料理家・ワタナベマキさんの魅力がたっぷり詰まった「ゆでなすのひき肉だれ」のレシピをご紹介します。なすと言うと、油をたっぷり吸わせた揚げ浸しや炒め物が定番ですが、このレシピではあえて「ゆでる」という調理法を採用しています。
酢を加えたお湯でさっとゆで上げ、すぐに冷水にとることで、なすが持つ本来の美しい紫色を保ちつつ、驚くほどとろとろで滑らかな食感に仕上がります。油を使わずさっぱりと仕上げたなすに合わせるのは、ねぎとしょうがの香味が食欲をそそる濃厚な豚ひき肉だれです。
ごま油で中火でじっくり炒めたひき肉に、甘辛い醤油ベースの調味料をしっかりと煮絡めることで、淡白ななすにぴったりの力強い味わいが生まれます。さらに、仕上げに加える粉ざんしょうのピリッとした爽やかな痺れと、みつばの清涼感が、料理全体を一段と上品な一皿へと格上げしてくれます。
さっぱりしているのにボリューム満点で、素材の持ち味を最大限に生かすワタナベマキさんの素晴らしいレシピを、ぜひご自宅の食卓で再現してみてください。
【ワタナベマキさんのレシピ】ゆでなすのひき肉だれの作り方
Course: 主菜Cuisine: 和食2
servings10
minutes15
minutes320
kcal25
minutes料理家・ワタナベマキさんの魅力がたっぷり詰まった「ゆでなすのひき肉だれ」のレシピをご紹介します。なすと言うと、油をたっぷり吸わせた揚げ浸しや炒め物が定番ですが、このレシピではあえて「ゆでる」という調理法を採用しています。
材料
なす 4コ
豚ひき肉 200g
ねぎ 1/3本
しょうが 1かけ
みつば 3本
粉ざんしょう 小さじ1/2
酢 大さじ2
ごま油 小さじ2
【A】
酒 大さじ2
みりん 大さじ2
しょうゆ 大さじ1
塩 小さじ1/4
作り方
- なすはしまむきにし、1~2分間水にさらす。ねぎ、しょうがはみじん切りにする。みつばは粗く刻む。【A】は混ぜておく。
- 鍋に湯を沸かし、酢大さじ2を入れる。なすを入れ、落としぶたをして約5~8分間ゆで、冷水にとる。ヘタを除いて縦八つ割りにし、紙タオルで水けを拭く。
- ポイント
- なすは紙タオルでしっかりと拭いておくと、水っぽくならない。
- フライパンにごま油小さじ2を中火で熱し、ねぎ、しょうがを入れて香りが出るまで炒める。ひき肉を加えて肉の色が変わるまで炒め、【A】を加える。汁けがなくなるまで炒め、粉ざんしょうを加えてサッと混ぜる。
- 器に 2 のなすを盛って 3 をのせ、みつばを散らす。
メモ
- ワタナベマキさんのレシピ (ゆでなすのひき肉だれ)
ゆでなすのひき肉だれを美味しく作る3つの極意
酢を加えた湯でゆでて色止めをする
なすを色鮮やかに美しく仕上げるための重要な極意です。鍋に湯を沸かし、大さじ2の酢を加えてからなすを入れることで、なすの皮に含まれる色素が安定し、色あせを防ぐ効果があります。
さらに、落としぶたをして5〜8分間ゆでることで、なすが空気に触れて酸化し茶色く変色するのを防ぎつつ、中まで均一に火を通すことができます。ゆで上がった直後に手早く冷水にとることで余熱による過剰な加熱を止め、とろけるような食感をキープできます。
なすの水分を紙タオルでしっかり拭き取る
なすを冷水にとった後、ヘタを除いて縦八つ割りにしますが、この直後の工程が料理全体の仕上がりを大きく左右します。切り分けたなすの表面に残っている水分を、紙タオルを使って一つ一つしっかりと丁寧に拭き取ることが極めて重要です。
なすに水分が残ったまま器に盛り付けてしまうと、後からかけるひき肉だれの味が薄まり、全体が水っぽくぼやけた味になってしまいます。このひと手間を惜しまないことで、濃厚な肉だれがなすにしっかりと絡みます。
ひき肉だれは汁けがなくなるまで炒める
香味野菜のねぎとしょうがをごま油で炒めて香りを引き出した後、豚ひき肉を加えますが、調味料【A】(酒、みりん、しょうゆ、塩)を加えた後は、フライパンの中の汁けが完全になくなるまでしっかりと炒め詰めるのがポイントです。
水分をしっかりとばすことで、豚肉の旨みと調味料のコクが凝縮され、淡白なゆでなすに負けない力強いソースに仕上がります。最後に粉ざんしょうを加えてサッと混ぜることで、風味を飛ばさず爽やかな香りをまとわせることができます。
最高のペアリング:料理を引き立てる飲み物
豚ひき肉の力強い旨みとごま油の風味、そして粉ざんしょうのピリッとした爽やかな香りが特徴のゆでなすのひき肉だれには、香りと酸味のバランスが良いお酒がよく合います。ワインを合わせるなら、少し冷やしたピノ・ノワールなどの軽めの赤ワインがおすすめです。
ピノ・ノワールが持つ赤い果実の香りと穏やかな渋みは、豚肉の旨みを引き立て、粉ざんしょうのスパイシーな風味とも見事に調和します。白ワインであれば、ソーヴィニヨン・ブランのようなハーブのニュアンスを持つものが、みつばの清涼感とマッチします。
また、キリッと冷やした辛口の日本酒や、炭酸が効いた爽快なハイボールも、濃厚な肉だれをさっぱりと流してくれ、食事が一層進む素晴らしいペアリングとなります。
保存テクニックと温め直し方
ゆでなすとひき肉だれは、別々に保存することをおすすめします。ゆでなすはどうしても水分が出やすいため、作ってすぐに食べ切るのが理想ですが、保存する場合は密閉容器に入れ、冷蔵庫で1日程度が目安です。ひき肉だれは、完全に冷めてから清潔な保存容器に入れ、冷蔵庫で3〜4日程度保存可能です。
ひき肉だれは多めに作っておけば、温かいご飯にのせたり、冷奴にかけたりと、常備菜としても大活躍します。食べる直前に温め直してなすにかけてください。
このレシピのまとめと栄養のポイント
ワタナベマキさんの「ゆでなすのひき肉だれ」は、なすの新しい魅力を発見できる素晴らしい一品です。なすをたっぷりの油で揚げるのではなく、酢を加えた湯でゆでることで、とろりとした滑らかな食感を引き出しつつ、さっぱりとヘルシーに仕上げているのが最大の魅力です。
そこに、ねぎやしょうがの香味野菜が効いた濃厚な豚ひき肉だれがたっぷりと絡み、粉ざんしょうのピリッとした刺激が食欲を大いに刺激します。ご飯のおかずとしてはもちろん、お酒のおつまみとしても最適なバランスの取れたレシピです。
なすの水けをしっかりと拭き取ること、ひき肉だれの汁けをとばすことなど、基本の工程を丁寧に行うことで、誰でも本格的な味わいに仕上げることができます。ぜひご家庭で、旬のなすを贅沢に味わってみてください。
