今回は、日本料理界の重鎮である村田吉弘さんのレシピ「長芋のしょうゆ焼き」をご紹介します。長芋といえば、すりおろしてとろろにしたり、細切りにして生でシャキシャキとした食感を楽しんだりするのが定番ですが、実は加熱することで驚くほど美味しい一品に生まれ変わります。
村田吉弘さん直伝のこちらのレシピでは、厚めに切った長芋を多めのサラダ油で揚げ焼きにし、香ばしい醤油をしっかりと絡めるのが最大の特徴です。外はカリッと香ばしく、中はホクホクでありながら、中心部分には長芋特有のシャキッとした歯ごたえが絶妙に残ります。
シンプルな材料でありながら、プロの技が光る計算された火入れと味付けにより、ご飯のおかずとしてはもちろん、お酒のおつまみとしても最高の一皿に仕上がります。日々の食卓に料亭の知恵を取り入れることができる、まさに珠玉のレシピです。ご家庭の定番メニューに加えてみてはいかがでしょうか。
手軽に手に入る食材で、驚くほど満足感の高い一品が完成するこの素晴らしいレシピの魅力を、余すところなくお伝えしていきます。夕食の副菜選びに迷った際など、ぜひこの長芋のしょうゆ焼きをお試しください。
【村田吉弘さんのレシピ】長芋のしょうゆ焼きの作り方
Course: 副菜Cuisine: 和食2
servings5
minutes10
minutes314
kcal15
minutes今回は、日本料理界の重鎮である村田吉弘さんのレシピ「長芋のしょうゆ焼き」をご紹介します。長芋といえば、すりおろしてとろろにしたり、細切りにして生でシャキシャキとした食感を楽しんだりするのが定番ですが、実は加熱することで驚くほど美味しい一品に生まれ変わります。
材料
長芋(1cm厚さの輪切り) 16cm(約320g)
七味とうがらし 適量
サラダ油
しょうゆ
作り方
- 長芋は皮をむき、1cm厚さの輪切りにする。
- フライパンにサラダ油大さじ3を中火で熱し、長芋を並べ入れ、両面をこんがりと焼く余分な油をふき取って、しょうゆ大さじ4を回しかけ、両面にからめながら汁けをとばす。
- ポイント
- 長芋は、中心にシャキッとした歯ごたえが残るよう、多めの油で手早く揚げ焼きに。水分が多く、油がはねやすいので注意して。
- 器に盛り、七味とうがらしをふる。
メモ
- 村田吉弘さんのレシピ (長芋のしょうゆ焼き)
長芋のしょうゆ焼きを美味しく作る3つの極意
1cmの厚さが生み出す絶妙な食感のコントラスト
このレシピの最初のポイントは、長芋を1センチという厚さの輪切りにすることにあります。薄すぎると火が通りすぎてしまい全体が柔らかくなってしまいますし、逆に厚すぎると火入れに時間がかかり表面が焦げてしまう原因になります。
1センチの厚さにすることで、多めの油で手早く揚げ焼きにした際、外側は香ばしくホクホクとした食感になりつつ、中心部には長芋ならではのシャキッとしたみずみずしい歯ごたえが残ります。この絶妙な食感のコントラストこそが、シンプルな料理を格上げする重要な要素となります。
皮をむく際は、手が滑りやすいので十分注意しながら均等な厚さに切り揃えることが、美しい仕上がりと均一な火入れに繋がります。
多めの油で手早く揚げ焼きにする火入れの極意
フライパンに大さじ3という多めのサラダ油を中火で熱し、長芋を並べ入れて両面をこんがりと焼くのが、このレシピ最大の要です。少量の油で炒めるのではなく、「多めの油で手早く揚げ焼きにする」ことで、長芋の表面を一気に焼き固め、中の水分を逃さずに旨味を閉じ込めることができます。
ただし、長芋は水分が非常に多く含まれている食材であるため、油に入れた瞬間に激しく油がはねる可能性があります。火傷には十分注意しながら、フライパンを揺すって焦げ付かないように手早く両面を香ばしく焼き上げてください。
この工程でしっかりと焼き色をつけることが、後の醤油の風味を最大限に引き立てるベースとなります。
余分な油をふき取り、醤油の香ばしさをまとわせる
両面がこんがりと焼けたら、醤油を加える前に必ずフライパンに残った余分な油をしっかりとふき取ることが重要です。油が残ったままだと醤油が大さじ4という分量でも長芋にうまく絡まず、味がぼやけて油っぽさが際立ってしまいます。
油をふき取った後に醤油を回しかけ、両面に絡めながら汁気をとばしていくことで、醤油が焦げる手前の最も香ばしい風味が長芋全体にしっかりとコーティングされます。
汁気が飛んで照りが出たら器に盛り付け、最後に七味唐辛子を適量ふりかけることで、ピリッとした辛味が醤油のコクを引き締め、お酒やご飯が止まらなくなる極上の味わいを生み出します。
最高のペアリング:料理を引き立てる飲み物
香ばしい醤油の香りと長芋のホクホク・シャキシャキとした食感が魅力のこの一品には、お酒のペアリングが非常によく合います。まずおすすめしたいのが、キリッと冷やした辛口の日本酒です。純米酒のふくよかなお米の旨味が、醤油の焦げた香ばしさと見事に調和し、長芋の甘みをさらに引き立ててくれます。
また、ワインを合わせるなら、樽香のあるコク豊かなシャルドネ系の白ワインはいかがでしょうか。醤油の芳醇な風味とワインの樽のニュアンスが重なり、和食でありながら洗練されたマリアージュを楽しむことができます。
さらに、カジュアルに楽しむのであれば、爽快感のあるビールや、炭酸の効いたハイボールも間違いのない組み合わせです。七味唐辛子のピリッとしたアクセントが後を引き、ついついグラスに手が伸びてしまうことでしょう。
保存テクニックと温め直し方
この長芋のしょうゆ焼きは、出来立てのホクホクとした食感と香ばしさを楽しむのが一番ですが、保存する場合は密閉容器に入れて冷蔵庫で保存してください。冷蔵で2日程度は美味しくお召し上がりいただけます。
温め直す際は、電子レンジで軽く加熱したあと、オーブントースターやフライパンで表面を少し焼くと、香ばしさが蘇ります。ただし、長芋特有のシャキッとした中心部の食感は時間が経つと失われやすいため、できれば作ってすぐに食べ切るのが最もおすすめです。
お弁当のおかずとして入れる場合は、汁気をしっかりと飛ばしておくことがポイントです。
このレシピのまとめと栄養のポイント
今回ご紹介した村田吉弘さんのレシピ「長芋のしょうゆ焼き」は、手に入れやすい長芋と基本的な調味料だけで、驚くほど本格的な味わいを生み出す素晴らしい一品です。
長芋を1センチ厚さに切り、多めの油で手早く揚げ焼きにすることで実現する「外はホクホク、中はシャキシャキ」という絶妙な食感のグラデーションは、まさにプロならではの計算された技と言えます。
余分な油を拭き取り、たっぷりの醤油を絡めながら香ばしく焼き上げることで、ご飯のお供にも、晩酌の最高のおつまみにもなる万能なおかずが完成します。最後に振る七味唐辛子が全体の味をキリッと引き締め、飽きのこない味わいに仕上がっています。
シンプルな工程の中に詰まった料理の基本と美味しさの秘密を、ぜひご家庭のキッチンで実践し、その絶品の味わいを堪能してください。
