今回は、片岡護さんのペペロンチーノの作り方をご紹介します。ペペロンチーノは、にんにく、オリーブオイル、赤とうがらしというごくシンプルな材料で作られるため、火加減や手順が味を大きく左右する繊細なパスタです。
このレシピでは、1.4mmのやや細めのスパゲッティ(フェデリーニ)を使用し、ソースとの絡みを良くしているのが特徴です。
にんにくの香りをオリーブオイルに最大限に引き出しつつ、焦がして苦味を出さないための細やかな温度管理や、オリーブオイルとパスタのゆで汁をしっかりと乳化させることで、油っぽさをなくしてトロッとしたソースに仕上げるテクニックなど、基本にして究極のポイントが詰まっています。
材料が少ないからこそごまかしがきかない一皿ですが、指定された手順通りに丁寧に火入れを行うことで、本格的で奥深い味わいを再現することができます。休日のランチや、手早く済ませたい夕食にもぴったりのレシピです。
【片岡護さんのレシピ】ペペロンチーノの作り方
Course: 主菜Cuisine: イタリアン2
servings5
minutes15
minutes532
kcal20
minutes今回は、片岡護さんのペペロンチーノの作り方をご紹介します。ペペロンチーノは、にんにく、オリーブオイル、赤とうがらしというごくシンプルな材料で作られるため、火加減や手順が味を大きく左右する繊細なパスタです。
材料
スパゲッティ(1.4mm) 160g(フェデリーニの名前でも販売されている。)
にんにく 1かけ
赤とうがらし(小) 3本
イタリアンパセリ(小) 1本
エクストラバージンオリーブ油
塩
こしょう
作り方
- 【下ごしらえ】
- にんにくはみじん切りにする(大さじ1が目安)。すぐ使わない場合はオリーブ油に浸しておく。
- 赤とうがらしは種を取って粗くちぎる。
- イタリアンパセリはみじん切りにする(大さじ3が目安)。
- 【調理開始】
- 最初にスパゲッティをゆではじめる。フライパンにオリーブ油大さじ4とにんにく、赤とうがらしを入れ、中火にかける。沸騰してジュワーッと泡立ってきたら弱火にし、焦がさないように時々フライパンを揺すりながら、じっくりといためる。
- ポイント
- 熱い油ににんにくを入れるとすぐに焦げてしまう。
- にんにくがきつね色になってきたら、手早く半量を網じゃくしで取り出す。
- ポイント
- 取り出した揚げにんにくは、仕上げにふりかけるので、油をきっておく。
- パセリのみじん切り大さじ2を加え、いったん火を止めてスパゲッティのゆで汁大さじ2を加え、それ以上にんにくが焦げないようにする。
- 再び中火にかけてトロッとするまで少し煮詰める。
- ポイント
- オリーブ油とゆで汁がなじんで乳化すると、トロッとする。これによって油っぽくならない。
- ゆで上がったスパゲッティの湯をきって加える。よくあえてフライパンの中の汁けをからめたら、味を見て塩、こしょうで調える。器に盛り、 2 の揚げにんにく、残りのパセリのみじん切りを散らす。
- ポイント
- 水分が足りなければ、スパゲッティのゆで汁適量を加える。
メモ
- 片岡護さんのレシピ (ペペロンチーノ)
ペペロンチーノを美味しく作る3つの極意
冷たい油からじっくり加熱し、半量を引き上げる
冷たい状態のオリーブオイルににんにくと赤とうがらしを入れ、中火にかけてから沸騰後に弱火に落とし、じっくりと加熱するのが一つ目のポイントです。熱い油にいきなりにんにくを入れると一気に焦げてしまい、苦味が出て風味を損ないます。
弱火で時々フライパンを揺すりながら加熱することで、油にしっかりと香りを移すことができます。さらに、きつね色になったタイミングで手早く半量を網じゃくしで取り出し、油をきっておくことで、仕上げにトッピングした際のサクサクとした食感のアクセントを生み出します。
パセリとゆで汁を加え、加熱を止めて焦げを防ぐ
にんにくが焦げるのを防ぐための素早い温度管理が二つ目のポイントです。フライパンに残ったにんにくがこれ以上加熱されて焦げ付かないよう、みじん切りにしたイタリアンパセリを加えた直後にいったん火を止めます。
そこにスパゲッティのゆで汁を大さじ2杯分加えることで、フライパン内の温度が急激に下がり、加熱の進行をピタリと止めることができます。このひと手間を省くと、焦げたにんにくのえぐみがソース全体に広がってしまうため、非常に重要な工程となります。
ゆで汁とオリーブオイルをしっかり乳化させる
オリーブオイルとゆで汁をしっかりとなじませる「乳化」の作業が三つ目のポイントです。ゆで汁を加えた後に再び中火にかけ、少し煮詰めることで、本来は混ざり合わない油と水分が結合してトロッとした状態になります。
この乳化が不十分だと、食べた時に油っぽさを強く感じてしまいますが、しっかりと乳化させることで口当たりの良い滑らかなソースへと変化します。もしパスタを絡める際に水分が足りないと感じた場合は、さらにゆで汁を適量加えることで、常に最適なソースの状態を保つことができます。
最高のペアリング:料理を引き立てる飲み物
にんにくの芳醇な香りと、赤とうがらしのピリッとした辛みが特徴のペペロンチーノには、すっきりとした酸味を持つ白ワインが非常によく合います。例えば、イタリア産の「ピノ・グリージョ」は、柑橘系を思わせる爽やかな果実味とキレのある酸があり、オリーブオイルの豊かな風味をさっぱりと洗い流してくれます。
また、ハーブのニュアンスを持つ「ソーヴィニヨン・ブラン」を選ぶことで、ソースに加えたイタリアンパセリの爽やかな香りとワインの青草のようなアロマが見事に同調し、料理の奥行きをさらに引き立ててくれます。スパークリングワインの「プロセッコ」と合わせて、軽やかに楽しむのもおすすめです。
保存テクニックと温め直し方
ペペロンチーノは、ソースの乳化状態やスパゲッティの食感が命であるため、基本的には出来立てをすぐに食べるのが最も美味しく味わうための鉄則です。どうしても保存が必要な場合は、密閉容器に入れて冷蔵庫で保存し、翌日中には食べ切るようにしてください。
温め直す際は、電子レンジを使用するか、フライパンに少量の水とオリーブオイルを足して軽く炒め直すことで、パサつきを抑えてソースの風味をある程度復活させることができます。
このレシピのまとめと栄養のポイント
片岡護さんのペペロンチーノは、身近で限られた材料を使いながらも、調理の科学と丁寧な手作業によって極上の味わいを生み出す素晴らしいレシピです。
にんにくを焦がさないための徹底した火加減のコントロールや、仕上げ用のにんにくを取り出す工夫、そしてゆで汁を活用したソースの乳化など、シンプルながらも決して妥協のない工程が組み込まれています。
これらのポイントを一つずつ忠実に守ることで、油っぽさがなく、にんにくの旨味ととうがらしの刺激が完璧なバランスで調和した一皿が完成します。1.4mmのスパゲッティにしっとりと絡む乳化ソースの美味しさを、ぜひご家庭のキッチンで体感してみてください。
