今回は、人気料理家であるワタナベマキさんのレシピから「豆とオクラのカレー」をご紹介します。このレシピは、ホクホクとした食感のひよこ豆と、独特のネバネバ感が魅力のオクラをメインに据え、トマトの酸味と甘みでさっぱりとまとめ上げた本格的なスパイスカレーです。
市販のカレールーを使わず、クミンシードやターメリック、コリアンダーといったスパイスを駆使することで、レストランのような奥深い香りを家庭で楽しむことができます。さらに、このレシピの最大の特徴はカレーと一緒にいただく「スパイスライス」にあります。
タイ米(ジャスミンライス)にシナモンスティックと粒の黒こしょうを加えて炊き上げることで、ご飯自体に豊かな香りとピリッとしたアクセントが加わり、カレーの美味しさを何倍にも引き立ててくれます。
ひよこ豆は水煮の缶詰を使用するため、長時間の煮込みは不要で、準備から完成まで非常にスムーズに進めることができます。野菜たっぷりでヘルシーでありながら、しっかりとした満足感を得られる一皿。
スパイスの香りが食欲をそそり、暑い季節や少し疲れた時にもぴったりのワタナベマキさん直伝レシピ、ぜひご家庭でお試しください。
【ワタナベマキさんのレシピ】豆とオクラのカレーの作り方
Course: 主菜Cuisine: エスニック4
servings15
minutes20
minutes500
kcal35
minutes今回は、人気料理家であるワタナベマキさんのレシピから「豆とオクラのカレー」をご紹介します。このレシピは、ホクホクとした食感のひよこ豆と、独特のネバネバ感が魅力のオクラをメインに据え、トマトの酸味と甘みでさっぱりとまとめ上げた本格的なスパイスカレーです。
材料
ひよこ豆(缶詰/水煮) 200g
オクラ 8本(80g)
たまねぎ 1コ(200g)
トマト(大) 2コ(300g)
塩
オリーブ油 大さじ2
酒 カップ1/4
【スパイスライス】
タイ米 360ml(2合)(タイ米のなかでも香りのよいジャスミンライスを使用。日本の米でもよい。)
【A】
シナモンスティック 1本
黒こしょう(粒) 大さじ1+1/2
酒 大さじ1
オリーブ油 大さじ1
塩 小さじ1/4
【B】
しょうが(みじん切り) 2かけ分(20g)
にんにく(みじん切り) 1かけ分(10g)
クミンシード 小さじ2
【C】
ターメリックパウダー 小さじ1+1/2
コリアンダーパウダー 小さじ1
カイエンヌペッパー 小さじ1/3
作り方
- 【スパイスライス】をつくる。タイ米は軽く洗ってざるに上げ、炊飯器の内釜に入れる。【A】を加え、通常の水加減で、浸水させずに普通に炊く。
- ポイント
- シナモンと黒こしょうを加え、香りとアクセントをご飯につける。
- たまねぎは粗みじん切りにする。トマトは2〜3cm角に切る。オクラはヘタとガクを除いて塩少々でもみ洗いし、斜め半分に切る。ひよこ豆は水けをきる。
- 鍋にオリーブ油大さじ2と【B】を入れ、中火にかける。香りがたったら 2 のたまねぎを加え、軽く色づくまで炒める。
- ポイント
- 香味野菜とクミンはじっくりと炒め、香りを引き出す。
- 2 のトマトと酒カップ1/4を加え、へらでトマトをつぶしながら煮立たせる。アクを取り、ひよこ豆を加えてサッと炒める。弱火にしてふたをし、7分間煮る。さらに【C】とオクラ、塩小さじ1を加えて軽く混ぜ合わせ、約2分間煮る。器に【スパイスライス】とカレーを盛り、パクチー適量(あれば/分量外)を添える。
- ポイント
- パウダースパイスは香りと風味を生かすため、最後に加える。
メモ
- ワタナベマキさんのレシピ (豆とオクラのカレー)
豆とオクラのカレーを美味しく作る3つの極意
ご飯に香りとアクセントをつけるスパイスライスの炊き方
このレシピの大きな魅力の一つが、カレーに合わせる特製のスパイスライスです。タイ米(ジャスミンライス)を浸水させずにそのまま炊飯器に入れ、シナモンスティックと粒の黒こしょう(大さじ1と1/2)、酒、オリーブ油、塩を加えて通常の水加減で炊き上げます。
シナモンは甘くエキゾチックな香りを米粒全体に行き渡らせ、粒のまま加えた黒こしょうは噛んだ瞬間に弾けるようなスパイシーなアクセントを生み出します。ジャスミンライス特有の芳ばしい香りとスパイスが絶妙に絡み合い、これ単体でも美味しく食べられるほどの仕上がりになります。
日本の米でも代用可能ですが、サラッとしたカレーとの相性を考えると、パラリと炊き上がるタイ米の使用がおすすめです。
香味野菜とクミンシードはじっくり炒めて香りを最大限に引き出す
スパイスカレーの土台となる風味を作る上で最も重要な工程が、初めの炒め作業です。鍋にたっぷりのオリーブ油(大さじ2)と、みじん切りにしたしょうが(2かけ分)、にんにく(1かけ分)、そしてクミンシード(小さじ2)を入れ、中火にかけます。
ここで焦がさないようにじっくりと加熱することで、香味野菜の旨味とクミンシードの持つ特有の土っぽい香ばしさが油に移り、カレー全体の風味が決定づけられます。
香りが十分に立ってから粗みじん切りのたまねぎを加え、軽く色づくまで炒め合わせることで、たまねぎの自然な甘みが引き出され、スパイシーな中にもホッとするようなコクのあるベースが出来上がります。この工程を丁寧に行うことが美味しさの秘訣です。
パウダースパイスとオクラは最後に加えて香りと食感を生かす
トマトをつぶしながら煮立て、ひよこ豆を加えて弱火で7分間煮込んだ後、仕上げの段階でパウダースパイス(ターメリック、コリアンダー、カイエンヌペッパー)とオクラを加えます。
パウダースパイスは長時間煮込むと香りが飛んでしまうため、風味が最も生きた状態で仕上げるために最後に加えるのがワタナベマキさんのレシピの重要なポイントです。同時にオクラを加えることで、オクラ特有の鮮やかな緑色とシャキッとした食感、そして程よいネバネバ感を損なうことなくカレーに組み込むことができます。
塩で味を調え、そこから約2分間だけ軽く煮合わせて完成させることで、スパイスの華やかな香りとフレッシュな野菜の食感が調和した極上の一皿になります。
最高のペアリング:料理を引き立てる飲み物
豆とオクラのスパイスカレーには、スパイスの複雑な香りを引き立てつつ、トマトの酸味やひよこ豆のほっくりとした甘みに寄り添うような飲み物を合わせるのがおすすめです。
ワインを選ぶのであれば、華やかでエキゾチックな香りを持つ白ワイン、特にフランスのアルザス地方などで作られる「ゲヴュルツトラミネール」が素晴らしい相性を見せます。ライチやバラのような甘美な香りがカレーのクミンやコリアンダーと同調し、辛味を優しく包み込んでくれます。
また、よく冷やした辛口のロゼワインも、トマトの酸味とよく合い、スッキリとした後味で口の中をリフレッシュさせてくれます。
アルコールを飲まない場合は、無糖のプレーンヨーグルトで作る「ラッシー」や、カルダモンを少し効かせた冷たい「チャイ」、もしくは炭酸水にレモンやライムを絞ったシンプルなスパークリングウォーターも、スパイスカレーの力強い風味をすっきりと洗い流してくれるため、非常に良いペアリングとなります。
保存テクニックと温め直し方
調理済みのカレーは、粗熱をしっかりと取ってから清潔な保存容器に移し、冷蔵庫で保存してください。スパイスの香りが馴染んで翌日も美味しくいただけますが、オクラの色味や食感が変わりやすいため、冷蔵で2〜3日以内を目安に食べ切ることをおすすめします。
温め直す際は、鍋に移して弱火でゆっくりと加熱するか、電子レンジを使用する場合は耐熱容器に入れて軽くラップをし、途中で一度かき混ぜてムラなく温めてください。
スパイスライスについても、炊飯器で保温し続けるとパサついてしまうため、余った場合は温かいうちにラップで1食分ずつ包み、粗熱が取れたら冷凍保存するのが最適です。食べる際に電子レンジで加熱すれば、スパイスの香り豊かなご飯を再び楽しむことができます。
このレシピのまとめと栄養のポイント
ワタナベマキさんの「豆とオクラのカレー」は、市販のルウを使わずにパウダースパイスをブレンドして作る、本格的でありながら家庭でも手軽に挑戦できる素晴らしいレシピです。水煮のひよこ豆を使うことで長時間の煮込みを省き、トマトの水分を利用してスピーディーに仕上げることができます。
クミンシードと香味野菜をじっくりと炒めて香りのベースを作り、最後にパウダースパイスを加えるという二段階のスパイス使いによって、レストラン顔負けの豊かでフレッシュな香りを実現しています。
また、シナモンと黒こしょうを効かせた風味豊かなスパイスライスは、カレーとの相性が抜群で、食卓を一気に非日常のエキゾチックな空間に変えてくれます。オクラの食感と彩りも良く、見た目にも華やかな一皿です。
休日のランチや、ちょっと特別な日のディナーとして、スパイスの香りに癒されながらぜひご家庭で楽しんでいただきたいワタナベマキさんの直伝レシピです。
