや、コクのある白ワインがよく似合います。
例えば、フランス産のピノ・ノワールは、穏やかな渋みと赤い果実の風味がみその発酵した旨味と調和し、豚肉の脂の甘みをすっきりと流してくれます。また、白ワインであれば、少し樽の効いたシャルドネを選ぶと、ごま油やから煎りした白ごまの香ばしさと素晴らしいマリアージュを見せます。
もちろん、日本酒との相性も抜群で、ふくよかな純米酒をぬる燗にして合わせると、しぎ焼きの濃厚なタレと見事に溶け合います。ビールや焼酎のソーダ割りなど、炭酸の効いた冷たい飲み物と合わせて、熱々のなすを頬張るのも至福のひとときです。
保存テクニックと温め直し方
この「なすと豚肉のしぎ焼き」は、作り置きやお弁当のおかずとしても大変優秀です。保存する場合は、粗熱をしっかりと取ってから清潔な保存容器に入れ、冷蔵庫で保管してください。冷蔵保存の目安は約2〜3日です。
時間が経つと、なすから水分が出て味が薄まることがあるため、温め直す際は電子レンジではなく、フライパンで軽く炒め直すと香ばしさが復活して美味しくいただけます。また、みその風味が飛んでしまわないよう、温めすぎには注意しましょう。
冷凍保存は、なすの食感が損なわれて柔らかくなりすぎてしまうため、基本的にはおすすめしません。なるべく冷蔵保存の期間内に食べ切るのが、美味しく楽しむコツです。
このレシピのまとめと栄養のポイント
今回は、斉藤辰夫さんのレシピによる「なすと豚肉のしぎ焼き」をご紹介しました。なす、豚バラ肉、ピーマンという手に入れやすい食材を使いながら、ちょっとした下ごしらえや調味料の順序といった工夫を取り入れることで、驚くほど本格的な味わいに仕上がります。
特になすの水気をしっかり拭き取ること、ごまをから煎りして刻むこと、そして先に砂糖をまぶしてなすの水分を引き出すという3つのポイントは、他の料理にも応用できる素晴らしいテクニックです。甘辛いみそ味がご飯によく合い、子供から大人まで家族みんなが喜ぶこと間違いなしの一品です。
毎日の献立に悩んだ時や、なすを美味しく消費したい時に、ぜひこのレシピを役立ててみてください。和食の基本とおいしさが詰まったこのしぎ焼きで、食卓に笑顔を届けてみてはいかがでしょうか。
