今回は、テレビや雑誌でも大人気の料理研究家、土井善晴さん直伝のレシピ「緑野菜のおひたし」をご紹介します。初夏を思わせる鮮やかな緑色の野菜をふんだんに使った、目にも鮮やかで品のある一品です。
絹さや、さやいんげん、そら豆、えんどう豆、そしてグリーンアスパラガスという5種類の緑の恵みを、それぞれの特徴に合わせて丁寧に下ごしらえし、絶妙な加減でゆであげることで、素材本来の食感と豊かな風味が最大限に引き出されます。
このレシピは、緑豊かな季節の訪れを感じさせるような、生命力に満ちた仕上がりになります。それぞれの野菜が持つ特有の香りや甘みを活かすために、調味料はあえてシンプルに仕上げられており、和食の奥深さを存分に体験できるのも大きな魅力です。
上品な二番だしにしっかりと浸すことで、噛むたびにだしの旨味と野菜の甘みが口いっぱいに広がる、贅沢なおひたしに仕上がります。特別な日の食卓にはもちろん、日々の丁寧な暮らしに寄り添う、土井善晴さんのこだわりが詰まった極上の和食レシピです。
おもてなしの席でも喜ばれること間違いなしの、体に優しく心まで満たされる美しい日本の家庭料理をぜひご堪能ください。
【土井善晴さんのレシピ】緑野菜のおひたしの作り方
Course: 副菜Cuisine: 和食4
servings20
minutes10
minutes115
kcal30
minutes今回は、テレビや雑誌でも大人気の料理研究家、土井善晴さん直伝のレシピ「緑野菜のおひたし」をご紹介します。 初夏を思わせる鮮やかな緑色の野菜をふんだんに使った、目にも鮮やかで品のある一品です。
材料
さやえんどう(絹さや) 50g
さやいんげん 100g
そら豆(さや付き) 300g(正味100g)
えんどう豆(さや付き) 200g(正味100g)
グリーンアスパラガス 4~6本(150g)
二番だし 全量(全体備考参照。)
ハム 適宜
ゆでえび 適宜
ごまソース 適宜(全体備考参照。)
マヨネーズ 適宜(全体備考参照。)
塩
作り方
- 絹さやは筋を取る。さやいんげんは食べやすい長さに切る。そら豆はさやから出し、包丁で真ん中に1か所切り込みを入れる。えんどう豆はさやから出す。アスパラガスは根元の堅い皮をむき、食べやすい長さに切る。ゆでる前にそれぞれ洗っておく。
- ポイント
- そら豆はさやの中ほどを押して、えんどう豆はさやを開いて親指で押し出すようにして、豆を取り出す。
- 熱湯に塩適量を加え、 1 の野菜をそれぞれ順に強火でゆでて引き上げ、そら豆以外は冷水にとる。冷めたら水けをきってざるに上げ、器に入れる。そら豆はざるに上げて冷水をかけ、うちわであおいで冷まし、同様に器に入れる。
- ポイント
- アクの少ない野菜から順にゆでる。色の変化をよく観察して、堅さや味をみながらちょうどよいタイミングで引き上げる。
- 二番だしに塩適量を加えて味を調え、 2 に注いで浸す。好みでハム、えびを添え、ごまソースまたはマヨネーズをつける。
- ポイント
- だしは「飲んでちょうどいいと思うよりも少し塩けの強い味」に調える。
メモ
- 土井善晴さんのレシピ (緑野菜のおひたし)
緑野菜のおひたしを美味しく作る3つの極意
アクの少ない順にゆでて絶妙なタイミングで引き上げる
緑野菜をゆでる際は、アクの少ない野菜から順番に同じ熱湯でゆでていくことが非常に重要です。一度にすべての野菜をゆでるのではなく、それぞれの野菜の火の通りやすさやアクの強さを考慮し、順を追って強火で手早くゆであげます。
ゆでている間は野菜の色の変化を注意深く観察し、実際に堅さや味を確かめながら、最も美味しい「ちょうどよいタイミング」を見極めて引き上げます。この丁寧な見極めによって、それぞれの野菜が持つ最高の食感と鮮やかな色彩を損なうことなく、完璧な状態に仕上げることができます。
食材の性質に合わせて冷水とうちわを使い分けて冷ます
ゆであげた野菜の処理において、そら豆とそれ以外の野菜で冷まし方を変えることが仕上がりに大きな差を生みます。絹さややさやいんげん、アスパラガスなどはゆでた後すぐに冷水にとって一気に冷ますことで、鮮やかな緑色をキープし、余熱で火が通り過ぎるのを防ぎます。
一方でそら豆は、冷水に長く浸けると水っぽくなってしまうため、ざるに上げて冷水をさっとかけた後、うちわであおいで急速に冷まします。この素材ごとの性質に合わせた冷却方法を行うことで、水けがきれいにきれ、それぞれの野菜の食感と旨味がしっかりと保たれます。
だしは飲んでちょうどいいと感じるよりも少し強めの塩けに調える
おひたしの味の決め手となるだしは、二番だしに塩を加えて調えますが、その加減は「自分で飲んでちょうどいいと思うよりも、少し塩けの強い味」に仕上げることがポイントです。野菜には水分が含まれているため、浸した際にだしの味がどうしても少し薄まります。
そのため、あらかじめやや強めの塩けに調えておくことで、野菜にだしがしっかりと染み込み、食べたときに完璧なバランスの味わいになります。上品なだしの旨味と、キリッと引き締まった塩けが野菜の自然な甘みを引き立て、極上の美味しさを生み出します。
最高のペアリング:料理を引き立てる飲み物
この美しく上品な緑野菜のおひたしには、すっきりとした味わいの日本酒はもちろんのこと、白ワインを合わせるのも非常におすすめです。
特に、フランスのロワール地方で作られるソーヴィニヨンブランを使用した辛口の白ワインは、ハーブのような爽やかな香りと心地よい酸味を持っており、緑野菜が持つ特有の青々しい風味や甘みと見事な相乗効果を発揮します。
また、日本の甲州ワインとも相性が良く、クリーンで繊細な味わいが二番だしの奥深い旨味を静かに引き立ててくれます。好みで添えるハムやゆでえびの旨味、さらにはごまソースやマヨネーズのコクとも調和し、贅沢なマリアージュを楽しむことができます。
冷たく冷やしたおひたしと、きりっと冷えた白ワインの組み合わせは、食卓に洗練された涼やかさをもたらし、食事の始まりを優雅に演出してくれることでしょう。
保存テクニックと温め直し方
完成したおひたしは、だしに浸した状態のまま清潔な密閉容器に移し、必ず冷蔵庫で保存してください。野菜から水分が出ることを考慮し、しっかりとだしに浸かっている状態を保つことで、味が均一に馴染み、翌日でも美味しく召し上がることができます。
保存期間の目安としては、冷蔵保存で約2日〜3日程度ですが、緑野菜の鮮やかな色合いやシャキシャキとした食感を最大限に楽しむためには、作ってから翌日中までに食べきるのが最もおすすめです。食べる際は、よく冷えた状態のまま器に盛り付け、お好みでトッピングを添えてください。
このレシピのまとめと栄養のポイント
土井善晴さん直伝の「緑野菜のおひたし」は、初夏を彩る5種類の緑野菜を主役にした、シンプルながらも非常に贅沢な和食の逸品です。それぞれの野菜の個性を活かした丁寧な下ごしらえと、アクの少ない順にゆでるという細やかな職人技のような工程によって、素材の美味しさが極限まで引き出されています。
「飲んでちょうどいいよりも少し強め」に調えた二番だしが、野菜の水分と合わさることで至高の味わいへと昇華し、口の中でだしの旨味と野菜の甘みが完璧に調和します。お好みでハムやゆでえびを添えたり、ごまソースやマヨネーズで味の変化を楽しめるのも魅力的です。
日本の伝統的な知恵と美味しさが詰まったこのレシピを、ぜひ日々の食卓に取り入れてみてください。
