今回は、中華料理の巨匠・菰田欣也さんのレシピ「春巻」をご紹介します。パリッとした皮の中から、旨味たっぷりの熱々なあんがとろけ出す春巻は、中華料理の定番でありながら、家庭で作るには少しハードルが高いと感じる方も多いかもしれません。
しかし、この菰田欣也さんのレシピなら、ご家庭でも本格的なお店の味を見事に再現することができます。具材には、豚肉、干ししいたけ、春雨、たけのこ、キャベツ、細ねぎをたっぷりと使用し、それぞれの食感と風味を最大限に生かしています。特に注目すべきは、あんの絶妙なとろみ加減と、皮の巻き方に隠された技です。
あんはあえて少し堅めに仕上げることで、揚げた時に理想的なとろみへと変化します。また、皮を巻く際の「最初はきっちり、後はふんわり」というテクニックは、サクサクとした極上の食感を生み出す重要なポイントです。特別な材料を用意しなくても、スーパーで手に入る身近な食材で、驚くほど美味しい春巻が完成します。
おもてなしの際の一品としても、普段の食卓のメインディッシュとしても大活躍すること間違いなしのレシピです。ぜひ、この本格的な春巻をご自宅で堪能してみてください。
【菰田欣也さんのレシピ】春巻の作り方
Course: 主菜Cuisine: 中華2
servings20
minutes15
minutes350
kcal35
minutes今回は、中華料理の巨匠・菰田欣也さんのレシピ「春巻」をご紹介します。パリッとした皮の中から、旨味たっぷりの熱々なあんがとろけ出す春巻は、中華料理の定番でありながら、家庭で作るには少しハードルが高いと感じる方も多いかもしれません。
材料
春巻の皮 4枚(市販)
塩
こしょう
酒
かたくり粉
ごま油
小麦粉
揚げ油
【あん】
干ししいたけ 2枚
春雨(乾) 10g
豚薄切り肉 80g
ゆでたけのこ 25g
キャベツ 100g
細ねぎ 1/3本
チキンスープ カップ3/4(顆粒チキンスープの素(中国風)を表示どおりに水で溶く)
【A】
酒 大さじ1
しょうゆ 大さじ1
砂糖 小さじ1
塩 少々
こしょう 少々
作り方
- 干ししいたけは水につけて戻し、軸を除いて細切りにする。春雨は水につけて戻し、3cm長さに切る。豚肉は細切りにし、塩小さじ1/5、こしょう・酒各少々をまぶして下味をつける。たけのこ、キャベツはせん切りにし、細ねぎは3cm長さの斜め切りにする。
- フッ素樹脂加工のフライパンを中火にかけ、たけのこ、豚肉をいためる。キャベツ、ねぎ、干ししいたけを順に加えていため合わせ、チキンスープを注ぎ、春雨と【A】を加えて混ぜ合わせる。
- 春雨に味がなじんだら、同量の水で溶いたかたくり粉を適量加えて強めのとろみをつけ、ごま油小さじ1/2を加える。バットに広げ、粗熱が取れるまで冷ます。
- ポイント
- あんは、ポッテリと堅めでも、揚げればトロリとした口当たりになる。
- 春巻の皮を広げ、 3 の1/4量を手前に置き、ひと巻き目はきっちりと巻く。小麦粉適量を水少々で溶いてのり状にし、皮の周囲にぬりつける。
- ポイント
- 最初のひと巻きは、両端から空気を抜きながらきっちりと巻く。
- 左右の端を内側に軽く折り、今度は空気を抱き込むようにして、ふんわりと巻く。巻き終わりは、はがれないようにとめる。残りも同様に巻く。
- ポイント
- あとは空気を入れてふんわり巻けば、皮の重なった部分もサックリと揚がる。
- 揚げ油を低温(150℃)に熱し、 5 を入れ、弱火でじっくり5分間ほど揚げる。最後は中火でカリッとさせて油をきる。
- ポイント
- 時々上から油を回しかけ、均一に火を通してこんがりと揚げる。皮が色づき始めたら中火にしてカリッとさせれば、油もよくきれ、時間がたってもしんなりしない。
メモ
- 菰田欣也さんのレシピ (春巻)
春巻を美味しく作る3つの極意
あんは堅めに仕上げて、揚げた後のとろみを計算する
春巻を美味しく作る上で、あんの固さは非常に重要なポイントです。このレシピでは、同量の水で溶いたかたくり粉を使って強めのとろみをつけ、少しポッテリと堅めに仕上げるのが極意です。
一見すると固すぎるように感じるかもしれませんが、これが揚げた際に熱が加わることで、皮の中で絶妙なトロリとした口当たりに変化します。緩いあんで包んでしまうと、揚げている最中に皮が破れて中身が漏れ出たり、水分で皮がベチャッとしたりする原因になります。
しっかりととろみをつけた後はバットに広げて粗熱を完全に取り、扱いやすくしてから皮に包むことが、失敗しないための大切なステップです。
巻き方は「最初はきっちり、後はふんわり」を意識する
パリッ、サクッとした理想的な皮の食感を生み出すための最大の秘訣が、皮の巻き方にあります。最初のひと巻き目は、具材と皮の間の空気を両端からしっかりと抜きながら、隙間ができないようにきっちりと巻きます。これにより、揚げている間の破裂を防ぎます。
しかし、その後は逆に空気を抱き込むようにして、ふんわりと巻いていくのがポイントです。空気が入ることで、皮が重なった部分に層ができ、揚げた時に油が入り込んでサックリとした軽い食感に仕上がります。
全部をきつく巻いてしまうと、重なった皮に火が通りにくくなり硬い食感になってしまうため、このメリハリが非常に重要です。
150℃の低温からじっくり揚げ、最後は中火で仕上げる
春巻の揚げ方は、温度管理が仕上がりを大きく左右します。最初は150℃という低温の揚げ油に入れ、弱火でじっくりと約5分間ほど揚げていきます。時々上から油を回しかけながら、全体に均一に火を通していくのがコツです。低温でじっくり揚げることで、中までしっかりと熱が伝わり、皮の水分が徐々に抜けていきます。
そして皮が色づき始めたら、最後は中火に火力を上げてカリッとさせます。高温でサッと仕上げることで、余分な油がよくきれ、時間が経ってもしんなりしない、いつまでもサクサクとした食感の美味しい春巻が完成します。
最高のペアリング:料理を引き立てる飲み物
菰田欣也さんの本格的な春巻には、中華料理のしっかりとした旨味と油のコクをスッキリと流してくれるような、爽やかな酸味を持つワインやビールがよく合います。ワインを合わせるなら、よく冷やしたスパークリングワインや、柑橘系の香りが豊かな辛口の白ワインがおすすめです。
例えば、スペインのカヴァや、ニュージーランド産のソーヴィニヨン・ブランなどは、春巻のパリッとした食感や、ごま油の香ばしい風味と見事に調和します。ワインの酸味が豚肉やしいたけの濃厚な旨味を引き立てつつ、口の中をリフレッシュさせてくれます。
また、お茶を合わせる場合は、ジャスミンティーや凍頂烏龍茶などの香り高くさっぱりとした中国茶が定番であり、最高のパートナーです。温かいお茶と一緒に楽しむことで、春巻の余韻をより深く味わうことができます。
保存テクニックと温め直し方
春巻は揚げたてが一番美味しいですが、余った場合は冷蔵庫や冷凍庫で保存することが可能です。揚げる前の状態で保存する場合は、皮が湿気を吸わないように、一つずつラップでぴったりと包み、ジッパー付きの保存袋に入れて冷凍室へ入れてください。約1ヶ月間保存可能です。
揚げる際は、解凍せずに凍ったまま、少し低めの温度の油でじっくりと揚げてください。揚げた後のものを保存する場合は、完全に冷ましてからラップで包み、冷蔵庫で保存します(翌日まで)。食べる前にオーブントースターで温め直すと、皮のサクサク感が復活して美味しくいただけます。
電子レンジを使うと皮がベチャッとしてしまうので注意してください。
このレシピのまとめと栄養のポイント
今回は、菰田欣也さんのレシピによる、本格的で絶品な「春巻」の作り方をご紹介しました。豚肉や干ししいたけ、たけのこ、キャベツといった具材の旨味が溶け込んだ熱々のあんを、サクサクの皮で包み込んだ春巻は、一口食べればその美味しさの虜になること間違いありません。
ポイントは、あんをしっかりと堅めに仕上げること、皮を「最初はきっちり、後はふんわり」と巻くこと、そして低温でじっくり揚げて最後は中火でカリッと仕上げることの3点です。これらのプロの技を実践するだけで、家庭の春巻がお店のような本格的な味わいに格上げされます。
休日の夕食や、特別な日のおもてなし料理としても喜ばれる一品です。ぜひ今回のレシピで作っていただき、極上のサクサク食感ととろけるあんのハーモニーをご自宅で楽しんでみてください。ご家族の笑顔が溢れる食卓になることでしょう。
