今回は、テレビや雑誌で大活躍の料理研究家、きじまりゅうたさんのレシピ「春キャベツの蒸しすき煮」をご紹介します。春の訪れを感じさせる、柔らかくて甘みたっぷりの春キャベツと、みずみずしい新たまねぎをふんだんに使った一品です。
すき焼き風の甘辛い味付けは、ご飯のおかずとしてはもちろん、お酒のおつまみにもぴったりです。このレシピの魅力は、なんといってもフライパンひとつで手軽に作れること。調味料の入ったフライパンにお肉と野菜を重ねて蒸し煮にするだけで、驚くほど本格的な味わいが完成します。
特に注目したいのが、きじまりゅうたさんならではの調理の工夫です。一番上にのせた春キャベツが自然な「落としぶた」の役割を果たし、ふたをして煮るだけで効率よく全体に火が通り、味がしっかりと染み込みます。
新生活で忙しい時期や、パパッと美味しいメインディッシュを作りたい日に、ぜひ試していただきたい素晴らしいレシピです。生卵の黄身を絡めて、まろやかなコクをお楽しみください。
【きじまりゅうたさんのレシピ】春キャベツの蒸しすき煮の作り方
Course: 主菜Cuisine: 和食2
servings10
minutes10
minutes375
kcal20
minutes今回は、テレビや雑誌で大活躍の料理研究家、きじまりゅうたさんのレシピ「春キャベツの蒸しすき煮」をご紹介します。春の訪れを感じさせる、柔らかくて甘みたっぷりの春キャベツと、みずみずしい新たまねぎをふんだんに使った一品です。
材料
春キャベツ 1/4コ(250g)
牛切り落とし肉 200g
新たまねぎ 1コ(200g)
卵黄 1コ分
【A】
水 カップ3/4
しょうゆ 大さじ2
みりん 大さじ1
作り方
- キャベツは7~8cm四方に切る。たまねぎは1/4量をごく薄切りにして水にさらし、残りは2cm幅のくし形に切る。
- 【A】をフライパンに混ぜ合わせ、牛肉を加えてほぐす。くし形に切ったたまねぎ、キャベツの順にのせ、ふたをして中火にかける。煮立ったら5分間蒸し煮にし、ざっと混ぜて器に盛る。薄切りにしたたまねぎを水けをきってのせ、卵黄をのせる。
- ポイント
- キャベツが落としぶたがわりになり、ふたをするだけよりも効率よく火が通る。
メモ
- きじまりゅうたさんのレシピ (春キャベツの蒸しすき煮)
春キャベツの蒸しすき煮を美味しく作る3つの極意
フライパンの中で調味料と牛肉をほぐす
調理を始める際、あらかじめボウルなどで合わせ調味料を作るのではなく、フライパンの中で直接水、しょうゆ、みりんを混ぜ合わせます。そして、そこに直接牛切り落とし肉を加えてしっかりとほぐすのがこのレシピの重要なポイントです。
加熱する前の冷たい状態の調味料の中で牛肉をほぐしておくことで、お肉同士がくっついて固まるのを防ぎ、均一に火が通るようになります。また、お肉の旨味が煮汁全体に溶け出しやすくなり、後からのせる野菜にもその美味しい出汁がしっかりと染み込むようになります。
洗い物を減らせるという利点もあり、非常に効率的な調理法と言えます。
春キャベツを一番上にのせて落としぶたにする
具材をフライパンに重ねる順番が、このレシピ最大の肝です。調味料とほぐした牛肉の上に、くし形に切った新たまねぎ、そして最後に7~8cm四方に大きく切った春キャベツの順に重ねていきます。この「キャベツを一番上にのせる」という工程により、キャベツ自体が天然の落としぶたの役割を果たします。
フライパンのふたをして中火にかけ、煮立ってから5分間蒸し煮にすることで、下から上がってくる蒸気と熱をキャベツがしっかりと閉じ込め、ただふたをするだけよりもはるかに効率よく全体に火を通すことができます。春キャベツの甘みと水気も活かされ、しっとりとした仕上がりになります。
2種類の切り方で新たまねぎを楽しむ
このレシピでは、1個の新たまねぎを2つの異なる方法で切り分けて使用します。全体の4分の3の量は2cm幅のくし形に切り、牛肉やキャベツと一緒に蒸し煮にして、トロトロに柔らかくなった甘みと食感を楽しみます。
そして残りの4分の1の量は、ごく薄切りにして水にさらし、シャキシャキのオニオンスライスとして仕上げにトッピングします。
同じ食材でありながら、「加熱して引き出された深い甘みと柔らかさ」と「生のままの清涼感ある辛味とシャキシャキ感」という2つの異なる魅力を一度に味わうことができる、非常に計算された構成です。卵黄のまろやかさと共に、味と食感の素晴らしいアクセントになります。
最高のペアリング:料理を引き立てる飲み物
きじまりゅうたさんの「春キャベツの蒸しすき煮」は、しょうゆとみりんベースのしっかりとした甘辛い味付けと、牛肉の濃厚な旨味が特徴の和食です。この料理には、果実味が豊かで少しスパイシーなニュアンスを持つ赤ワインがよく合います。例えば、オーストラリア産のシラーズや、チリ産のカルメネールなどがおすすめです。
これらのワインが持つ程よい渋みと豊かな果実味が、すき煮の甘辛いタレや牛肉の脂の甘みと見事に調和し、味わいをより一層深くしてくれます。また、白ワインを合わせる場合は、少し樽香のあるふくよかなシャルドネを選ぶと、卵黄のまろやかなコクや春キャベツの優しい甘みと素晴らしいマリアージュを見せてくれます。
日本酒であれば、お米の旨味がしっかりと感じられる純米酒や純米吟醸酒をぬる燗にすると、だしの風味と寄り添い、ホッと落ち着く至福の組み合わせをお楽しみいただけます。
保存テクニックと温め直し方
粗熱がしっかりと取れてから、清潔な保存容器に移し替えて冷蔵庫で保存してください。冷蔵での保存期間は2〜3日程度が目安です。温め直す際は、電子レンジを使用するか、小鍋に移して弱火でゆっくりと加熱すると美味しくいただけます。
ただし、仕上げのトッピングである生の薄切りたまねぎと卵黄は保存に向かないため、食べる直前に新しく用意してのせるようにしてください。時間が経つとキャベツから水分が出て味が薄まることがあるため、なるべく早めにお召し上がりいただくことをおすすめします。
このレシピのまとめと栄養のポイント
今回は、きじまりゅうたさんによる「春キャベツの蒸しすき煮」の作り方をご紹介しました。旬の春キャベツと新たまねぎの豊かな甘み、そして牛切り落とし肉の深い旨味が、しょうゆとみりんの甘辛いタレと見事に絡み合う、大満足の和風メインディッシュです。
食材を順番にフライパンに重ねて中火にかけ、5分間蒸し煮にするだけという手軽さながら、春キャベツを落としぶた代わりにして効率よく熱を回すという、料理の理にかなった素晴らしい工夫が詰まっています。また、新たまねぎを加熱用と生食用に分けて使うことで、食感と風味のコントラストを生み出している点も秀逸です。
最後にトッピングする卵黄を崩しながらお肉と野菜に絡めて食べれば、すき焼きのような贅沢な味わいが口いっぱいに広がります。ご飯のお供に最適な、家族みんなが喜ぶレシピですので、ぜひ毎日の献立に取り入れてみてください。
