料理研究家である藤井恵さんの「白菜の和風あんかけチャーハン」のレシピをご紹介します。ご家庭で余りがちな白菜をたっぷりと使い、芯から葉まで余すところなく活用できる素晴らしい一品です。このレシピの最大の魅力は、白菜の部位によって調理法をしっかりと分けている点にあります。
水分が多くシャキシャキとした食感が特徴の「軸(芯)」の部分は細かくみじん切りにして豚ひき肉と一緒に香ばしいチャーハンに混ぜ込みます。一方で、柔らかく味が染み込みやすい「葉」の部分は、おだしをしっかりと効かせた和風のあんかけにたっぷりと使用します。
ごま油の香ばしい香りが漂うパラパラの豚肉チャーハンに、熱々でとろとろの優しい和風あんが絡み合うことで、口の中で絶妙なハーモニーを奏でます。寒い季節に体を芯から温めてくれるのはもちろん、休日のランチや手軽に済ませたい夕食にもぴったりのレシピです。
藤井恵さん直伝の本格的でありながら家庭で作れる温かい味わいを、ぜひご自宅でお楽しみください。
【藤井恵さんのレシピ】白菜の和風あんかけチャーハンの作り方
Course: 主食Cuisine: 和食2
servings10
minutes15
minutes480
kcal25
minutes料理研究家である藤井恵さんの「白菜の和風あんかけチャーハン」のレシピをご紹介します。ご家庭で余りがちな白菜をたっぷりと使い、芯から葉まで余すところなく活用できる素晴らしい一品です。このレシピの最大の魅力は、白菜の部位によって調理法をしっかりと分けている点にあります。
材料
ご飯(温かいもの) 250g
白菜(外側の部分) 200g
豚ひき肉 150g
細ねぎ 4本
ごま油(白)(またはサラダ油。)
塩
こしょう
【A】
酒 大さじ1
しょうゆ 小さじ1
しょうが(すりおろす) 小さじ1
【B】
だし カップ1+1/4
しょうゆ 大さじ1
みりん 大さじ1/2
【C】
片栗粉 大さじ1+1/3
だし 大さじ3(または水。)
作り方
- 白菜は軸と葉に分け、葉は3cm四方のザク切りにし、軸はみじん切りにする。細ねぎは上半分と下半分に分け、それぞれ小口切りにする。ひき肉は【A】を加えて菜箸でよく混ぜる。
- ポイント
- 軸はご飯になじみやすいように細かく刻み、葉は一口大に。
- フライパンにごま油大さじ1を中火で熱し、 1 の細ねぎの下半分とひき肉を順に炒める。パラパラになったら白菜の軸を加えて炒め、油が回ったらご飯を加え、パラリとするまで炒める。塩小さじ1/3、こしょう少々で味を調え、小さいボウルや茶碗(わん)に詰め、器に伏せて盛る。
- ポイント
- 白菜の軸から水分が出てくるので、ベチャッとしないよう、手早く炒めて歯ざわりを生かす。
- 鍋に【B】を入れて中火で煮立たせ、 1 の白菜の葉を加えて、2〜3分間煮て火を止める。【C】をよく溶いて回し入れ、均一に混ぜて再び中火にかける。とろみがついたら 2 のチャーハンにかけ、 1 の細ねぎの上半分を散らす。
- ポイント
- 汁が煮立っているところに水溶き片栗粉を加えるとダマになりやすいので、一度火を止めてから回し入れ、均一に混ざってから再び火にかける。
メモ
- 藤井恵さんのレシピ (白菜の和風あんかけチャーハン)
白菜の和風あんかけチャーハンを美味しく作る3つの極意
白菜の部位ごとに切り方と用途を変える
このレシピを美味しく仕上げるための最も重要なポイントは、白菜を「軸(芯)」と「葉」に分け、それぞれに適した切り方と調理法を採用することです。水分の多い軸の部分は細かいみじん切りにすることで、ご飯と均一に混ざりやすくなり、チャーハンに心地よいシャキシャキとした歯ざわりを加えることができます。
一方、葉の部分は3cm四方のザク切りにし、あんかけの具材として煮ることで、おだしの旨味をたっぷりと吸い込み、とろけるような柔らかい食感に仕上がります。食材の特徴を最大限に生かす工夫です。
チャーハンは手早く炒めて水分を飛ばす
白菜の軸をチャーハンに加える際、軸から徐々に水分がにじみ出てきます。この水分がご飯に移ってしまうと、チャーハン特有のパラパラ感が失われ、ベチャッとした仕上がりになってしまいます。
これを防ぐためには、ごま油を熱したフライパンで豚ひき肉をしっかりと炒めてパラパラにした後、白菜の軸を加えたら油が回る程度に素早く炒め、すぐにご飯を投入して手早く全体を炒め合わせるのがコツです。火加減を中火に保ちながら、白菜の食感を残しつつ余分な水分を飛ばすように手早く作業を進めてください。
水溶き片栗粉は必ず一度火を止めてから加える
和風あんかけをダマにならずになめらかに仕上げるための必須テクニックです。おだしがグツグツと煮立っている鍋の中に直接水溶き片栗粉を流し込むと、片栗粉が急激に糊化してしまい、一部だけが固まってダマになりやすくなります。
必ず一度コンロの火を止め、沸騰を落ち着かせてから水溶き片栗粉を回し入れ、お玉やヘラを使って鍋全体を均一に手早くかき混ぜてください。全体がしっかりと混ざり合ったことを確認してから再び中火にかけ、混ぜながらとろみがつくまで火を通すことで、美しいツヤのあるあんが完成します。
最高のペアリング:料理を引き立てる飲み物
藤井恵さんの「白菜の和風あんかけチャーハン」には、おだしの優しい旨味と豚肉の脂の甘み、そしてごま油の香ばしさが詰まっています。この和風の繊細な味わいに寄り添う飲み物として、日本の固有ブドウ品種である「甲州」を使った白ワインのペアリングを強くおすすめします。
甲州ワインが持つ穏やかな柑橘系の香りとすっきりとした酸味が、和風だしの旨味と同調し、あんかけのまろやかな口当たりを美しく引き立てます。また、お酒を召し上がらない方には、香ばしく焙煎された「ほうじ茶」や、温かい「玄米茶」がぴったりです。
お茶の持つ焙煎香がごま油の風味と見事に重なり合い、食後の口の中をさっぱりとリセットしてくれます。
保存テクニックと温め直し方
あんかけチャーハンは、時間が経つとご飯があんの水分を吸ってしまい、食感が損なわれてベチャベチャになってしまうため、基本的には出来立ての熱々をその日のうちにお召し上がりいただくのが最も美味しい食べ方です。
どうしても保存が必要な場合は、チャーハンと和風あんをそれぞれ別の密閉容器に入れて冷蔵庫で保存してください。冷蔵保存の目安は翌日までです。お召し上がりの際は、別々に電子レンジでしっかりと温め直し、食べる直前に熱々のあんをチャーハンにかけてください。
片栗粉のあんは冷凍すると解凍時に水っぽくなるため、冷凍保存はおすすめしません。
このレシピのまとめと栄養のポイント
藤井恵さんの「白菜の和風あんかけチャーハン」は、身近な食材である白菜を主役に据え、その魅力を余すところなく引き出した素晴らしいレシピです。
白菜の軸をみじん切りにしてご飯と一緒に炒めることで生まれるシャキシャキとした食感のチャーハンと、柔らかな葉の部分をおだしでふっくらと煮込んだとろみのある和風あんが、見事なコントラストを生み出しています。
豚ひき肉のコクとごま油の風味が食欲をそそり、ひとくち食べるごとに心も体もホッと温まるような、優しくも満足感のある一皿です。特別な材料を使わずに、いつもの家庭のキッチンにある調味料で手軽に作れるのも嬉しいポイント。ぜひ毎日の献立に取り入れてみてください。
