今回は、人気料理研究家であるワタナベマキさんのレシピ「夏の梅しゃぶ鍋」をご紹介します。暑い夏の日には、食欲が落ちてしまったり、火を使う長時間の料理が億劫になったりしがちですが、この梅しゃぶ鍋はそんな季節にぴったりの一品です。
たっぷりの豚ロース肉と、きゅうり、みょうがといった夏野菜を使い、梅干しの爽やかな酸味と昆布の深い旨味を効かせたお出汁でさっぱりといただきます。ワタナベマキさんのレシピの魅力は、シンプルな材料と手順でありながら、素材の持ち味を最大限に引き出す工夫が随所に散りばめられている点です。
今回のお鍋でも、あらかじめ昆布と梅干しを水と酒に浸しておくことで、火にかける前からじんわりと旨味を引き出します。また、ピーラーで薄切りにしたきゅうりとみょうがを水にさらしてシャキッとさせることで、豚肉で巻いて食べたときの食感のコントラストが生まれます。
さっぱりとしているのに食べ応えがあり、食欲をそそる爽やかな香りが広がる「夏の梅しゃぶ鍋」。ぜひご家庭で、このワタナベマキさん直伝の味わいを楽しんでみてください。
【ワタナベマキさんのレシピ】夏の梅しゃぶ鍋の作り方
Course: 主菜Cuisine: 和食2
servings35
minutes10
minutes400
kcal45
minutes今回は、人気料理研究家であるワタナベマキさんのレシピ「夏の梅しゃぶ鍋」をご紹介します。暑い夏の日には、食欲が落ちてしまったり、火を使う長時間の料理が億劫になったりしがちですが、この梅しゃぶ鍋はそんな季節にぴったりの一品です。
材料
豚ロース肉(しゃぶしゃぶ用) 250g
きゅうり 3本(300g)
みょうが 3コ
梅干し(塩分14%) 2~3コ(35g)
昆布(5cm四方) 1枚
【A】
水 カップ2
酒 カップ1/2
作り方
- 昆布は2~3か所に切り目を入れて鍋に入れる。梅干しを手で軽くくずして種ごと加え、【A】を加えて30分間ほどおく。
- ポイント
- くずした梅干しと昆布を酒と水に浸し、うまみをしっかりと引き出してから火にかける。
- みょうがは縦半分に切り、縦に薄切りにする。きゅうりは両端を少し切り落とし、ピーラーで縦に薄切りにする。それぞれ水にサッとさらし、シャキッとしたら水けをよくきってざるなどに広げる。
- ポイント
- 野菜をシャキッとさせるひと手間で、おいしさがアップ。長くおくと水っぽくなるので注意。
- 1 を中火にかけ、フツフツとしたら昆布を除く。豚肉と 2 を適量ずつ加えながら火を通して取り分け、豚肉で野菜と梅干しを巻いて食べる。
メモ
- ワタナベマキさんのレシピ (夏の梅しゃぶ鍋)
夏の梅しゃぶ鍋を美味しく作る3つの極意
昆布と梅干しを事前に浸して旨味を抽出
このレシピの重要なポイントは、昆布と手で軽くくずした梅干しを、水と酒に合わせて30分間ほどおくことです。昆布は2〜3か所に切り目を入れておくことで、より成分が出やすくなります。
火にかける前にしっかりと時間をかけて浸水させることで、昆布のグルタミン酸と梅干しの酸味や風味が水分にじんわりと溶け出し、奥深い味わいのベースが出来上がります。このひと手間を省かずにじっくりと旨味を引き出すことが、シンプルなしゃぶしゃぶ鍋の味の決め手となります。
酒を加えることで肉の臭み消しや旨味の相乗効果も期待できるため、ぜひこの30分間を大切に調理を進めてみてください。
野菜は水にさらしてシャキッとした食感に
きゅうりとみょうがの食感を最大限に活かすことも、このお鍋を美味しくいただくための極意です。きゅうりはピーラーで縦に薄切りにし、みょうがは縦半分に切ってから縦に薄切りにします。これらを水にサッとさらすことで、野菜が水分を吸って細胞が張り、シャキッとした食感に仕上がります。
ただし、長く水にさらしすぎると水っぽくなり、せっかくの風味が逃げてしまうため、シャキッとしたらすぐに水けをよくきってざるに広げることが重要です。この食感のアクセントがあることで、柔らかな豚肉と一緒に食べたときの満足感が格段にアップします。
豚肉で野菜と梅干しを巻いて食べる
お鍋を中火にかけ、フツフツとしてきたら昆布を取り出すのがタイミングのポイントです。昆布を入れたまま沸騰させ続けると、特有のぬめりやえぐみが出てしまうため、適切なタイミングで引き上げます。その後は、豚肉と下ごしらえをした野菜を適量ずつ鍋に加えながら火を通していきます。
ワタナベマキさんのレシピならではの楽しみ方は、火を通した豚肉でシャキシャキの野菜と鍋底で柔らかくなった梅干しをくるりと巻いて食べることです。豚肉の脂の甘みと、梅干しの酸味、野菜の爽やかな香りが口の中で一体となり、夏の暑さを吹き飛ばすようなさっぱりとした美味しさを堪能できます。
最高のペアリング:料理を引き立てる飲み物
ワタナベマキさんの「夏の梅しゃぶ鍋」は、梅干しの酸味と昆布の旨味、そして豚肉の甘みが調推した繊細で爽やかな和食です。この料理に合わせるお酒としては、キリッと冷やした辛口の日本酒や、フルーティーな白ワインが非常によく合います。
白ワインであれば、酸味が豊かで柑橘系の香りを持つ「ソーヴィニヨン・ブラン」がおすすめです。ソーヴィニヨン・ブランの持つ青草やハーブのような清涼感のある香りが、みょうがやきゅうりといった夏野菜の風味と見事に同調します。また、梅干しの酸味ともワインの酸味が寄り添い、豚肉の脂をすっきりと流してくれます。
日本酒を合わせる場合は、純米吟醸酒や特別本醸造酒を冷酒でいただくのが良いでしょう。お米のふくよかな旨味が昆布出汁や豚肉の旨味を包み込みつつ、スッキリとした後味が梅干しの酸味とマッチして、箸が止まらなくなる組み合わせとなります。
保存テクニックと温め直し方
この梅しゃぶ鍋は、基本的に出来立ての風味と野菜のシャキシャキ感を楽しむ料理であるため、その日のうちに食べ切るのが最もおすすめです。もし具材やスープが余ってしまった場合は、清潔な保存容器に移し、粗熱が取れてから冷蔵庫で保存してください。
翌日には、残ったスープにそうめんやうどんを入れて、梅風味の冷やし麺や温かいにゅうめんとしてリメイクすると、出汁の旨味を余すところなく楽しむことができます。野菜は時間が経つと食感が失われるため、早めにお召し上がりください。
このレシピのまとめと栄養のポイント
今回は、ワタナベマキさんのレシピによる「夏の梅しゃぶ鍋」をご紹介しました。暑さで食欲が減退しがちな季節でも、梅干しの程よい酸味とみょうがの爽やかな香りで、さっぱりと美味しく豚肉や野菜をいただける絶品のお鍋です。
調理のポイントは、昆布と梅干しをじっくりと水と酒に浸して旨味のベースを作ることと、薄切りにした野菜を水にさらしてシャキッとした食感を残すこと。そして、火を通した豚肉で野菜と梅干しを一緒に巻いて食べるという、素材の組み合わせの妙にあります。
特別な調味料を使わず、身近な食材だけで驚くほど風味豊かな一品に仕上がるのは、ワタナベマキさんのレシピならではの魅力です。夏の夜の食卓を彩るメインディッシュとして、ぜひご家族や大切な方と一緒に、この爽やかな梅しゃぶ鍋を囲んでみてはいかがでしょうか。
