毎日の食卓にほっとする味わいを届けてくれる、料理研究家・藤井恵さんの「ごぼうとさけの煮つけ」のレシピをご紹介します。和食の定番である煮魚ですが、味が決まらなかったり、身がパサパサになってしまったりと、意外と難しさを感じる方も多いかもしれません。
しかし、今回ご紹介する藤井恵さんのレシピなら、あらかじめ火を通した「フライパン蒸しごぼう」を活用し、短時間の煮込みで驚くほど本格的な仕上がりになります。生ざけは熱湯をサッとかける霜降りの下処理をすることで、魚特有の臭みを消し、上品な味わいに。
しょうゆ、みりん、砂糖などの基本調味料にしょうがを加えた黄金比の煮汁が、鮭の旨味とごぼうの風味をしっかりと引き立てます。落としぶたをして中火で5分、さらに煮汁をかけながら2〜3分という絶妙な加熱時間により、鮭はふっくら、ごぼうには味がしっかり染み込みます。
白いご飯が止まらなくなる、家族みんなが喜ぶ心温まる一品です。ぜひ、今日の晩ごはんに作ってみてください。
【藤井恵さんのレシピ】ごぼうとさけの煮つけの作り方
Course: 主菜Cuisine: 和食2
servings10
minutes10
minutes190
kcal20
minutes毎日の食卓にほっとする味わいを届けてくれる、料理研究家・藤井恵さんの「ごぼうとさけの煮つけ」のレシピをご紹介します。和食の定番である煮魚ですが、味が決まらなかったり、身がパサパサになってしまったりと、意外と難しさを感じる方も多いかもしれません。
材料
フライパン蒸しごぼう 100g
生ざけ(切り身) 2切れ(160g)
【A】
水 大さじ2
しょうゆ 大さじ1+1/2
みりん 大さじ1+1/2
砂糖 大さじ1
酒 大さじ1
しょうが(薄切り) 1かけ分
作り方
- 蒸しごぼう は5cm長さに切る。さけは2~3等分に切ってざるにのせ、熱湯をサッとかける。
- 鍋に【A】を入れて強火で煮立て、さけ、ごぼうを加える。落としぶたをし、中火で5分間煮る。落としぶたを取り、煮汁をかけながらさらに2~3分間煮る。
メモ
- 藤井恵さんのレシピ (ごぼうとさけの煮つけ)
ごぼうとさけの煮つけを美味しく作る3つの極意
鮭の臭みを取る熱湯がけ(霜降り)の手間を惜しまない
このレシピのポイントの一つ目は、生ざけを2〜3等分に切った後、ざるにのせて熱湯をサッとかける工程にあります。これは和食の基本テクニックである「霜降り」と呼ばれる下処理です。表面のタンパク質をサッと固めることで、魚特有の生臭さやぬめりを取り除き、煮汁が濁るのを防ぐ効果があります。
このひと手間を惜しまずに丁寧に行うことで、仕上がりの風味が格段に上品になり、魚が苦手な方でも美味しく食べられるようになります。お湯をかけすぎると旨味まで逃げてしまうため、表面の色が白っぽく変わる程度に「サッと」かけるのが最大のコツです。
強火で煮立てた煮汁に具材を入れる
このレシピのポイントの二つ目は、鍋に入れた調味料【A】(水、しょうゆ、みりん、砂糖、酒、薄切りしょうが)を必ず「強火で煮立ててから」さけとごぼうを加えることです。煮汁が冷たい状態から魚を入れると、徐々に温度が上がる過程で魚の旨味が外に流れ出てしまい、パサつく原因になります。
しっかりと沸騰した煮汁に入れることで、鮭の表面が素早くコーティングされ、旨味を内部に閉じ込めることができます。また、しょうがの香りも立ちやすくなり、風味豊かな煮つけに仕上がります。火加減のタイミングを守ることが美味しさの鍵です。
落としぶたと煮汁のかけ湯で照りと味を染み込ませる
このレシピのポイントの三つ目は、落としぶたを使った中火での5分間の煮込みと、その後の仕上げの工程です。落としぶたをすることで、少ない煮汁でも鍋の中で対流が起こり、ごぼうとさけの全体にムラなく均一に味が染み込みます。
さらに、5分経ったら落としぶたを外し、スプーンなどを使って煮汁を具材にすくいかけながら2〜3分間煮る工程が重要です。煮汁を煮詰めながら表面にかけ続けることで、美しい「照り」が生まれ、味がしっかりと絡んでご飯に合う濃厚な仕上がりになります。長時間煮込まないことで鮭がふっくらと保たれます。
最高のペアリング:料理を引き立てる飲み物
藤井恵さんの「ごぼうとさけの煮つけ」は、しょうゆやみりん、砂糖を使った甘辛いしっかりとした和の味付けが特徴です。この料理には、やはり炊きたての白いご飯が最高のパートナーですが、お酒を合わせるなら、すっきりとした辛口の日本酒や、米の旨味が感じられる純米酒がよく合います。
ワインをお好みの場合は、樽香を抑えたフルーティーなシャルドネや、和食の旨味に寄り添う軽めのピノ・ノワールを選ぶと、鮭の風味と見事なマリアージュを楽しめます。
副菜には、ほうれん草や小松菜のお浸し、きゅうりとワカメの酢の物など、さっぱりとした青菜や海藻を使った小鉢を添えると、献立全体の味のバランスが整い、最後まで飽きずに美味しくいただけます。お味噌汁には豆腐となめこを合わせるのがおすすめです。
保存テクニックと温め直し方
残った「ごぼうとさけの煮つけ」は、清潔な保存容器に入れて冷蔵庫で保存してください。保存期間の目安は2〜3日程度です。冷蔵庫で冷やされる過程でごぼうや鮭にさらに煮汁が染み込むため、翌日にはまた違った深い味わいを楽しむことができます。
温め直す際は、電子レンジを使用するか、小鍋に移して弱火で焦げないように注意しながら温めてください。お弁当のおかずにする場合は、汁気をしっかりと切ってから入れると、他のおかずに味が移らず、美味しくいただけます。
このレシピのまとめと栄養のポイント
今回は、料理研究家の藤井恵さんによる「ごぼうとさけの煮つけ」の作り方をご紹介しました。蒸しごぼうを使うことで硬い根菜の調理時間を短縮し、熱湯を使った生鮭の丁寧な下処理や、落としぶたを活用した効率的な加熱方法など、美味しい和食を作るためのエッセンスが詰まった素晴らしいレシピです。
短い煮込み時間でありながら、しょうがの効いた甘辛い煮汁が中までしっかりと染み込み、鮭のふっくらとした食感とごぼうの豊かな風味が口いっぱいに広がります。夕食のメインディッシュとしてはもちろん、冷めても美味しいのでお弁当のおかずや作り置きとしても大活躍間違いなしの一品です。
ぜひこのレシピをご自宅の定番メニューに取り入れて、心温まる和の食卓を楽しんでみてください。
