和食の巨匠である村田吉弘さんのレシピ「いなりずし」をご紹介します。家庭で本格的な味わいを楽しめる、村田吉弘さん直伝の素晴らしいレシピです。いなりずしは、甘辛く煮た油揚げに酢飯を詰める素朴な料理ですが、丁寧に作ることで驚くほど美味しく仕上がります。
本レシピでは、油揚げを斜め半分に切って大きな三角形の袋状にし、たっぷりの甘辛い煮汁でじっくりと煮含めるのが特徴です。また、すし飯に混ぜ込む具材にはごぼうとにんじんを使用し、それぞれをだしの効いた特製の煮汁で別々に煮ることで、奥深い味わいを生み出しています。
ごぼうの豊かな風味とシャキシャキとした食感、にんじんの鮮やかな彩りが、すし飯に絶妙なアクセントを加えます。温かい状態のすし飯にこれらの具材を混ぜ合わせることで、味がしっかりと馴染み、全体の調和がとれた一体感のある美味しさが完成します。
特別な日の食卓や行楽のお弁当、おもてなしの席にもぴったりな一品です。村田吉弘さんの丁寧な手仕事が光る絶品のいなりずしを、ぜひご家庭で再現してみてください。一口食べれば、だしの香りと油揚げのジューシーな旨味が口いっぱいに広がり、至福のひとときを味わえること間違いありません。
【村田吉弘さんのレシピ】いなりずしの作り方
Course: 主食Cuisine: 和食4
servings20
minutes25
minutes460
kcal45
minutes和食の巨匠である村田吉弘さんのレシピ「いなりずし」をご紹介します。家庭で本格的な味わいを楽しめる、村田吉弘さん直伝の素晴らしいレシピです。いなりずしは、甘辛く煮た油揚げに酢飯を詰める素朴な料理ですが、丁寧に作ることで驚くほど美味しく仕上がります。
材料
すし飯(温かいもの) 2合分(360ml)(巻きずしの材料、つくり方を参照)
【いなり揚げ】
油揚げ 6枚
【煮汁】
水 カップ2
酒 カップ1
砂糖 75g
しょうゆ 大さじ4
【すし飯の具】
ごぼう 1本(80g)
にんじん 60g
【煮汁】
だし カップ2+1/4
うす口しょうゆ 大さじ1
みりん 少々
塩 少々
作り方
- 油揚げは斜め半分に切り、断面に包丁の先で切り目を入れて、手で袋状に開く。
- 底の広い鍋(またはフライパン)に 1 をなるべく均一に広げて並べ、【煮汁】の材料を加える。
- 落としぶたをして中火にかけ、10~15分間、【煮汁】が少なくなるまで煮る。火から下ろし、冷ましながら味を含ませる。
- ごぼうは皮をこすって洗い、ささがきにして水にさらす。水けをきって鍋に入れ、【煮汁】の2/3量を加え、汁けがヒタヒタになるまで中火で煮る。にんじんは2cm長さの細切りにして【煮汁】の1/3量を加え、ごぼうと同様に煮る。
- 4 はそれぞれ【煮汁】につけたまま冷まし、汁けを軽く絞ってざるに上げる。
- すし飯が冷めないうちに 5 を加え、切るように混ぜて全体に散らす。
- ポイント
- ご飯が熱いうちのほうが具がなじむので、すし飯を冷まさずに具を加えて混ぜます。
- 6 のすし飯を1か所に寄せ、かたく絞ったぬれ布巾をかけて冷ます。12等分(50~55gずつ)に分け、軽く握って俵形にしておく。
- ポイント
- ここで俵形にしておくと、【いなり揚げ】に詰める際、手にすし飯がくっつくことなく効率よく作業できます。
- 【いなり揚げ】は、手ではさんで汁けをしっかりと絞る。
- 油揚げを開いてすし飯を詰め、油揚げの左右の角を順に折り畳んでとじる。上下を返して形を整え、器に盛り、あれば、甘酢しょうがを添える。
- ポイント
- 【いなり揚げ】の三角形の頂点を下に、残り2つの角を左右に置いて口を開き、俵形のすし飯を縦長にして詰めます。横長に詰めると、とじられなくなってしまうので注意!
メモ
- 村田吉弘さんのレシピ (いなりずし)
いなりずしを美味しく作る3つの極意
すし飯は温かいうちに具材を混ぜ合わせる
このレシピにおける非常に重要なポイントは、すし飯がまだ熱くて温かい状態のときに、煮汁を含んだごぼうとにんじんを加えることです。ご飯が熱いうちに具材を加えて切るように混ぜ合わせることで、具材に染み込んだだしの旨味や風味がすし飯全体にしっかりと行き渡り、味がなじみやすくなります。
もしご飯が冷めてから具材を混ぜてしまうと、味が浮いてしまい、一体感のない仕上がりになってしまいます。すし飯を作ったら冷めるのを待たずに、手早く具材を散らして混ぜる作業を行うように心がけてください。
すし飯をあらかじめ俵形に握っておく
いなり揚げにすし飯を詰める作業を、よりスムーズに行うための極意です。具材を混ぜ合わせた後のすし飯を、かたく絞ったぬれ布巾をかけて冷ました後、12等分(目安として1個50~55グラム)に分け、あらかじめ軽く握って俵形に整えておきます。
ここでこの一手間を加えておくことで、味の染み込んだいなり揚げに詰める際、手にすし飯がベタベタとくっつくのを防ぐことができます。また、詰める作業そのものが非常に効率的になり、完成した時のいなりずしの形も均一で美しく仕上がります。
俵形のすし飯は縦長にして詰める
いなり揚げの形を綺麗に整え、口をしっかりと閉じるための重要な手順です。汁けを絞ったいなり揚げを開いてすし飯を詰める際、いなり揚げの三角形の頂点を下に向け、残り2つの角を左右に置いて口を開きます。そこに、先ほどあらかじめ作っておいた俵形のすし飯を「縦長」にして差し込むように詰めます。
これを横長にして詰めようとすると、油揚げの左右の角を折り畳んでとじるだけの余裕がなくなり、中身がこぼれやすくなってしまうので注意が必要です。縦に入れることで美しく包むことができます。
最高のペアリング:料理を引き立てる飲み物
村田吉弘さんのいなりずしには、甘辛く煮しめたジューシーな油揚げと、だしの風味がしっかりと効いた根菜入りのすし飯という、和の要素がたっぷりと詰まっています。この繊細かつふくよかな味わいに合わせるなら、ワインも寄り添うような優しいものを選ぶのがおすすめです。
例えば、フランスのアルザス地方で作られる「ゲヴュルツトラミネール」や「ピノ・グリ」などの白ワインはいかがでしょうか。やや甘みを感じる豊かな果実味と穏やかな酸味が、いなり揚げの甘辛い味付けと見事に調和します。
また、軽やかなロゼワイン、特にプロヴァンス地方の辛口ロゼワインも、ごぼうやにんじんの土の香り、そして酢飯の穏やかな酸味と非常に相性が良く、食事のペースを心地よく引き立ててくれます。
日本酒であれば、お米のふくよかな旨味が感じられる純米酒をぬる燗にして合わせると、いなりずしの奥深いだしの味わいが一層際立ち、至福のマリアージュをお楽しみいただけます。
保存テクニックと温め直し方
完成したいなりずしを保存する場合、乾燥を防ぐことが最も重要なポイントとなります。空気に触れるとすし飯がすぐに硬くなり、油揚げの風味やジューシーさも失われてしまいます。保存する際は、一つずつラップで丁寧に隙間なく包むか、密閉できる保存容器にきっちりと並べて入れ、しっかりと蓋をしてください。
直射日光を避け、涼しい冷暗所で常温保存するのが理想的です。冷蔵庫に入れるとすし飯がパサついて硬くなってしまうため、なるべく常温の涼しい場所で保存し、作ったその日のうちか、遅くとも翌日には食べ切るようにしてください。
どうしても冷蔵庫に入れる場合は野菜室を選び、食べる前に少しだけ電子レンジで温めると食感が戻ります。
このレシピのまとめと栄養のポイント
今回は、和食の巨匠である村田吉弘さんの素晴らしいレシピ、「いなりずし」の作り方をご紹介しました。油揚げを斜めに切って大きな三角形の袋状にし、たっぷりの煮汁でじっくりと時間をかけて味を含ませることで、噛むたびにジュワッと旨味があふれ出す絶品のいなり揚げに仕上がります。
中に入れるすし飯には、ごぼうとにんじんをそれぞれ特製のだし汁で煮てから加えるという丁寧な工程があり、これが味の深みと豊かな食感を生み出しています。
すし飯が熱いうちに具材を混ぜ合わせること、あらかじめ俵形に握っておくこと、そしていなり揚げに縦長にして詰めることなど、随所にちりばめられたプロならではの細やかなコツを実践することで、ご家庭でも美しく、そして格別に美味しいいなりずしを作ることができます。
行楽のお弁当や特別な日のおもてなしにも最適ですので、ぜひこの本格的なレシピに挑戦して、ご家族や大切な方と一緒に味わってみてください。
