日本におけるイタリア料理のパイオニアである片岡護さんの代表的なレシピの一つ、「ボンゴレ・ビアンコ」の作り方をご紹介します。ボンゴレ・ビアンコは、あさりの旨みと白ワインの香りを活かしたシンプルなパスタ料理ですが、シンプルゆえに火加減や手順が味わいを大きく左右します。
片岡護さんのレシピでは、太さ1.4mmのやや細めのスパゲッティ(フェデリーニ)を使用し、ソースとの絡みをよくしているのが特徴です。また、味の奥深さを出すための隠し味として、アンチョビペーストを少量加えることで、あさりだけでは出せないプロのコクを生み出しています。
ご家庭にあるフライパン一つで、レストランのような本格的な仕上がりが実現できる丁寧な工程が組まれています。休日のランチや、特別なおもてなしの日のディナーなど、ワインと一緒にゆっくり楽しみたい時にもぴったりの一皿です。
あさりの豊かな風味を余すところなく味わえる、片岡護さん直伝の極上レシピをぜひご自宅で再現してみてください。
【片岡護さんのレシピ】ボンゴレ・ビアンコの作り方
Course: 主菜Cuisine: イタリアン2
servings15
minutes15
minutes571
kcal30
minutes日本におけるイタリア料理のパイオニアである片岡護さんの代表的なレシピの一つ、「ボンゴレ・ビアンコ」の作り方をご紹介します。ボンゴレ・ビアンコは、あさりの旨みと白ワインの香りを活かしたシンプルなパスタ料理ですが、シンプルゆえに火加減や手順が味わいを大きく左右します。
材料
スパゲッティ(太さ1.4mm) 160g(フェデリーニの名前でも販売されている。)
あさり 400~500g
アンチョビペースト 大さじ1(コクが出るが、なければ加えなくてもよい。普通のアンチョビでは風味が強すぎるので、代用しないほうがよい。)
白ワイン 80ml
にんにく 1かけ
赤とうがらし(小) 1~2本
イタリアンパセリ(小) 5本
エクストラバージンオリーブ油
塩
こしょう
作り方
- フライパンにオリーブ油大さじ4とにんにく、赤とうがらしを入れ、中火にかける。泡立ってきたら弱火にし、時々フライパンを揺すりながら、じっくりといためる。
- にんにくがきつね色になったら、あさりとアンチョビペーストを加える。中火にしてざっといため合わせる。
- 白ワイン、パセリのみじん切り大さじ2を加え、こしょう少々をふってふたをする。
- ここでスパゲッティをゆではじめる(全体備考参照)。 3 のフライパンを揺すってざっと混ぜ合わせ、あさりを蒸し煮にする。あさりの殻が開いたら弱火にし、蒸し汁が2/3量程度になるまで煮詰める。
- ポイント
- あさりの殻が開きはじめたくらいで弱火にする。火を通しすぎるとあさりが堅くなる。
- ゆで上がったスパゲッティの湯をきって加える。しっかりとあえ、あさりのうまみたっぷりの蒸し汁をスパゲッティにからませる。
- ポイント
- 水分が足りなければ、スパゲッティのゆで汁適量を加える。
- パセリのみじん切り大さじ1をふってあえ、こしょう少々で味を調えて、器に盛る。
- ポイント
- あさりの塩けが強いので、基本的に調味料としての塩は加えない。最後に味をみて、塩味が足りないようなら足す。
メモ
- 片岡護さんのレシピ (ボンゴレ・ビアンコ)
ボンゴレ・ビアンコを美味しく作る3つの極意
にんにくの香りをじっくり引き出す
フライパンにオリーブ油大さじ4、にんにく、赤とうがらしを入れて中火にかけ、泡立ってきたらすぐに弱火に落とすことが最初の重要なポイントです。強火のまま一気に加熱して焦がしてしまうと、油に苦味が移ってしまい、パスタ全体の味が台無しになってしまいます。
弱火にした後は、時々フライパンを揺すりながらじっくりと加熱し、にんにくがきつね色になるまで香りと旨みをオリーブ油にしっかりと移していきます。この焦らず丁寧なベース作りを行うことが、シンプルなボンゴレ・ビアンコの全体の風味を格段に底上げし、プロの味に近づける秘訣となります。
あさりの蒸し煮と火入れのタイミング
にんにくがきつね色になったらあさりとアンチョビペーストを加えてざっと炒め、白ワインとパセリを加えてふたをし、蒸し煮にします。ここで最も注意すべきは、あさりの殻が開きはじめたタイミングで即座に弱火にすることです。
火を通しすぎるとあさりの身が縮んで硬くなり、せっかくのふっくらとした食感が失われてしまいます。弱火に落とした後、蒸し汁が元の3分の2程度の量になるまでじっくりと煮詰めることで、あさりの濃厚な旨みが凝縮された極上のソースが完成します。常に火加減に気を配ることが大切です。
ゆで汁と蒸し汁をしっかり絡める
ゆで上がったスパゲッティは湯をきってフライパンに加え、あさりの旨みがたっぷりと溶け込んだ蒸し汁をパスタの麺一本一本にしっかりと絡ませるようにあえます。もしフライパン内の水分が足りずパサつく場合は、スパゲッティのゆで汁を適量加えてなめらかさを調整してください。また、味付けの最終調整も重要です。
あさり自体から強い塩気と旨みが出るため、調理の途中では基本的に塩を加えず、最後に味見をして足りない場合のみ塩を足すようにします。これにより塩辛くなる失敗を防ぐことができます。
最高のペアリング:料理を引き立てる飲み物
この片岡護さんのボンゴレ・ビアンコには、すっきりと冷やした辛口の白ワインが完璧な相性を見せます。特におすすめなのは、イタリア産の「ヴェルメンティーノ」や「ピノ・グリージョ」といった品種のワインです。
ヴェルメンティーノが持つ柑橘系の爽やかな香りと微かなミネラル感は、あさりの豊かな磯の風味やアンチョビペーストの深いコクと見事に調和し、口の中で海を感じるようなマリアージュを生み出します。
また、ピノ・グリージョの持つフルーティーでありながらもキレのある酸味は、オリーブオイルとニンニクのしっかりとした味わいをさっぱりと洗い流し、次の一口をより新鮮に楽しませてくれます。ワインの温度はしっかり冷やして、あつあつのパスタと合わせるのが理想的です。
保存テクニックと温め直し方
ボンゴレ・ビアンコは、あさりのふっくらとした食感やパスタのアルデンテの歯ごたえ、そしてオリーブオイルとニンニクのフレッシュな香りが命の料理です。そのため、基本的には出来立てをすぐに召し上がるのが最も美味しく、長期保存には適していません。
どうしても残ってしまった場合は、あさりの殻から身を外し、ソースと一緒に密閉容器に入れて冷蔵庫で保管し、翌日中には食べ切るようにしてください。温め直す際は電子レンジよりも、フライパンに少量の水や白ワインを足して弱火で優しく加熱すると風味が戻りやすくなります。
このレシピのまとめと栄養のポイント
片岡護さんのレシピで作るボンゴレ・ビアンコは、ご家庭の食卓をまるで高級イタリアンのレストランのような空間に変えてくれる、魅惑的な一皿です。
あさり、にんにく、オリーブオイルというイタリア料理の基本となる食材に、アンチョビペーストというプロならではのアクセントを加えることで、シンプルながらも非常に奥深く、印象的な味わいに仕上がっています。
火加減に注意しながらじっくりと香りを引き出し、あさりの旨みを最高の状態でソースに閉じ込めるという一つ一つの丁寧な工程が、この美味しさを支えています。週末のゆっくりとしたランチタイムや、大切な人とお酒を楽しむディナータイムに、ぜひこの本格的なレシピに挑戦し、至福のひとときをお過ごしください。
