今回は、和食の達人である村田吉弘さんのレシピ「鶏肉としいたけのくわ焼き」をご紹介します。香ばしく焼き上げた鶏もも肉と、旨味たっぷりの生しいたけに、甘辛い特製の合わせ地がしっかりと絡む、ご飯が止まらなくなる一品です。
くわ焼きとは、かつて農作業の合間に農具の鍬(くわ)の上で野鳥などを焼いたのが始まりとされる料理ですが、現代の家庭ではフライパン一つで手軽に作れるのが嬉しいポイントです。
村田吉弘さん直伝のこのレシピでは、鶏もも肉の下処理や、皮目をパリッと焼き上げるコツ、そしてしょうゆ、みりん、酒を絶妙なバランスで合わせたタレの煮詰め方まで、家庭でプロの味を再現するためのエッセンスが詰まっています。
小麦粉をまぶすことでタレがよく絡み、照り艶よく仕上がるこの料理は、毎日の食卓のメインディッシュとしてはもちろん、冷めても美味しいのでお弁当のおかずにも最適です。粉ざんしょうの爽やかな香りがアクセントになり、最後まで飽きずに楽しめる村田吉弘さんの本格和食レシピ、ぜひご家庭でお試しください。
【村田吉弘さんのレシピ】鶏肉としいたけのくわ焼きの作り方
Course: 主菜Cuisine: 和食2
servings10
minutes15
minutes743
kcal25
minutes今回は、和食の達人である村田吉弘さんのレシピ「鶏肉としいたけのくわ焼き」をご紹介します。香ばしく焼き上げた鶏もも肉と、旨味たっぷりの生しいたけに、甘辛い特製の合わせ地がしっかりと絡む、ご飯が止まらなくなる一品です。
材料
鶏もも肉 2枚
生しいたけ 8枚
粉ざんしょう 適量
小麦粉
サラダ油 小さじ1
【合わせ地】
しょうゆ 40ml
みりん 40ml
酒 80ml
作り方
- しいたけは軸を除く。鶏もも肉は厚みが均一になるように包丁を入れて開き、焼いたときに縮まないよう、ところどころに切り目を入れ、半分に切る。小麦粉適量をまぶし、余分な粉を落とす。
- フッ素樹脂加工のフライパンにサラダ油を中火で熱し、鶏肉を皮を下にして入れる。ふたをしながら焼き、皮に焼き目がついたら返し、裏側も色よく焼く。ここでしっかり焼き目をつけると、【合わせ地】がからみやすく、照りよく仕上がる。
- 小麦粉を薄くまぶしたしいたけを加えて両面を軽く焼く。【合わせ地】を加え、汁けをからめる。煮詰まってきたらでき上がり。鶏肉を食べやすい幅に切って、しいたけとともに器に盛り、粉ざんしょうをふる。
メモ
- 村田吉弘さんのレシピ (鶏肉としいたけのくわ焼き)
鶏肉としいたけのくわ焼きを美味しく作る3つの極意
鶏肉の丁寧な下処理と切り目
このレシピの最初の重要ポイントは、鶏もも肉の厚みを均一に開き、焼いたときの縮みを防ぐために切り目を入れる工程にあります。鶏肉は加熱すると繊維が縮んで反り返ってしまい、焼きムラができやすくなります。
厚い部分に包丁を入れて均一な厚さに整え、皮や筋の部分に数カ所切り目を入れておくことで、フライパンにピタッと密着し、全体に均等に火が入るようになります。また、このように下処理をしっかり行うことで、仕上がりの見た目も美しくなり、後の工程でタレが均一に絡みやすくなるというメリットもあります。
均等な火入れは肉のジューシーさを保つためにも欠かせない基本の技です。
小麦粉の効果としっかりとした焼き目
鶏もも肉と生しいたけに小麦粉を薄くまぶすこと、そして皮目にしっかりと焼き目をつけることが、美しい照りと味の絡みを生み出す最大の秘訣です。ふたをしながら中火でじっくりと皮を下にして焼き、香ばしい焼き目をつけることで、鶏肉の余分な脂が落ちると同時に旨味が中に閉じ込められます。
また、まぶした小麦粉がフライパンに残った旨味や油と結びつき、さらに後から加えるしょうゆ、みりん、酒の合わせ地にとろみを与えます。この自然なとろみが食材表面にしっかりと絡みつき、プロが作ったような美しい照り艶と、濃厚で奥深い味わいを実現してくれます。
合わせ地の煮詰め方と粉ざんしょうのアクセント
最後の仕上げにおいて、合わせ地を加えてからしっかりと汁気を煮詰めて絡める工程が味の決め手となります。しょうゆ40ml、みりん40ml、酒80mlという調味料ですが、しっかりと煮詰めることでみりんの糖分がカラメル化し、食欲をそそる香ばしさとテリが生まれます。
煮詰まってくるとタレに粘りが出て、しいたけや鶏肉にぴったりと吸い付くように絡みます。出来上がったところに粉ざんしょうを振ることで、甘辛い濃厚な味わいの中にピリッとした爽やかな刺激と上品な香りが加わり、味がきゅっと引き締まります。ご飯のお供にも、お酒の肴にも最高に合う洗練された一品に仕上がります。
最高のペアリング:料理を引き立てる飲み物
甘辛い醤油ベースのタレがしっかりと絡んだ鶏肉としいたけのくわ焼きには、風味豊かなお酒を合わせることで、さらに食事が楽しくなります。ワインを合わせるなら、ミディアムボディの赤ワイン、特にピノ・ノワールやメルローがおすすめです。
醤油やみりんの甘辛い和風の風味と、赤ワインの果実味や穏やかな渋みは非常に相性が良く、しいたけの持つ土の香りとも見事に調和します。また、白ワインであれば、少し樽香の効いたシャルドネを選ぶと、こってりとした照り焼き風のタレに負けず、リッチなマリアージュを楽しめます。
もちろん、キリッと冷やした辛口の日本酒や、山椒の香りを引き立てる爽やかなクラフトビールとの相性も抜群です。休日の夕食や晩酌のひとときに、ぜひお好みのお酒と合わせて、至福の時間をお楽しみください。
保存テクニックと温め直し方
調理後のくわ焼きは、清潔な保存容器に入れて冷蔵庫で保存し、2〜3日以内を目安に食べ切るようにしてください。食べる際は、電子レンジで中心までしっかりと温め直すか、フライパンに少量の酒を振って弱火で温め直すと、お肉が固くなりすぎず美味しくいただけます。
味がしっかりとしているため、冷めたままでも美味しく、お弁当のおかずとしても大変優れています。ただし、粉ざんしょうの香りは時間が経つと飛んでしまうため、温め直した後に再度軽く振りかけると、出来立てのような風味が復活します。
このレシピのまとめと栄養のポイント
今回は、村田吉弘さんのレシピによる「鶏肉としいたけのくわ焼き」をご紹介しました。鶏もも肉と生しいたけという身近な食材を使いながらも、丁寧な下処理と焼き方のコツを押さえることで、家庭のフライパン一つで本格的な和食の味わいが完成します。
厚みを均等にし、小麦粉をまぶしてこんがりと焼いたお肉に、しょうゆ、みりん、酒の合わせ地を煮絡めることで生まれる絶品の照り艶は、見るからに食欲をそそります。最後の仕上げに振る粉ざんしょうが、全体を上品にまとめ上げる良いアクセントになっています。
白いご飯がどんどん進むメインのおかずとしてはもちろん、お酒のおつまみや冷めても美味しいお弁当のおかずにもぴったりです。日々の献立に迷った際などに、ぜひこの村田吉弘さんのレシピを活用して、極上のくわ焼きを味わってみてください。
