今回は、テレビや雑誌など幅広いメディアで活躍されている料理研究家、きじまりゅうたさんのレシピ「入梅いわしの新茶煮」をご紹介します。梅雨の時期に旬を迎える「入梅いわし」は、一年で最も脂が乗って美味しいとされています。
その極上のいわしを、なんと緑茶(新茶)を使って煮込むという、きじまりゅうたさんならではの非常に魅力的で香り高い一品です。緑茶で煮ることで、いわし特有の臭みをすっきりと抑えつつ、お茶の爽やかな風味が魚の旨味を引き立ててくれます。
さらに、一緒に煮込むごぼうの野趣あふれる香りと、ししとうがらしの心地よい苦味が絶妙なアクセントになり、ご飯のおかずとしてはもちろん、晩酌のお供にもぴったりです。特別な調味料は必要なく、ご家庭にある基本的な調味料と緑茶だけで、まるでお店で味わうような上品な一皿が完成します。
きじまりゅうたさん直伝のこの素晴らしいレシピで、旬の味覚を存分に堪能してみませんか。
【きじまりゅうたさんのレシピ】入梅いわしの新茶煮の作り方
Course: 主菜Cuisine: 和食2
servings10
minutes12
minutes320
kcal22
minutes今回は、テレビや雑誌など幅広いメディアで活躍されている料理研究家、きじまりゅうたさんのレシピ「入梅いわしの新茶煮」をご紹介します。梅雨の時期に旬を迎える「入梅いわし」は、一年で最も脂が乗って美味しいとされています。
材料
いわし(頭とワタを取る) 4匹
ごぼう 10cm
ししとうがらし 4本
【A】
緑茶 400ml(茶葉でいれたお茶でもOK。)
砂糖 大さじ3
みりん 大さじ2
しょうゆ 小さじ2
塩 小さじ2/3
赤とうがらし 1本
作り方
- ごぼうは皮をこそげて半分の長さに切ってから、4つに切る。鍋にごぼうとかぶるくらいの水を注いで火にかけ、煮立ったら5分間ほどゆでる。
- いわしの尾を落として3等分のぶつ切りにする。ししとうがらしは、なり口を落として側面に切り目を入れる。
- 鍋に【A】を合わせて、いわしとごぼうを入れて火にかけ、煮立ったら弱火で5分間ほど煮る。一度火を止めて味をふくませる。
- 再度火にかけて煮立ったら、ししとうがらしを入れて2分間ほど煮る。
メモ
- きじまりゅうたさんのレシピ (入梅いわしの新茶煮)
入梅いわしの新茶煮を美味しく作る3つの極意
ごぼうの下ゆででアクを抜き、食感を良くする
このレシピの最初の重要なポイントは、ごぼうをあらかじめ5分間ゆでておくことです。ごぼうは皮をこそげて切り分けた後、そのまま煮汁に入れるのではなく、一度かぶるくらいの水で下ゆでをします。
これにより、ごぼう特有の強いアクやエグみが抜け、他の食材(いわしや緑茶の風味)を邪魔しないすっきりとした味わいになります。また、事前に火を通しておくことで、後からいわしと一緒に短時間(5分間)煮るだけで、ごぼうにしっかりと味が染み込みやすくなり、ホクホクとした心地よい食感に仕上がります。
ひと手間かかりますが、この工程が全体の完成度を大きく引き上げます。
弱火で5分煮た後、一度火を止めて味をふくませる
いわしを柔らかく、かつしっかりと味を染み込ませるための最大の極意が「一度火を止める」という工程です。鍋に【A】(緑茶、砂糖、みりん、しょうゆ、塩、赤とうがらし)といわし、ごぼうを入れ、煮立ったら弱火にして5分間煮ます。その後、すぐに食べるのではなく、一度火を止めてそのまま休ませます。
料理は温度が下がるタイミングで食材に味がぐっと染み込む性質があります。この方法を取り入れることで、いわしの身を長時間煮込んで硬くしてしまうのを防ぎつつ、ふっくらとした柔らかな食感を保ったまま、中までしっかりと緑茶の風味と甘辛い煮汁の味わいを浸透させることができるのです。
ししとうがらしは最後に加えて鮮やかな色と香りを残す
ししとうがらしの扱い方も、この料理を美しく美味しく仕上げるための大切なポイントです。なり口を落として側面に切り目を入れたししとうがらしは、最初から一緒に煮込むのではなく、いわしに味を含ませた後、再度火にかけて煮立ってから加えます。そこからの加熱時間はわずか2分間ほどに留めます。
こうすることで、ししとうがらしの鮮やかな緑色が色あせることなく美しく仕上がり、食卓に出したときの見栄えが格段に良くなります。また、加熱しすぎないことで特有の爽やかな香りとシャキッとした食感が程よく残り、甘辛く煮付けた濃厚ないわしの味わいに対する最高のアクセントとして機能します。
最高のペアリング:料理を引き立てる飲み物
きじまりゅうたさんの「入梅いわしの新茶煮」は、緑茶の爽やかな香りと甘辛いしっかりとした味付けが特徴ですので、合わせる飲み物もその風味に寄り添うものがおすすめです。日本酒であれば、キリッとした辛口の冷酒や、米の旨味を感じる純米酒が、いわしの脂の甘みと見事に調和します。
ワインを合わせるなら、ミネラル感が豊かで柑橘系のニュアンスを持つ白ワイン、例えばソーヴィニヨン・ブランなどが、緑茶のハーブのような青々しい香りと見事にリンクし、魚の臭みも感じさせません。
おかずとして献立を組む場合は、さっぱりとした「きゅうりとタコの酢の物」や、出汁の効いた「だし巻き卵」などの副菜を添えると、食感と味わいのバランスが取れた素晴らしい和食の定食になります。
保存テクニックと温め直し方
保存する場合は、粗熱がすっかり取れてから清潔な密閉容器に移し、冷蔵庫で保存してください。緑茶を使っているため防腐効果も期待できますが、美味しくお召し上がりいただくためには冷蔵で2〜3日を目安に食べ切ることをおすすめします。
温め直す際は、電子レンジを使うと身が破裂したり硬くなったりすることがあるため、鍋に煮汁ごと移して弱火で優しく加熱すると、ふっくらとした食感と風味が蘇り、作りたてに近い美味しさを楽しむことができます。
このレシピのまとめと栄養のポイント
きじまりゅうたさん直伝の「入梅いわしの新茶煮」をご紹介しました。一年で最も美味しいとされる入梅いわしを、緑茶という身近でありながら意外性のあるアイテムを使って煮ることで、魚の臭みを消しつつ上品な香りをまとわせる素晴らしいレシピです。
ごぼうの下ゆでや、一度火を止めて味を含ませるという基本に忠実な手順を守ることで、誰でも失敗なく、まるでお店で食べるような本格的な和食を完成させることができます。ご飯が止まらなくなるしっかりとした味付けは、毎日の食卓のメインディッシュとしてはもちろん、特別なおつまみとしても大活躍間違いなしです。
ぜひ旬のいわしと新茶が手に入ったら、このレシピをお試しいただき、至福のひとときを味わってみてください。
