イタリア料理界の重鎮である片岡護さん直伝による、本格派「鶏のカチャトーレ」のレシピをご紹介します。カチャトーレとはイタリア語で「猟師風」を意味する煮込み料理のことで、香ばしく焼き上げた鶏肉の旨味に、ハーブや素材の酸味が重なり合う奥行きのある味わいが特徴です。
今回の片岡護さんのレシピでは、あめ色になるまでじっくり炒めた玉ねぎをベースに、アンチョビの塩気や白ワインビネガーの爽やかな酸味、そして香ばしく焼き上げた鶏もも肉を合わせてじっくり煮込んでいきます。
仕上げに白いんげん豆や黒オリーブ、ケイパーなどの旨味豊富な食材を加えることで、ご家庭にいながらレストランのような奥深いイタリアンを味わうことができます。特別な日のメインディッシュやおもてなしの食卓にもぴったりな一品ですので、プロの技が詰まったこちらのレシピをぜひお試しください。
【片岡護さんのレシピ】鶏のカチャトーレの作り方
Course: 主菜Cuisine: イタリアン4
servings40
minutes30
minutes480
kcal70
minutesイタリア料理界の重鎮である片岡護さん直伝による、本格派「鶏のカチャトーレ」のレシピをご紹介します。カチャトーレとはイタリア語で「猟師風」を意味する煮込み料理のことで、香ばしく焼き上げた鶏肉の旨味に、ハーブや素材の酸味が重なり合う奥行きのある味わいが特徴です。
材料
鶏もも肉(骨付き) 3~4本
アンチョビ(フィレ) 2枚
白ワインビネガー 大さじ2
白ワイン 120ml
チキンスープ 120ml(チキンスープの素を表示どおりに湯で溶く)
パセリ(みじん切り) 適宜
白いんげん(缶詰。水煮) カップ1/2
ローズマリー 1枝
ケイパー 大さじ1
黒オリーブ(水煮) 12コ
エクストラバージンオリーブ油 大さじ1
トマト 1コ
さやいんげん 8本
塩
こしょう
小麦粉
オリーブ油
【いためたまねぎ】
たまねぎ 1/4コ
にんにく(みじん切り) 小さじ1/2
オリーブ油 大さじ1
作り方
- 【いためたまねぎ】をつくる。たまねぎは薄切りにする。フライパンににんにくとオリーブ油を入れ、中火にかける。にんにくがきつね色になってきたら、たまねぎを加え、あめ色になるまで約30分間いためる。
- 鶏肉はブツ切りにして、塩・こしょう各少々をふり、小麦粉をまぶしつける。
- フライパンにオリーブ油大さじ1を熱し、 2 の鶏肉を焼き色がつくまで約5分間焼く。
- ポイント
- 高温で鶏肉を焼く間に油は酸化するので、ピュアオリーブ油を使う。鶏肉の表面はカリッとし、オリーブ油のコクのある味わいも加わる。
- フライパンの油を紙タオルなどでふき取り、 1 の【いためたまねぎ】、アンチョビ、白ワインビネガー、白ワインを加える。強火にして、アルコール分と酸味をとばす。
- ポイント
- 酸化したあとのピュアオリーブ油はここでふき取って、ソースに雑味が入らないようにする。
- チキンスープ、パセリ(一つかみ程度)を加えてふたをし、弱火にして約10分間煮込む。
- 白いんげん、ローズマリー、ケイパー、黒オリーブを加えて、煮汁を回しかけながら5分間煮込む。火を止め、仕上げにエクストラバージンオリーブ油を加え、ざっと混ぜる。
- ポイント
- 火は加えず、エクストラバージンオリーブ油のフレッシュな香りとコクをそのままソースに生かす。
- トマトはくし形に切り、さやいんげんは塩少々を加えた湯でゆでて、長さを2等分に切る。別のフライパンにオリーブ油大さじ1を熱し、トマトとさやいんげんをサッといため、塩・こしょう各少々をふる。
- 6 を器に盛り、 7 をのせる。好みでパセリを散らす。
メモ
- 片岡護さんのレシピ (鶏のカチャトーレ)
鶏のカチャトーレを美味しく作る3つの極意
あめ色玉ねぎと高熱での鶏肉焼き
このレシピの大きなポイントは、ベースとなる玉ねぎを薄切りにし、にんにくとオリーブ油で約30分間じっくり炒めてあめ色に仕上げることです。これによりソースに深い甘みとコクが生まれます。また、鶏もも肉はブツ切りにして小麦粉をまぶし、高温で約5分間、表面がカリッとするまで香ばしく焼き上げます。
焼いた際に出る酸化した油は紙タオルなどで一度きれいに拭き取ることで、ソースに雑味が残らずクリアな旨味に仕上がります。
強火でのアルコール分と酸味飛ばし
炒めた玉ねぎ、アンチョビ、白ワインビネガー、白ワインをフライパンに加えたら、まずは強火にして一気に煮立たせます。ここでしっかりとアルコール分とビネガーの角がある酸味をとばすことが重要です。この工程を経ることで、まろやかで旨味が凝縮された素晴らしいソースの土台が完成します。
その後、チキンスープとパセリを加えてふたをし、弱火で約10分間じっくりと煮込んでいきます。
仕上げのオリーブ油と別炒め野菜
仕上げの段階で白いんげん、ローズマリー、ケイパー、黒オリーブを加えて5分間煮込んだ後、火を止めてからエクストラバージンオリーブ油を加えます。加熱せずに最後に加えることで、フレッシュな香りと豊かなコクをそのまま生かすことができます。
また、彩りとなるトマトとさやいんげんは煮込まずに別のフライパンでサッと炒めて器に添えることで、食感と鮮やかな色合いが活きて全体を引き締めてくれます。
最高のペアリング:料理を引き立てる飲み物
旨味と程よい酸味が調和した鶏のカチャトーレには、イタリア産のミディアムボディの赤ワインが抜群の相性を発揮します。特におすすめなのはトスカーナ州のキャンティ(Chianti)や、サンジョヴェーゼ種を使った赤ワインです。
適度な酸味と果実味が、アンチョビやケイパーの塩気、白ワインビネガーの爽やかさと見事に調和します。白ワインを合わせる場合は、しっかりとしたコクのあるシチリア産のシャルドネや、樽香のきいた辛口白ワインを合わせると、旨味の強いソースに負けず美味しくいただけます。
保存テクニックと温め直し方
完成したカチャトーレは、しっかりと冷ましてから清潔な保存容器に入れ、冷蔵庫で保管してください。保存期間の目安は約2〜3日です。食べる際は鍋に移して弱火で温め直すか、電子レンジで温めてください。温め直すことでハーブやオリーブの風味が再び立ち上り、翌日以降も美味しく召し上がれます。
冷凍保存をする場合は、トマトやさやいんげんを取り除いてから約2週間を目安に使い切るのがおすすめです。
このレシピのまとめと栄養のポイント
今回は、片岡護さんの本格的な「鶏のカチャトーレ」のレシピをご紹介しました。約30分かけて丁寧に作られたあめ色玉ねぎの甘みと、高温で香ばしく焼いた鶏肉、そしてアンチョビや白ワインビネガー、ハーブ類が織りなすソースはまさに絶品です。
仕上げに加えるエクストラバージンオリーブ油の香りと、別炒めにした彩り豊かな野菜が料理全体を華やかに引き立てます。ぜひご家庭でプロの味をお楽しみください。
