今回は、日本料理の名店で知られる村田吉弘さんのレシピをご紹介します。里芋とにんじんとごぼうの精進煮は、素材本来の持ち味を最大限に引き出した心温まる伝統的な和食の逸品です。干ししいたけの豊かな旨みが溶け込んだ特製の煮汁でじっくりと煮込むことで、根菜類にしみじみとした味わいが染み渡ります。
精進料理ならではの丁寧な下ごしらえや、えぐみをしっかりと抜くための細やかな工程を経ることで、雑味のない上品な仕上がりを実現しています。特別な日の食卓はもちろんのこと、日々の献立に優しい和の風味を取り入れたいときにもぴったりの一品です。
素材の声を聞くように、ひとつひとつの工程を大切にしながら作ることで、プロの味わいをご自宅のキッチンで再現することができます。ぜひこの機会に村田吉弘さん直伝の本格的な精進煮に挑戦して、根菜が持つ奥深い魅力を存分に楽しんでみてください。
【村田吉弘さんのレシピ】里芋とにんじんとごぼうの精進煮の作り方
Course: 副菜Cuisine: 和食4
servings1
hour20
minutes185
kcal80
minutes今回は、日本料理の名店で知られる村田吉弘さんのレシピをご紹介します。里芋とにんじんとごぼうの精進煮は、素材本来の持ち味を最大限に引き出した心温まる伝統的な和食の逸品です。干ししいたけの豊かな旨みが溶け込んだ特製の煮汁でじっくりと煮込むことで、根菜類にしみじみとした味わいが染み渡ります。
材料
里芋 8コ
にんじん 1本
ごぼう 2本
干ししいたけ 8枚
米ぬか 適量
一味とうがらし 適量
【煮汁】
だし カップ2+1/2
しいたけの戻し汁 カップ1+1/4
うす口しょうゆ 大さじ4
みりん 大さじ2
作り方
- 干ししいたけは水約カップ2につけ、一晩おく。
- 里芋は皮をむく。ごぼうは皮を包丁でこそげ、太ければ縦半分に切り、食べやすい長さに切る。
- 米ぬか(水1.5リットルに対し、ぬか100gが目安)をさらしで包み、たっぷりの水を入れた鍋に浸してもんで、ぬか水をつくる。 2 を入れて弱めの中火にかけ、里芋に竹ぐしが通るくらいまでゆでたら、鍋ごと流水にさらす。里芋とごぼうを取り出し、鍋をきれいに洗う。
- 3 の鍋に里芋、ごぼうとかぶるくらいの水を入れて火にかけ、沸騰したら水にさらす。
- にんじんは皮をむいて1~5cm厚さの輪切りにする。水からゆで、柔らかくなったら水にさらす。
- 4 、 5 を水から上げて、紙タオルなどで水けを取る。鍋に【煮汁】の材料、軸を除いた干ししいたけとともに入れて、水でぬらした木の落としぶたをする。弱めの中火で約20分間煮る。
- 器に盛り、一味とうがらしをふる。
メモ
- 村田吉弘さんのレシピ (里芋とにんじんとごぼうの精進煮)
里芋とにんじんとごぼうの精進煮を美味しく作る3つの極意
米ぬかを使った丁寧な下ゆででえぐみと渋みをしっかり抜く
このレシピでは、水1.5リットルに対しぬか100gをさらしで包んだぬか水を作り、里芋とごぼうを一緒にゆでていきます。里芋やごぼう特有のえぐみや雑味を米ぬかの力でしっかりと取り除くことで、仕上がりの味わいが驚くほど上品になります。
里芋に竹ぐしがスッと通るくらいの硬さまでゆでたら、すぐに鍋ごと流水にさらして加熱を止めます。このひと手間で、煮崩れを防ぎながら食感を美しく整えることができます。根菜本来のピュアな風味を際立たせるための非常に重要な工程です。
二段階のゆで工程で食材の食感と下味のベースを整える
米ぬかを使った最初のゆでと流水さらしのあと、里芋とごぼうを再び鍋に入れ、かぶるくらいの水でゆでてから再び水にさらします。さらに、にんじんも別で水からゆでて柔らかくなったら水にさらします。
これらの下ゆでを丁寧に行うことで、それぞれの食材の余分なアクが完全に抜け、調味料の味が均一にしみ込みやすくなります。すべての食材を水から上げて紙タオルなどでしっかりと水けを取ることで、煮汁が薄まるのを防ぎ、味がしっかりと決まるようになります。
水でぬらした木の落としぶたを使い弱めの中火で約20分間じっくり煮込む
鍋に煮汁の材料と軸を除いた干ししいたけを入れ、さらに水でぬらした木の落としぶたをして弱めの中火で約20分間煮込みます。水でぬらした落としぶたを使用することで、木が煮汁を吸いすぎるのを防ぎ、旨みを効率よく具材全体に行き渡らせることができます。
弱めの中火でじっくりと火を通すことで、干ししいたけの戻し汁やだし、うす口しょうゆ、みりんの風味が根菜の芯までしっかりと浸透し、ふっくらと柔らかく仕上がります。
最高のペアリング:料理を引き立てる飲み物
村田吉弘さんの里芋とにんじんとごぼうの精進煮には、素材の優しい旨みや干ししいたけの出汁の風味を引き立てる飲み物がよく合います。お酒を楽しむなら、すっきりとした辛口の日本酒がベストパートナーです。冷酒でも美味しいですが、ぬる燗にすることで根菜の持つ甘みやだしの香りがより一層引き立ちます。
また、食事中のお茶としては、香ばしいほうじ茶や、すっきりとした味わいの緑茶を選ぶと、精進煮の上品な味付けと見事に調和します。ワインを選ぶ場合は、樽香の少ない軽やかな白ワインや、ミネラル感のあるシャブリなどを合わせてみると、和食の繊細な風味を邪魔せずにお互いの良さを引き立て合うことができます。
その日の気分や食卓の雰囲気に合わせて、お気に入りの一杯を選んでみてください。
保存テクニックと温め直し方
作り置きをした里芋とにんじんとごぼうの精進煮を保存する際は、清潔な保存容器に移し替えて粗熱をしっかりと取ってから冷蔵庫に入れてください。冷蔵保存の場合は、乾燥や傷みを防ぐためにしっかりとフタをし、2〜3日以内を目安にお召し上がりください。
食べる際には、鍋に移して温め直すか、耐熱容器に移して電子レンジで温めると、作りたての美味しさが戻ります。なお、根菜類は冷凍すると食感がスポンジ状に変わってしまうことがあるため、冷蔵での保存をおすすめします。食べる分ずつ温め直して、風味の変化をお楽しみください。
このレシピのまとめと栄養のポイント
今回は村田吉弘さんのレシピによる、里芋とにんじんとごぼうの精進煮の作り方をご紹介しました。干ししいたけを一晩かけてじっくり戻し、その旨みあふれる戻し汁とだしをベースにした贅沢な煮汁を使用するのが大きな特徴です。
里芋とごぼうは米ぬかを使って丁寧に下ゆでを行い、えぐみや雑味をしっかりと抜くことで、素材本来のピュアな美味しさを引き出しています。さらに、にんじんも別でゆでて水けをしっかりと拭き取ることで、調味料の味がムラなく綺麗にしみ込みます。
水でぬらした木の落としぶたを使い、弱めの中火で約20分間じっくりと煮込むことで、ふっくらと柔らかく仕上がった根菜に煮汁の深いコクがしっかりと行き渡ります。仕上げに一味とうがらしをふることで、全体の味がきりっと引き締まり、最後まで飽きのこない味わいに仕上がります。
手間暇をかけて丁寧に作られた本格的な精進煮は、心までホッとするような優しさに満ちた一品です。ぜひご自宅のキッチンでこのレシピを試して、伝統的な和食の奥深い味わいと心温まるひとときを堪能してみてください。
