今回は、テレビや雑誌などでおなじみの料理研究家、土井善晴さんのレシピ「初がつおのかき身づくり」をご紹介します。春から初夏にかけて旬を迎える初がつおは、さっぱりとした味わいと美しい赤身が魅力ですが、柵で買った際の皮引きや筋の処理を面倒に感じる方も多いかもしれません。
しかし、土井善晴さんが提案するこの手法を使えば、そのような包丁を使った手間は一切不要です。スプーン一つで身をかき取るだけで、皮引きの手間を省きながら、口当たりの邪魔になる筋も自然に取り除くことができます。さらに、付け合わせる焼きのりにも一手間を加えるのがこのレシピの醍醐味です。
二枚重ねて炙ることで、驚くほど香ばしく、パリッとした食感に仕上がります。熱々のご飯と一緒にのりで巻いて食べれば、かつおの旨味と海苔の風味が口いっぱいに広がり、思わず笑顔がこぼれる美味しさです。ご家庭で簡単に実践できる土井善晴さんの素晴らしいレシピを、ぜひ今夜の食卓でお楽しみください。
【土井善晴さんのレシピ】初がつおのかき身づくりの作り方
Course: 主菜Cuisine: 和食2
servings5
minutes2
minutes400
kcal7
minutes今回は、テレビや雑誌などでおなじみの料理研究家、土井善晴さんのレシピ「初がつおのかき身づくり」をご紹介します。春から初夏にかけて旬を迎える初がつおは、さっぱりとした味わいと美しい赤身が魅力ですが、柵で買った際の皮引きや筋の処理を面倒に感じる方も多いかもしれません。
材料
かつお(刺身用) 1節(約300g)
ご飯(温かいもの) 適量
焼きのり(全形) 適量
しょうゆ
作り方
- かつおは皮側を下にして置き、スプーンで身をかき取って大皿に並べていく。
- ポイント
- この方法なら皮がついていてもむく手間がなく、筋も自然に除くことができる。
- 焼き網を強火にかけ、焼きのりを2枚、中表に重ねて上下を返しながらあぶる。
- ポイント
- できれば焼いていない2つ折りのすしのりをあぶって使うのが理想だが、普通の焼きのりでもこうすると香りが増す。表側(ツルツルの面)を合わせて重ね、ザラザラした裏側からあぶると、パリッとする。
- 香ばしくなり、パリッとしたら8等分に切る。温かいご飯、しょうゆとともに 1 に添える。
- ポイント
- ご飯にのせて食べても、手巻きずしのようにのりで巻いても。おろししょうがなどの薬味は好みで。
メモ
- 土井善晴さんのレシピ (初がつおのかき身づくり)
初がつおのかき身づくりを美味しく作る3つの極意
スプーンを使って身をかき取る
土井善晴さんのこのレシピで最も特徴的なポイントが、かつおの身をスプーンでかき取ることです。通常、刺身用の柵を買ってきた場合、皮を引いたり、硬い筋を包丁で取り除くなどの技術と手間が必要になります。
しかし、皮側を下にしてスプーンで少しずつ削ぐように身をすくい取ることで、特別な技術がなくても誰でも簡単に美しいかき身を作ることができます。
さらにこの方法の素晴らしい点は、皮が残るだけでなく、口の中に残りやすい筋も自然と避けて身だけを取ることができるため、非常に滑らかで口当たりの良いお刺身に仕上がる点です。
焼きのりは2枚重ねて裏面からあぶる
ご飯とかつおを包むための海苔の扱いにも、美味しさを引き出す重要なコツがあります。普通の焼きのりを使用する場合でも、ひと手間かけるだけで風味が格段にアップします。具体的には、2枚の海苔を表側(ツルツルとした光沢のある面)を内側にして重ね合わせ、強火の焼き網でザラザラとした裏側からあぶります。
こうして上下を返しながらサッとあぶることで、海苔の香ばしい香りが最大限に引き出され、食感も驚くほどパリッと仕上がります。理想的には焼いていない二つ折りのすしのりを使用するのがおすすめですが、常備している焼きのりでも十分に美味しい仕上がりが楽しめます。
好みに合わせた自由な食べ方を楽しむ
このかき身づくりは、食べ方のバリエーションが豊富で、食卓を楽しく彩ることができる点も大きな魅力です。大皿に盛り付けたかつおのかき身と、パリッと香ばしくあぶって8等分に切った海苔、そして温かいご飯を用意したら、あとは各自が自由に楽しむことができます。
そのままご飯の上にかつおをのせて醤油を垂らし、海苔を添えて丼のように味わうのも絶品ですし、海苔に温かいご飯とかつおをのせ、手巻き寿司のようにくるっと巻いて食べるのもおすすめです。
お好みでおろし生姜などの薬味を添えると、初がつおの爽やかな風味がさらに引き立ち、飽きることなく最後まで美味しくいただけます。
最高のペアリング:料理を引き立てる飲み物
初がつおの爽やかな鉄分のニュアンスと、あぶった焼きのりの香ばしい磯の香りには、ワインや日本酒がよく合います。ワインを合わせるなら、軽やかな赤ワインやロゼワインが特におすすめです。
例えば、フランスのブルゴーニュ地方で作られるピノ・ノワールは、かつおの繊細な赤身の旨味に優しく寄り添い、醤油の風味とも見事に調和します。また、少し冷やした日本のマスカット・ベーリーAも、魚介の生臭さを引き立てることなく、フルーティーな香りがかつおの味わいを引き立てます。
白ワインを選ぶ場合は、ミネラル感の豊かなシャブリなどを合わせると、海苔の風味と素晴らしい相性を見せてくれます。もちろん、キリッと冷やした辛口の日本酒や、軽快な純米酒とのペアリングも間違いのない組み合わせです。
保存テクニックと温め直し方
新鮮な生のかつおを使用したお刺身料理ですので、常温での放置は避け、作ったらその日のうちになるべく早くお召し上がりください。もしどうしてもすぐに食べられない場合は、かき取った身を空気に触れないようにしっかりとラップで密閉し、冷蔵庫のチルド室などの最も温度が低い場所で保管してください。
それでも時間が経つと鮮度が落ち、色合いや風味が損なわれてしまうため、翌日への持ち越しは推奨されません。あぶった海苔も湿気やすいため、食べる直前に準備するのが最適です。
このレシピのまとめと栄養のポイント
土井善晴さんの「初がつおのかき身づくり」は、旬の食材を最もシンプルかつ合理的な方法で美味しく味わえる素晴らしいレシピです。包丁の扱いに慣れていなくても、スプーン一つでプロのような口当たりの良いかき身を作ることができるというアイデアは、家庭料理への温かい眼差しを感じさせます。
また、海苔を2枚重ねてあぶるというちょっとした工夫が、料理全体の完成度を大きく引き上げています。さっぱりとした初がつおの旨味、パリッとした海苔の香ばしさ、そして温かいご飯の甘みが三位一体となった美味しさは、一口食べれば虜になること間違いありません。
休日の夕食や、ちょっとしたおもてなしの席にもぴったりの一品ですので、ぜひ新鮮なかつおが手に入った際にお試しください。
