今回は、家庭料理の第一人者である土井善晴さんのレシピ「土用しじみの雑炊」をご紹介します。夏の土用に食べると体に良いとされる「土用しじみ」を使った、滋味深い味わいが魅力の一品です。しじみから丁寧に取った濃厚なスープに、香り高い赤だし用のみそを合わせることで、しじみの旨味が最大限に引き出されます。
そして、その極上のスープをご飯に吸わせた雑炊は、胃腸に優しく、心までホッと温まるようなおいしさです。レシピでは、しじみの砂抜きの基本から、スープの取り方、身の外し方まで、丁寧な手順が示されています。
すりおろしたたっぷりのしょうがを添えることで、爽やかな風味が加わり、最後まで飽きずに美味しくいただけます。日々の食卓はもちろん、少し体調を整えたい時や、お酒を飲んだ後の締めにもぴったりな、日本の伝統的な食文化を感じられる素晴らしいレシピです。
多めにできたしじみスープの保存方法も紹介されており、無駄なく美味しく楽しめる点も嬉しいポイントです。ぜひご家庭で、土井善晴さんの本格的な味をそのまま再現してみてください。
【土井善晴さんのレシピ】土用しじみの雑炊の作り方
Course: 主食Cuisine: 和食2
servings15
minutes15
minutes220
kcal30
minutes今回は、家庭料理の第一人者である土井善晴さんのレシピ「土用しじみの雑炊」をご紹介します。夏の土用に食べると体に良いとされる「土用しじみ」を使った、滋味深い味わいが魅力の一品です。しじみから丁寧に取った濃厚なスープに、香り高い赤だし用のみそを合わせることで、しじみの旨味が最大限に引き出されます。
材料
赤だし用みそ 30g(または八丁みそ。長期熟成させた豆みそをベースに、米みそを加えるなどして調合したみそ。)
ご飯 200g
しょうが(すりおろす) 20g
【しじみスープ】つくりやすい分量。
しじみ 300g
水 カップ4~5
作り方
- バットにしじみを広げて水をヒタヒタに注ぐ。ぬらした新聞紙で覆い、暗くて涼しい場所に使うまでの間おいて砂抜きをする。室温が高いときは冷蔵庫に入れる。
- 殻をこすり合わせて洗う。鍋にしじみと分量の水を入れ、中火にかける。ゆっくりと煮立ててアクを取り、火を弱めて2~3分間煮て火を止める。
- ボウルにざるを重ねて 2 をこし、氷水に浮かべて急いで冷ます。殻から身をはずし、スープと合わせる。
- 鍋にカップ1+1/2の【しじみスープ】とすべての身を入れて火にかけ、温まったら赤だしみそを溶き入れる。
- ポイント
- 残りのスープは冷めたらペットボトルに入れ、3~4日間冷蔵庫で保存ができる。
- みそ汁が煮立ったらご飯を入れて中火で煮る。汁からご飯が見える程度に3~4分間煮込む。
- アツアツをご飯茶碗わんによそい、しょうがを添える。
メモ
- 土井善晴さんのレシピ (土用しじみの雑炊)
土用しじみの雑炊を美味しく作る3つの極意
しじみの旨味を逃さない丁寧な下処理と冷却
このレシピの重要なポイントは、しじみの旨味を最大限に活かすための下処理とスープの取り方にあります。まず、砂抜きはバットに広げてヒタヒタの水で行い、新聞紙で覆って暗く涼しい場所に置くことで、しじみが自然な環境に近い状態でしっかりと砂を吐き出します。
そして、じっくりと中火で煮立ててアクを取り、2〜3分煮た後に「氷水に浮かべて急いで冷ます」という工程が極めて重要です。急速に冷ますことで、しじみの身が縮みすぎるのを防ぎ、ふっくらとした食感を保ったまま、スープの繊細な風味を劣化させることなくキープできます。
赤だしみそで引き立てる、しじみの濃厚なコク
しじみの風味を一層引き立てているのが、「赤だし用みそ」または「八丁みそ」を使用している点です。長期熟成された豆みそ特有の深いコクと渋み、そして豊かな香りが、しじみから出た濃厚な魚介のエキスと見事に調和します。
一般的な米みそや麦みそで作る雑炊よりも、味がしっかりと決まり、料亭でいただくような本格的で力強い味わいになります。みそ汁が温まった絶妙なタイミングで溶き入れることで、みその香りが飛ばず、スープ全体に豊かな風味が広がります。
ご飯の煮込み加減と、おろししょうがのアクセント
雑炊を美味しく仕上げるための最後の秘訣は、ご飯の煮込み加減と薬味の使い方です。みそ汁が煮立ってからご飯を加え、中火で「汁からご飯が見える程度に3〜4分間」煮込むことで、お米一粒一粒にしじみと赤だしの旨味がしっかりと染み込みつつも、ドロドロになりすぎない絶妙な食感に仕上がります。
そして、アツアツの雑炊に20gというたっぷりのすりおろししょうがを添えることで、赤だしとしじみの濃厚な味わいの中にキリッとした爽やかな辛味が加わり、最後まで新鮮な味わいで楽しむことができます。
最高のペアリング:料理を引き立てる飲み物
土井善晴さんのレシピ「土用しじみの雑炊」には、赤だしみその深いコクとしじみの濃厚な旨味が詰まっています。この和の風味豊かな一皿には、ワインを合わせるなら軽めの赤ワインや、ミネラル感のある白ワインがおすすめです。
例えば、フランス産のピノ・ノワールは、穏やかなタンニンと赤い果実の香りが、赤だしみその発酵由来の複雑な旨味と見事に同調します。また、日本の甲州ワインも素晴らしい相性を見せます。
甲州特有の和柑橘のニュアンスとスッキリとした酸味、そしてわずかに感じる苦味が、しじみの出汁の繊細な風味や、トッピングのすりおろししょうがの爽やかさと完璧にマッチします。
あえて日本酒を合わせる場合は、純米酒や生酛造りのような、お米の旨味がしっかりと感じられるふくよかなタイプを選ぶと、雑炊の味わいと同化して至福のペアリングを楽しめます。
保存テクニックと温め直し方
このレシピの大きな魅力の一つは、しじみスープを多めに作って保存できることです。レシピの手順にもある通り、鍋に残ったしじみスープは、完全に冷めてから清潔なペットボトルなどの密閉容器に移し替えることで、冷蔵庫で3〜4日間保存することが可能です。
保存したスープは、翌日の朝ごはんにシンプルなしじみ汁として楽しんだり、うどんのつゆやだし巻き卵の出汁として活用したりと、様々な料理に応用できます。ただし、保存中は風味が徐々に落ちていくため、なるべく早めに使い切ることをおすすめします。スープを活用することで、日々の調理の時短にもつながります。
このレシピのまとめと栄養のポイント
今回は、土井善晴さんのレシピ「土用しじみの雑炊」の作り方をご紹介しました。しじみを丁寧に砂抜きし、じっくりと煮出して作る極上のスープに、コク深い赤だしみそを合わせた本格的な雑炊です。
急冷して身をふっくらと保つ工夫や、3〜4分という絶妙な煮込み時間など、ご家庭でプロの味を再現するための大切なポイントが詰まっています。たっぷりのすりおろししょうがを添えることで、濃厚ながらも後味はさっぱりと仕上がり、夏の疲れた胃腸にも優しい一品です。
余ったしじみスープの保存方法も紹介されており、日常の食卓を豊かにしてくれる無駄のないレシピとなっています。ぜひ、この滋味深い味わいを毎日の献立に取り入れ、日本の豊かな食文化を体感してみてください。
